美の神たちの叛乱



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    初公開日(参考)1992年04月
    分類

    長編小説

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    美の神たちの叛乱

    1992年04月01日 美の神たちの叛乱

    一枚の巨額なルノワールの贋作。男と男の愛、女と男の死、美の真贋の境界線をさまよう大型国際ラブサスペンス。(「BOOK」データベースより)




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    No.2:
    (3pt)

    贋作を扱ったコン・ゲームの体裁を装った愛の物語だが、残念ながら平凡な出来~「美の神」というよりは「ネメシス」の物語

    ルノアールの贋作を扱ったコン・ゲームの体裁を装った愛の物語。舞台の殆どは美と芸術に相応しくパリである。500頁超の大部であり、力作である事は認めるが、私が期待している作者の"冴え"は感じなかった。私は中編集「夜よ鼠たちのために」を作者の最高傑作だと思っているのだが、読者の眼に映る"見かけ"を一瞬の内に反転させてしまう作者のミステリ的手腕("冴え")には感服したものだ。

    本作もルノアールの贋作、モデルの贋作、女装した男娼......といった贋作だらけの世界で、真偽を一瞬の内に反転させてしまう、あるいは読者に真偽を掴ませないといった上述のものと同様の趣向を期待していたのだが、残念ながら平凡な出来。冒頭、登場人物達の関係が分からない内は暗中模索で、その先の展開に期待したのだが、関係が分かってからはラストに作者が用意してものだけを期待して読み進めた(大部なのだが、作者特有の抒情的描写を除いて骨格だけを抜き出すとかなり薄っぺらなのである)。一応、コン・ゲームであるからには、当然、登場人物達の騙し合いはあるのだが、読者が期待するのは作者が読者に仕掛ける騙しである。それだけに、平々凡々たる結末には落胆させられた。連城先生、まさか、「贋作だらけの世界の中で真実は愛だけだ」なんて事を主題にしている訳ではないですよね。

    その中で、特筆すべきは"怪物"と呼ばれるマダムの造形である(作者は何処から思い付いたのであろうか ?)。このマダムの"怪物"振りを紹介する訳には行かないが、本作はこのマダムあってこその物語である。「美の神」という題名も悪くはないが、作中でも言及される「ネメシス」の物語といった方が相応しい作品だと思った。ラストは、実はこのマダムは「***」であった、という様なオチになると思っていたのだが......。
    美の神たちの叛乱Amazon書評・レビュー:美の神たちの叛乱より
    4022564288
    No.1:
    (5pt)

    騙され騙され騙され騙され……

    『牡牛の柔らかな肉』の尼に勝るとも劣らない、82歳になるのに10代にさえ化けてしまう化け物女優が主人公。『黄昏のベルリン』よろしくパリ、ベネツィア、香港、東京を舞台に大犯罪を企むクライム・ノベルです。
    とはいってもそこは連城三紀彦、ただの犯罪小説を書くわけがありません。
    基本的なストーリーは『牡牛の柔らかな肉』と同じくなかなか見えてきません。
    そこまで叙述トリック的な作者が読者を騙すことまで含めてあらゆる登場人物が騙し、騙り、偽物を演じます。そのプロットは数え上げるとのも恐ろしい。
    本格ミステリは殺人事件なんかの中心があるものですが、連城ミステリはどんでん返し自体がストーリーを進める歯車になっているのですから恐るべし。
    どんでん返しの連続の500ページ。力作!
    美の神たちの叛乱Amazon書評・レビュー:美の神たちの叛乱より
    4022564288



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