(短編集)
瓦斯(ガス)灯
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艶やかで流れるような文章で綴られるミステリー短編集。お初の方でしたが、短い中に登場人物たちの生き様が密に込められていてどの作品も唸りました。 表題の『瓦斯灯』『花衣の客』が特に良かった。読み進めるうちほどけるように現れる真実の描き方が秀逸。 | ||||
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ほとんどの連城作品は目を通していたつもりでしたが、こちらは未読だったので購入。 細やかな心理描写、その時代時代を生きる人々の悲しみにもスポットが当てられ、犯罪を活写する力量はいつもながら脱帽します。 加えて、著者ならではのどんでん返しにも驚かされました。 | ||||
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表題作の他、「花衣の客」、「炎」、「火箭」及び「親愛なるエス君へ」の全5つの短編から構成されるミステリ短編集。私は作者のデビュー当時(「変調二人羽織」)からのファンで、「白と黒」、「陰と陽」を一瞬の内に反転させてしまう作者の"騙し"の技巧を愛好している(その意味では、短編集「夜よ鼠たちのために」が最高傑作だろう)。一方、作者は恋愛小説家という一面を持つが、本短編集はその抒情性が前面に出ている感が強く、短編毎の出来不出来が激しいものの、作者の力量が十全に窺える秀作である。 冒頭の表題作は抒情路線ものだが、藤沢周平氏の短編風で、オリジナリティを欠いた凡作。「花衣の客」も抒情路線ものだが、こちらは作者の本格ミステリ的手腕が如何なく発揮された傑作。<朧月>という茶碗の使い方が巧みで、この<朧月>の真贋が、登場人物の真贋(「白と黒」)と重層的に重なる辺りは<花葬>シリーズを想起させる程の抒情性と"騙し"の技巧との高い融合度。「炎」は出征直前の男の命の「炎」とランプの「炎」とを掛けたものだが凡作という他はない。「火箭」は画家の"業"を描いて抒情小説としては佳作だとは思うが、私の期待からはやや外れている。本短編集の中で一際変わった作風なのが、掉尾の「親愛なるエス君へ」で、また、異色の傑作でもある。このアイデアには脱帽した。 「花衣の客」と「親愛なるエス君へ」の二作が群を抜く傑作だが、上で凡作と書いた短編も通常の作家が書いたならば佳作と評価する所である(作者に対する期待値が高いのである)。ちなみに、表題作の「瓦斯灯」、「炎」及び「火箭」は「火」をモチーフにした三連作の由。表題から受ける地味な印象とは裏腹に読み応え充分の短編集である。 | ||||
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ただひたすらすごいなぁとおもいながら読みました。 収録されているのは「瓦斯灯」「花衣の客」「炎」「火箭(ひや)」 「親愛なるエス君へ」の5編。 一番面白かったのは「花衣」。どーんどん引きずられるように読んで 読まされて。最後にあぁ騙されたって。これぞ小説の醍醐味なのかな。 フツーじゃあないよね。発想が。ひねりが効いてる。そうなんだ。 ちゃんど伏線は張られていて。それに気がつかず。今回も又読まされた! それにオトコっていや連城三紀彦にとってオトコではない男だわね。 いやな生きものなんだよねっていうか。しょせんはこうなのっていうか 女同志のシット心なんてくそっくらえ。くらーい穴っこを覗いているようでもあり。 どうということがないと言われればそれまでの世界かもしれず。緻密な表現力が 刻々と迫ってきて季節感と共に言葉一つにもないがしろには出来ない通り過ぎては ならない意味があつたんだってこれも後からわかる仕掛けのようなものだった。 騙されてもいいョ。この面白さ。ジンジョーじゃあない。 「信愛なるエス君へ」こちらもそう。ちゃんちゃんちゃんと読み進むと。何となく こうなるよね。っていうのが逆転っていうか。トーンデモ発想の極み。ここでも おおいに騙された。フツーならという前提がない。ひとひねりも。ふたひねりもされて いて。所謂ジョーシキにどっぷりな分おもいっきり背負い投げされるってかんじかな。 読んでいて気持ちわるくもなってくるけど。その果てしのない孤独さと飢餓感は物書きの 宿命とも重なるようで何ともいいようがありませんでした。 「火箭」の復讐心。こわいね。「炎」は淡々と読み。タイトルの「瓦斯灯」は 一番最初で。何となくひっかかってしまって。そうなんだ。先へ進めなくなって 感想はこんなに遅く。今日になってしまいました。本はきれいなほうがいいわね。 いざ読み始めると。中古でもきれいでないほうにぶち当たったらしくて。 こういうところでケチっちゃあいかんぜよって反省もしました。 連城三紀彦ワールドに嵌った数日間でありました。 | ||||
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古書店で見つからなかったので感謝ですが 予想したより汚れありました | ||||
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