あんたを殺したかった
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2022年のコニャックミステリー大賞を受賞し、人気上昇中のフランス女性作家の日本デビュー作。男を殺害して焼いたとして自首してきた女の自白に始まった捜査が、焼かれた遺体の残骸はもちろん周辺証拠さえ発見できず迷宮入りする一方、さらなる犠牲者が発見され、想像を超える展開を見せていく、警察小説であり謎解きミステリーでありノワール・エンタメ作品である。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2024/7月中旬から1ヶ月超、読書が捗りませんでした。理由は、パリ・オリンピック。マルセイユ、「スタッド・ヴェロドローム」にてサッカーの試合を見るべく8月上旬、渡仏し、マルセイユ→パリを堪能しました。 その前後、準備と反省(笑)のためほとんど集中して読書ができなかったというのが私なりの言い訳になります。その間、読むべきミステリが多く出版されていました。今から、少しでも追いつかなければ。読書はアイデンティティの一部ですので、やっといつものルーティンに戻ってきた感覚があります。或る本を読んでいましたが、フレンチ・ミステリが出版されたと聞き、先に読んでみることにしました。 或る日、ローラ・テュレルが自分をレイプしようとした男、ブリュノを殺してしまったと言ってヴェルサイユ警察署に出頭します。しかし、殺して焼いたと宣う男の死体が出てきません。自分が殺人を犯したと主張するローラの目的は一体どういうことなのか?捜査側の主人公は、犯罪捜査課の警視、ダミアン・ドゥギール。多くの目眩しがあって、物語は二転三転していきます。 フランスの<司法制度>を知るいい機会になり得る警察小説としてサクサクと読み進めることができます。それは、どう物語が進展していくのか予測がつかない面白さに起因していますが、しかしすべてが明らかになった後の感想は、まあ、普通に面白い、特筆すべきことの少ないスリラーだったなと言ったところでしょうか? いくつかのツイストが用意されていて、それは我が国のイヤミスに通じるような、またはフレンチ・ミステリらしい皮肉な結末を持っていて悪くはありません。 まあ、あの美しいエクス=アン=プロヴァンスを見てしまった後では、私が望んでいたようなゴージャスなミステリではなかったというのが正直な感想になります。 ◻︎「あんたを殺したかった」(ペトロニーユ・ロスタニャ ハーパーBOOKS) 2024/8/24。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 1件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|