怪盗レトン
- メグレシリーズ (1)
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ストーリーが複雑で意表を突いていて素晴らしい作品である。映画化されていないのが不思議なぐらい面白い。 | ||||
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シムノンが80篇近く書いたメグレ・シリーズの長編の第一作目"Pietre le Letton"(1931年)です。 4カ国語を操り、ヨーロッパ中で活動する国際犯罪組織の首領レトン。替え玉がいるのか、2箇所に現れたりする正体不明の犯罪者をメグレ警部が追いつめるという筋。リュカ、トランスなどその後もシリーズに登場する部下がすでに本書に出てきます。メグレ夫人は物語の最後に登場。 雨に煙るパリの街角、霧深いベルジュ海岸の港町、パイプをくわえて佇むメグレ、犯罪者にまつわる哀切な過去。この作品にはメグレものに共通する特徴がほとんどあらわれている気がします。 | ||||
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シムノンが80篇近く書いたメグレ・シリーズの長編の第一作目"Pietre le Letton"(1931年)です。 4カ国語を操り、ヨーロッパ中で活動する国際犯罪組織の首領レトン。替え玉がいるのか、2箇所に現れたりする正体不明の犯罪者をメグレ警部が追いつめるという筋。リュカ、トランスなどその後もシリーズに登場する部下がすでに本書に出てきます。メグレ夫人は物語の最後に登場。 雨に煙るパリの街角、霧深いベルジュ海岸の港町、パイプをくわえて佇むメグレ、犯罪者にまつわる哀切な過去。この作品にはメグレものに共通する特徴がほとんどあらわれている気がします。 | ||||
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この作品はメグレ初登場作品なので、後に見るメグレとだいぶ趣は違います。 シムノンのメグレ作品の醍醐味はストーリーはあくまでもその「人物」達が動いた結果でしかなく、メグレはその犯罪者、もしくは関係者の人生、心情を映し出すイタコの口寄せ的な存在であり、個性がありながらもどこか没個性なのがメグレなのですが、この初回の作品ではまだそこまで性格が出来上がってはいません。だいぶメグレの心情を説明する箇所や感情的な文章が目につき、後のメグレと比べるとやや気性が激しいです。シムノンが若かったせいもあるし、メグレも若かったのでしょう。 しかしながら会話が一切ないシーンでえんえん現場の迫真ぶりを描写する個所など、さすがシムノン!と脱帽するシーンは満載です。 また、当時の社会背景を窺うことができるのもシムノン作品の面白みの一つです。後に「東側」と称される地域へ否応なく分けられてしまう人々、ユダヤ人のその後の歴史的な悲劇等、後を知る現代の私たちにはその「前夜」の不穏な人々の心理をこの作品から窺い知ることができます。そしてこの作品は戦前の話ですが、今もまた、自国の信頼の失墜で犯罪集団に走らざるを得ない東欧のピンクパンサーなどの存在と重ねてしまうのは私だけではないかもしれません。 第一次大戦後の作品中、メグレがアメリカ人の存在に頭を悩ますところなども、大戦後のアメリカの台頭ぶりが窺えてクスリとおもしろいです。 | ||||
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いいね!!と致しました。 ★評価は5 取り急ぎ・・カバー付無。 御了承下さい。 | ||||
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