男の首
- 脱獄 (28)
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予想以上のよい商品がとどきました。 | ||||
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シムノン小説をいろいろ読んでいくと初期の3作、「怪盗ルトン」「男の首」「黄色い犬」はいずれも深い余韻の残る名作だと実感する。ただ初心者にいきなり勧めるのを少し躊躇する。 まずは定番のメグレ・シリーズ、中期以降の作品(60-70冊以上ある)を楽しんだ後、上記の初期作品に向かうのがいいような気がする。中期以降はメグレ警視モノもすっかり骨格が固まり、警視の人となり、リシャワール・ルノワール通りメグレ夫人との静かでくつろいだ生活、彼を取り巻く小うるさい上司と部下たちが適度に描かれ、事件発生とその解決が無駄なく手慣れた筆致で進行する。読者は安心してそれに身をゆだねて楽しめる。読後には警視のどことなく愛すべき人柄と、犯罪者の不運に寄せる同情が感じられて余韻が残る。シムノン小説ではとんでもない悪辣非道な犯人は出てこないし、無理やりひねくり回したトリックも登場しない。メグレはじっくり犯人の人となりを考察して何故その事件が起きたのかを考え、真犯人を割り出していく。 シムノンはこれらメグレシリーズの圧倒的な成功にも拘らず何度かメグレものを中断して「純文学」に向かおうとした。そしてそれらの作品もアンドレ・ジッドたちから高い評価を受けている。ただやはりメグレものに比べれば小説としての面白さには欠ける。 簡潔な文章。詩情を感じさせる自然描写。巧みな人間素描。本来的に「純文学」志向だったシムノンが手掛けたミステリー小説だけに初期3作品には後期の手慣れたメグレものにはないみずみずしさがある気がするのだ。読者それぞれの嗜好もある。ただ私としては、まずは安定したメグレものを十分堪能し、しかる後に初期の名作に進みシムノン文学の文学性を辿ってみるのも興味深いことではなかろうかと考えるしだい。 本文庫は贅沢にも宮崎嶺雄訳で「男の首」「黄色い犬」を収めている。「黄色い犬」は仏語学習をかねて全文原語で読んだ。一行一行辞書を引いて丹念にやったが、訳者の翻訳が厳正・的確なのに驚いた。一語も無駄な言葉を加えることなく自然な日本語に移されていた。昨今恣意的な意訳が氾濫しているけれど、原作をどこまでも尊重した正確無比な翻訳には頭が下がった。「黄色い犬」の舞台は、フランス北西部ブルターニュ半島の漁港、コンカルノー。岩礁をはむ冬の波浪が今でも耳に響いてきそうである。 | ||||
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ジョルジュ・シムノンの本は、高校生の頃よく読んだけれど、その後はクリスティーやヴァン・ダインなどの方に移ってしまった。最近、久々に読み直すと昔のフランス映画の趣を感じられる。やはり一種独特の雰囲気がある。懐かしさも含めて★4つです。 | ||||
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メグレ警視シリーズ中の代表作二作を収めたものだが、さっぱり面白くなかった。本作だけではなく、メグレものの何処が面白いのかサッパリ分からないのである。 ミステリ的なアイデアがある訳でもなく、主人公メグレの人物設定に妙味がある訳でもなく、「犯人vsメグレ」の心理闘争が優れている訳でもなく、通常の刑事ものとしての面白さもない。無味乾燥な文章が延々と続くだけ。日本で人気がないのも、うなづける出来。 | ||||
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メグレ警視シリーズ中の代表作二作を収めたものだが、さっぱり面白くなかった。本作だけではなく、メグレものの何処が面白いのかサッパリ分からないのである。 ミステリ的なアイデアがある訳でもなく、主人公メグレの人物設定に妙味がある訳でもなく、「犯人vsメグレ」の心理闘争が優れている訳でもなく、通常の刑事ものとしての面白さもない。無味乾燥な文章が延々と続くだけ。日本で人気がないのも、うなづける出来。 | ||||
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