「新しい故郷」を求めて「難民」になる――。そんなに遠い世界の話ではないのです。

視えてしまった連続殺人。

松山港にほど近い人気のない工場街。レンタカーのなかで争う男女の姿が通りがかったOLによって目撃された。

開業を夢見る若き弁護士の僕は法律事務所に勤めている。

嗅覚が極度に発達した隻眼の男・阿川。彼は死んだ犬に付いていた匂いを、バーで出会った女に嗅いだ。

新哉さんに伝えて、イトウフミコは知床で死にます―。

自殺する間際にメッセージを録音して残す人がいる。

大学を卒業してすぐ、かねてからの夢だった探偵社を設立した俺。その名は、小さな頃から決めていた“バーネット探偵社”。

近未来。野生の象は絶滅し、シベリアには遺伝子工学で復活したマンモスの保護区が成立していた。

四十七点の版画と七つの物語。

岬の突端にある「愛の鐘」を鳴らすと、恋が叶うという、西伊豆の名所・恋人岬の駐車場で男の惨殺死体が発見された。

ある事から無気力な日々を送る高校二年生の樋口悠は久々に登校した教室で転校生の有馬帆花と出会う。

多国籍企業のスペイン代表者が何者かに殺された。そして同社の監査役が行方不明に。

プロ棋士・真城寺欽弥は金沢支部の大会出席後、新聞記者・苗場とカメラマンの瀬能を誘って越前岬の老舗旅館に冬の名物カニを食べに寄る。

病院に入院中の市議会議員・岩館が死亡した。死因は、薬物によるアレルギー・ショック。

経理係の横領で二〇〇〇万円もの負債を抱えたペーターは、ある日奇妙な事件に巻き込まれる。

忍び寄るストーカーの影、マンションの隣人が失踪、そしてついに殺人事件が発生!? 　28歳のアナウンサー韮崎千尋は、深夜ラジオ番組の人気パーソナリティ。

暴力、ドラッグ、差別、貧困――暴力団の家庭には社会のあらゆる問題が詰まっている。

東京・杉並区の善福寺公園で、崖から落ちそうな少年を助けた中年の男は、その朝発生した金融業者殺しの犯人なのか?夫の出張中、愛する男と密会の帰途、偶然二人を目撃した桂木麻子は、その後、少年の身が狙われていることを知るが、名乗り出ることもできない。

二〇〇四年六月、イラクの武装組織に日本人五人が拉致された。商社勤務の橋本優樹はバグダッドへ向かう途中だった。

多額の借金を抱える看護師の小河恵。

冬景色のパリ。凍てついたセーヌにほど近い地下鉄駅で、日本人ガイドの他殺死体が発見された。

人を殺し、育った修道院兼教護院に舞い戻った青年・朧。なおも修道女を犯し、暴力の衝動に身を任せ、冒涜の限りを尽くす。

“虚宴”に酔いしれる1989‐90年、サッポロ。

神戸の名門校マリア女子学園で、若い修道女が不審な死をとげた。

夕闇のせまるオックスフォード。なかなか来ないウッドストック行きのバスにしびれを切らして、二人の娘がヒッチハイクを始めた。

チビの正太とバクチの天才・勇、それに優等生の千佳。

「あなたとはお付き合いできません―わたし実は、魔法使いだから」告白を断るため、魔法使いだと嘘をついてしまった女子高生。

「お願いして、書いてもらいました。

革命を逃れ、祖国ボーモンターニュを離れて10年。王位を継ぐべき第一王女ソーチャはスコットランドの孤島に身をひそめていた。

南仏の風光明媚な避暑地に遊びに来た青年のカメラの中に、いつの間にかツーロン軍港を写した機密写真が入っていた。

非実体主義とは、そこに存在しないものに価値を見出す。

絵師を志し故郷をあとにした吉兵衛は、吉原に入り浸る日々を過ごしていた。

ある島を買い取り、私設の陸海空軍を有するベンディゴ帝国に君臨する軍需工業界の怪物キング・ベンディゴ――彼のもとに舞いこんだ謎の脅迫状の調査を求められ、クイーン父子はニューヨークから拉致された……はたして脅迫状の正体とは？そして父子の眼前で起

安藤亜衣里、木村京美、市川郁子。

ホフマンは友人のコンテッサとフケーを誘い、それぞれ一編ずつ短編を創作し、『子どものメルヘン』として1816年、17年のクリスマスに刊行した。

時は天保。

初秋の西穂高のキャンプ場で日系ブラジル人が刺殺された。

『銀花の蔵』『雪の鉄樹』『オブリヴィオン』の著者が放つ、 人間の業の極限に挑んだ、衝撃の問題作 しがない日本画家の竹井清秀は、妻子を同時に喪ってから生きた人間を描けず、「死体画家」と揶揄されていた。

「皆様、お待たせいたしました。霊柩列車、発車いたします」というアナウンスとともに始まる、戦慄のストーリー。

千数百人の生徒達を巨大学園の中に閉じ込め、人間の魂を集めることを強制する理不尽なデスゲーム「課外活動」。

警官志望のキャシーが助けを求める女性のもとに赴いた時、その胸にはナイフが突き刺さっていた。

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。

対戦車ミサイルの権威をソ連から亡命させるため、ある男が英国情報局に招聘された。

はじまりは、「ぬかどこ」だった。

地下鉄内での防犯のため、試験導入された地下鉄私服警備員として働く穂村明美。

山梨県上九一色に出現した“富士

『新青年』の名物企画【連続短編】全７作を完全収録！　自身が提唱する「ライト・リテラチウア（軽い文学）」を実践した戦前・戦後の短編をまとめた森下雨村の探偵小説選第３弾。

アマゾン奥地に住むダイヤ取引商の伯父・ワンコンの豪邸に寄寓する美沙は、強引に頼みこんで伯父のダイヤ買い付け行に同行することになった。

エリカが通う大学には、怪しげな《吸血鬼愛好会》というサークルがあるという……。

果てしない未来と、果てしない不安。甘いお菓子が、必要だ。

全米で注目のドメスチック・ホラー。わたしがこの町に平和を取り戻したのよ。

料理の天才少女と長屋を守る大男が織りなす、感動時代小説! 『どんなもんでも百の料理 にします』という珍妙な商売で暮らしを立てる千夏は、道で男に絡まれているところを兜小路梅王丸に助けられた。

永倉萌絵が転職した亀石発掘派遣事務所には、ひとりの天才がいた。西原無量、21歳。

瀬戸物屋の見沢屋が襲われた。この二ケ月間で九軒の大店が同じと思われる盗賊に入られているのだ。

主婦の小浜芳美は、新宿でかつての同級生、一柳貴和子に再会する。

イエス・キリストの正体とは? 先端科学の知識と作家的想像力を駆使し緻密に組み立てられ傑作ミステリ。

15年前の夏休み。ある村の下宿で、住人が一夜にして姿を消した。

ぼくは、自分の正義を貫くことができるのか 憲法九条が改正され、自衛隊に交戦権が与えられて初めての冬。

母から逃れ、宮中女官となって半年。 試用期間中の海棠妃奈子は、今上の伯母・涼宮に付き添って女子医専を訪ねる。

リンは受話器を取った。「ハーイ」「もしもし…ドーンかい?」「そうよ」相手の男がひと呼吸おいた。

北極圏を目指し雪山を辿っていた元受刑者トラビス・チェイスは、ある朝ボーイング七四七機の墜落現場に遭遇する。

美術館襲撃と連続殺人事件の捜査をFBIが進める中、テスは美術館襲撃の首謀者によって囚われの身となった。

神田上水の堀が決壊した。その甚大な被害が明らかになるにつれ、普請奉行の責任を問う声が日ましに大きくなっていった。

窃盗の現行犯で囚われていたドートマンダーの元に敏腕弁護士が現れる。無罪と引き換えに仕事を請けろ、という。

ハイムには自分だけの「世界」があった。歪んだ性と暴力の気配に満ちた世界が。

まだ終わらない―ニューオーリンズで起きた連続殺人事件。被害者はいずれも大人の男性で、全身には歯形が残されていた。

ホラーを知り尽くした著者が、自信をもっておくる本格的怪奇小説の決定版!とにかく怖い!怪奇実話作家のもとに持ちこまれた一冊の日記帳。

目がさめると、三村修治はこの世とあの世の狭間にいた。行き先は生前に積んだ善行で貯まる「天国マイレージ」で決定する。

海外出張中の夫マックスの留守を預かるセーラのもとに、因縁深き美術館でまたも人死にが起きたとの報がはいる。

京都の資産家・西沢家の次女・秋子が千本えんま堂で、当主の四季が千本釈迦堂で相次いで絞殺された。

1944年9月。

勤めていたバイオ企業を辞職した侑平は、父方の祖父母がかつて住んでいた愛媛県松山市の空き家を訪れていた。

転生し続ける女・国枝小霧(くにえださぎり)。

1934年、ドイツ。

1980年、東京で一人の女性が失踪した。名前はリサ・カントリーマン。

かつてはナチの残党を、現在は犯罪者を標的とする暗殺組織〈美術館〉。

はるばるネブラスカからマンハッタンのウルフの住居を訪ねてきた老資産家の依頼は、十一年前に勘当した息子を探してほしいというものだった。

ホワイトハウスはパニックに陥った。突然、中国の鉱山町で核爆発が起きたのだ。

国家権力で悪を追い詰める公安0課作業班。

雨音に包まれた、山の中のミュージアム。 忘れられたオルゴールたちと暮らすコウの前に、ある日、ひとりの少女が現れた。

同僚殺しの容疑をかけられた金谷刑事は、真犯人を挙げ自らの潔白を証明するため、取り調べ室から逃走した。

「██高校三十一回生、出席番号二十三番。

そうなんです。ルパンはまた難事件に巻き込まれちゃったのね。

暑い・狭い・うるさい3拍子揃った愛の巣を営む智佐子・克郎の新婚夫婦に、願ってもない話がとびこんだ。

量子コンピュータの実験中の事故で、ネアンデルタールの物理学者ポンターは、クロマニヨンが進化した人類のいる並行宇宙へ転送されてしまった。

『探偵Xからの挑戦状!』とは二〇〇九年四月一日より、NHK総合テレビ『EYES』(水曜深夜)枠で八回にわたって放送された番組。

女三世代が大活躍の最新ユーモアミステリ、第四弾! 女子校、興津山学園に通う天本有里は、祖母と母の三人暮らし。

B(ブス)でW(わきが)の内海恵理伊は、幼い頃から華やかな名前と地味な容姿とのギャップに悩み、自信が持てずにいた。

不条理な物語を終わらせる、一片の穢れなき理想のために――。堂々の完結。