サン・フィアクル殺人事件



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    初公開日(参考)1986年04月
    分類

    長編小説

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    2020年10月28日 yti1567 映画チラシ【 サン・フィアクル殺人事件 他 】ジャン・ギャバン、 メグレ/ 状態詳細は説明をご覧ください。(注 DVDではありません)

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    No.1:
    (4pt)

    故郷の小さな村サン・フィアクルで卑劣な予告殺人犯を追い詰めるメグレ警部の苦闘編!

    全世界にフランス・ミステリーの良さをアピールした功績が大きい文豪シムノンの代表作メグレ警部シリーズの初期の一編です。この作品を読み終えて初期作という事もあってか、メグレ警部の実力がまだ全面的に発揮されていないかなと感じさせる部分も多少ありましたが、その代わりにメグレ警部の父の名がエヴァリストだったという思わぬトリビアも得られて別な意味での満足感を味わえましたね。
    メグレ警部はムーラン警察からパリ警視庁に回付された書類「サン・フィアクルの教会で犯罪が起こる」を目にして出生の地へ一人で赴き、まさに死人祭の最初のミサの間に死者を発見する。
    メグレ警部にとっては少年時代の憧れの女性サン・フィアクル伯爵夫人が被害者だった事で内心穏やかではなかったでしょうし、部下も連れて来てはおらず自分一人で調査をせねばならなかった事や、特異な殺人の手口から犯人を正式な罪に問えないという滅多にない事情、等々があいまって中々に苦労されている様子が伝わって来ます。そして、今回はクライマックスの肝心要の場面でも素人に手柄を持って行かれるという、何時もの警部らしくない格好になっていますが、やはり心中では事件の全貌を見抜いていたのだと思いたいですね。今回メグレ警部の態度で心に残ったのは犯人に操られた合唱隊の少年に幼い日の自分を重ねて、ちっとも責める事無く優しく振る舞った寛大さですね。この作品の不可解に思える点は冒頭の予告殺人の知らせを出した犯人の理由なのですが、残念ながらそれについては最後まで全く触れられていません。もし警察の注意を集めなければ易々と完全犯罪が成立したはずなのに何の得もない余計な自慢をする行動は本当に愚かとしか思えません。それに最後の方の犯人の行動も行き当たりばったりの感が強く、調べられればすぐ解る事をごまかすのも芸がなくて、あまり利口には思えませんでしたね。まあ彼らは逮捕こそされない物の殺人の汚名を着たまま暮らしては行けず、何処か他所の土地で名前を変えて生きて行くのかも知れませんね。本書の裏のテーマはかつて隆盛を極めたサン・フィアクル伯爵家も何時までも昔のままではあり得ず怠惰で愚かな馬鹿息子のせいで没落して行くという運命を描く事なのでしょうね。でもその悲しむべき運命はどうしても変えられないにせよ、サン・フィアクル伯爵夫人の殺人の謎を解明し生前に彼女を騙して搾取して来た全ての悪党どもを追い出し厄介払い出来た事がこの事件の最も大きな収穫だったのだと思えますね。
    サン・フィアクル殺人事件 改装新版 (創元推理文庫 139-5)Amazon書評・レビュー:サン・フィアクル殺人事件 改装新版 (創元推理文庫 139-5)より
    4488139051



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