地獄の綱渡り



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    初公開日(参考)1976年01月
    分類

    長編小説

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    地獄の綱渡り (ハヤカワ文庫 NV マ 1-15)

    1981年03月01日 地獄の綱渡り (ハヤカワ文庫 NV マ 1-15)

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (3pt)

    当時のスパイ映画の模倣?

    マクリーンも後期になるとレーサーなど色々なヴァリエーションが見られるが、なんと本作ではサーカスの世界。原題も“Circus”とそのものズバリ。

    しかし舞台はサーカスではない。
    その題名は今回の主人公ブルーノ・ワイルダーマンがサーカス随一の曲芸師であり、メンタリストであることに由来する。彼は難攻不落の研究所への進入と重要機密書類奪取をCIAから依頼されるのだ。それは一流の曲芸師である彼でなければ達成しえないほど鉄壁の防御網によって守られた研究所だからだ。

    24時間監視状態で窓には鉄棒が嵌められた上に盗難報知器が取り付けられている。2つしかない入口はタイムロックが仕掛けられている。さらにビルの屋上には四方に2000ボルトの電圧が流れるフェンスが巡らされ、しかも四隅には監視塔が備えられ、警備兵が機関銃を持ち、サーチライト、警報サイレンまでもある。さらにビルの中庭には獰猛なドーベルマンが放し飼いになっている。

    この映画“ミッション:インポッシブル”を髣髴とさせる不可能状況が逆に曲芸師ブルーノの心に火を着ける。

    しかし彼の心に火を着けたのはそれだけではなかった。
    かつての故郷で亡くした最愛の妻の敵がそこにいるからだった。そしてさらに彼には秘密があることが物語の最終に判明するのだが、それはまた後で語る事にしよう。

    ところで上にも書いたが、本書は映画“ミッション:インポッシブル”のような難攻不落の研究所への進入に加え、サーカス団員であるナイフ投げの名手マヌエロ、無双の怪力を誇るカン・ダーン、投げ縄の名人ロン・ローバックといった一芸に秀でた個性豊かな仲間がブルーノを助ける。
    さらには一見ペンにしか見えない麻酔銃と毒ガス銃が登場したりとエンタテインメント色が実に濃い。

    本書が1975年発表であることを考えると前掲の原型であるアメリカのスパイドラマ『スパイ大作戦』やイアン・フレミングの007シリーズの影響をマクリーンも受けていたのではないかと勘繰らざるを得ない。

    ただマクリーンが上手いのはそれを小道具に終わらせていない事だ。この秘密兵器が実はこの任務の裏に隠されたある秘密に密接に関わっているのだ。

    難攻不落の研究所に2000ボルトの発電所から渡されたワイヤ1本を伝って進入する稀代のサーカス曲芸師という実に奇抜なアイデアの本書の結末は何とも尻すぼみ感が否めないものだった。
    次の作品もこうなのかと一抹の不安を覚えてしまった。


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    Tetchy
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