都市のトパーズ



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    初公開日(参考)1990年09月
    分類

    長編小説

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    都市のトパーズ2007 (講談社文庫)

    2007年06月15日 都市のトパーズ2007 (講談社文庫)

    閉塞した都市空間に降臨した美しき野性 定年を前に人生に倦んでいた男は、自らの前に現れた美しい虎を、神々しいまでに崇高な野生と感じた。閉塞した都市空間において、その生は奇跡であり忘れていた闘いへと彼を誘(いざな)うのだった。虎がやがて大きな飛翔を見せるとき、彼は人生最大の決断を迫られた。知的ダイナミズムに富んだ、都市寓話の決定版!(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt

    都市のトパーズの総合評価:5.00/10点レビュー 6件。Dランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (4pt)

    虎のイメージはちょっと違う

    これは小説というよりも小説の体裁を借りた島田流都市論と云った方が正鵠を射ているだろう。まあ、内容としては都市論に留まらず、日本人の特質から根幹を成す行政論も展開しており、江戸の鎖国から連なる日本人の閉鎖性など、日本人の欠点をこれでもかこれでもかという所まで徹底的にバッシングしている。云わば“島田荘司の青年の主張”であり、内容としては密度が濃い。しかし、それがために同じ事の反復が目立つのもあり、いささかくどくなっている。つまり、小説にスピード感がなく、流れとしては非常に悪く、ノレなかった。

    話としては、ある寺が虎を飼っており、主人公はその虎に魅せられ、世話をするようになる。ある日、大きくなった虎は檻から抜け出し、東京の街を疾走する。東京の街は当然ながらパニックになり、主人公は虎を守るべく虎と共に東京の街を疾走する。これだけである。
    このトパーズという虎に島田氏は象徴性を持たし、主人公の理想はその虎に集約される。主人公はかつて若き日に研鑚し、勝ち得た肉体、躍動感が社会人となって蝕まれ、朽ち落ちていく毎日に絶望を抱いている。そのかつての姿を彼は虎の中に見、その姿が永遠である(と彼は信じている)ことに羨望を抱く。従ってこの虎はあくまでも幻想的である。そこが私のイメージとどうしても重ならなかった。
    主人公の虎に抱くしなやかさ、躍動感、強靭さ、敏捷性はどうも私にはチーターのそれとしかイメージできない。虎はガタイが大きく、短足である。そこがどうも東京の街を疾走するイメージと重ならないのだ。

    しかし、そんな瑕疵を抜きにしても、今回の作品はどうもつらい。主張が強すぎて、あまりに島田氏の考えに傾いており、ニュートラルではないからだ。
    すまん、島田氏。今回、私はいい読者ではなかった。


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    No.5:
    (2pt)

    日本が大嫌いな人におすすめ

    最初から終盤まで、延々と日本、そして東京への批判というか愚痴が続きます。
    読んでてウンザリするレベルです。

    一つの愚痴が終わりほっとしたら、また新たな愚痴が始まる。
    「また始まったよ…」みたいな感じで、読みながら何度もため息が出ました。

    日本が嫌いな人なら、楽しく読めるんじゃないでしょうか?
    私には残念ながら合いませんでしたが。
    都市のトパーズ2007 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:都市のトパーズ2007 (講談社文庫)より
    4062754517
    No.4:
    (3pt)

    走る為に

    お盆休みと時間の余裕もあり 帰省する新幹線の中で本でも読もうと 偶然に東京駅で買った小説。島田荘司の本は学生時代にファンでよく読んでいたが最近は著者の作風が少し変わってきたので敬遠していた。トパーズは話の最初の方から男心的には引き込まれるものがあり、これってミステリーじゃなくてハードボイルドだよね? でも面白いからいいや。という感じだった。島田荘司が持ち出す都市論に関してはやはり日本人、そして読んでくれている人に気づけよ と啓蒙してくれてるんだと私には思えました。昔から著者の論点はぶれておらず やはりその正確さはある人達にとってはとても危険なものであるが故に、世間から無視されているような気がします。御手洗探偵というアイドルが日本から遠ざかり、島田荘司の作品には御手洗抜きの死刑作品やトパーズ2007が出てきているここ最近 私達は本当の意味で島田さんに何かを試されており、そして期待されているものだと思いたいです。東京の街を走る 虎。
    都市のトパーズ2007 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:都市のトパーズ2007 (講談社文庫)より
    4062754517
    No.3:
    (4pt)

    善良な都市の中に眠る野性

    やや都市論に重点を置きすぎていて小説として読みづらい部分はあるが、これが1990年に書かれていたものだと考えれば、十分に評価していい内容である。

    島田荘司という作家が、いかに都市というものに魅入られているのが分かる。

    主人公の熱のこもった都市論、野性を感じさせるジャズと虎のトパーズ。そして謎の寓話。

    大都市・東京に馳せる複雑な思いが迸っている。都市に心があるというのは面白い。

    氏の著書には都市を扱ったものが多数あるが、本書を読めば納得がいくだろう。
    都市のトパーズ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:都市のトパーズ (集英社文庫)より
    408748338X
    No.2:
    (2pt)

    こむずかしい

    島田がとくいとする都市論を、幻想的な小説として完成させてます。

    主役とトラによる幻想な行動で、都市批判を・・。

    ちょっとこむずかしくて、一般の小説としてはあまり面白くなかったです
    都市のトパーズ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:都市のトパーズ (集英社文庫)より
    408748338X
    No.1:
    (2pt)

    ほとんど論文・・・

    少年と虎の子トパーズの交流を描きながら、都市論を発展させる内容。都市論は島田があっちこっちで言ってる論で、これで大爆発した感じです。もうエンターテイメントってよりは、都市に関する論文っぽいかんじ。文章は固いしあまり面白くなかった
    都市のトパーズ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:都市のトパーズ (集英社文庫)より
    408748338X



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