殺生関白の蜘蛛
- 歴史ミステリ (189)
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他のレヴュアーの方が書かれているとおり、ミステリの要素はそこまで強くないです。一応最終章が解決編のようになっていますが、謎解き自体にそこまでのダイナミクスがないので、推理小説を読んだ感じはしないです。 とはいえ、内容自体は読みやすく、つらつらと最後まで読んでいくことが出来ます。私自身が世界史専攻だったこともあり、豊臣秀次(殺生関白)という人物についての予備知識はゼロでしたが、各人物の造形が丁寧で、普通に楽しむことが出来ました。 漫画「へうげもの」の第1話に出てくる「平蜘蛛の茶釜」。これに対する歴史的仮説(かなりのトンでも説ですが)を軸に物語は進行していきます。主人公の舞兵庫をはじめ、出てくる人物の多くは史実に名を残している人のようです。日本史好きの方はより楽しめる内容ではないかと思います。 | ||||
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普通の時代小説。クリスティ賞受賞作という宣伝はずるい。ミステリ要素はほぼない。前提の思い込みがなければ普通に楽しめたと思うが、乗りきれなかった。残念。 | ||||
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アガサ・クリスティー賞優秀作であります。 松永久秀と共に爆散したはずの「平蜘蛛の茶釜」がひそかに持ち出されていた? 「平蜘蛛の茶釜」の行方と正体を追いかけるミステリ+時代小説。 主人公に起用されたのは舞兵庫。知らない名前でしたが、調べてみると実在の武将でびっくり。まことに渋い人選であります。「前半生がよく分かんないということはいくらでも好きに脚色できるということなんだ!」といった感じのキャラクター造形がまことにあっぱれ。 歴史上の謎に独自の解釈で挑んだ歴史ミステリーかと思いきや、伝奇的解釈にもとづく時代謀略小説だったというのが正直な感想。「平蜘蛛」探索を命じられて街に出ると、いきなり刺客が襲ってくるようなお話です。参考文献には挙がっていませんが、立花京子著『信長と十字架』と宇月原晴明流戦国伝奇歴史小説三部作と通俗解釈の千利休キリシタン説をブレンドし、加藤廣著「信長の棺」風のミステリっぽく味つけしました……とでも説明しておいたらイメージはつかめるでしょうか。ミステリ色は意外に薄かったです。よくいえば端正に整ったプロットですが、「平蜘蛛の茶釜」のとんでもない正体をはじめ、大ぼらのスケールに比べて、物語の進行が地味でこじんまりしているのが何とも残念。 物語の中心になるのは「殺生関白」豊臣秀次事件。豊臣秀次は「いくさのない世の中を作るのだ~」などとどこかの大河ドラマみたいなことをいっている現代人好みの立派な人物として登場するんですが、書いているうちに作者も持て余してきたのか、だんだん残念な殿さまになってしまい、何だか中途半端でこれまた残念な扱い。 最後にはいちおう一連の事件の真相が解き明かされますが、そうした謎で引っ張っていくようなお話でもないので、別になくてもよかったんじゃないかと思わないでもないような。 がっつり濃い歴史ミステリとして描くか、荒唐無稽上等の伝奇方向で進めるか、どちらかに振り切った方がよろしかったのでは。 | ||||
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