おれはジョン・ラーゴ。もちろん本名ではない。

19世紀半ば、英国。北極海を目指し捕鯨船ヴォランティア号が出港した。

私はケプラーと呼ばれる“ゴースト”―他人に触れると、その身体に乗り移ることができる。

第17回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作は、サイコパス弁護士 vs. 頭を割って脳を盗む「脳泥棒」、最凶の殺し合い! すべては二十六年前、十五人以上もの被害者を出した、児童連続誘拐殺人事件に端を発していて……。

あの日は絶好のピクニック日和だった。アップルヤード学院の生徒たちは、馬車でハンギングロックの麓に向けて出発した。

「私には、なぜ人の不幸な未来が見えてしまうの?」これ以上考えられないほど最悪の誕生日を迎え、悲しみのどん庭にいた仁美。

公休日の早朝に特別捜査本部に招集された神奈川県警心理職特別捜査官の真田夏希は、殺人事件の発生した横浜へ向かった。

横浜本牧の片隅に佇む弦楽器修理工房『響』。この店のオーナー響子さんは、美しいが人間嫌いの風変わりな女主人だ。

銀行員や記憶の売買、シンガーソングライターにスワンプマン！　様々な要素が絡み合うエンターテインメント小説で大変、面白かったです。

離婚した北沢藍が実家に戻ると、母と祖母がうら寂しく暮らしていた。

20年前ほど前の連続殺人事件<ハッピーデー・キラー>以来、事件も事故もめったにないのどかな町――だったはずの辛夷ヶ丘で、悪徳(?)警察官の砂井三琴は今日も大忙し。

警視庁捜査一課五係の一條は、 過去に遭遇した事件をきっかけに、仲間との交わりを絶った。

第17回『このミステリーがすごい! 』大賞・優秀賞受賞作です。

第16回『このミステリーがすごい! 』大賞・優秀賞受賞作『筋読み』の著者、受賞後第一作。

京都府警が擁する「人外特別警戒隊」、通称「あやかし課」。

警察行政職員を目指していたはずが、意図せず警察官となった椎名真帆。

拉致監禁犯の男とその被害者のあいだにできた娘――それがわたしだ。

上海の商社マン・王のボディーガードを任された香港在住の元自衛隊員・城戸。

希望の大学に合格、憧れの地での新生活。

かつてウルフはドイツで有力な政治家だった。

「世界の終わりを見たくはないか――?」 絶望の先を描き切った衝撃作! 7年前、旭ヶ丘の中学校で起きた、クラスメイト9人の無差別毒殺事件。

偉大なるスター、キング・オブ・ポップが51歳で急逝した。

ドSすぎる女刑事マヤに一服盛られ、"ハネムーンの下見"のため豪華客船に"拉致"された代官山。

土地を支えていたのはミイラ化した人柱だった。

第13回小説現代長編新人賞受賞作。 長野の冬は長く厳しい。

2010年、急増するインターネット犯罪に対処するため、FBI内に特捜隊「ネットフォース」が設立された。

2010年、新たな犯罪の巣窟となったコンピュータ・ネットワークに法と安全を取り戻すべく、FBI内にハイテク特捜部隊ネットフォースが設立された。

「判決は、全員死刑。命をもって罪を償ってもらいます」 伊勢湾に浮かぶ、通称「海賊島」に招かれた10名の男女。

近くで女の悲鳴が聞こえた。「人殺し!人殺し!」と叫んでいた。

1994年夏、海辺のリゾート地で1歳の女の子が行方不明になった。

東京駅のコインロッカーで、箱詰めになった少年の遺体が発見される。遺体は全裸で、不気味な面を着けていた。

花山病院の副院長・大矢は、簡単なオペでのミスを新任の看護婦・リカに指摘され、“隠蔽”してしまう。

ドッグシッターの風太に一通の喪中はがきが届く。以前交際していた美咲の訃報だった。

公道でマシンの限界まで飛ばす「最高速アタック」動画の投稿者を捜査するなか、 不審なひき逃げ事件が発生! 神奈川県警の白バイ隊員・本田木乃美は、生意気な後輩隊員の鈴木と対立しつつも、 彼が容疑者の娘に肩入れしていることに気づく。

鮮やかすぎる伏線回収!気鋭ミステリ作家の技巧が光る、笑いと涙の青春小説 「物語の主人公になって、劇的な人生を送りませんか?」 平凡な高校生・涼一は、日常をドラマに変える《フラッガーシステム》のモニターになる。

五千年の死の呪いが日本上陸!最後の日本ホラー小説大賞<大賞>受賞作! 将来を嘱望された古代エジプト研究者の男が、教授を撲殺し、大学屋上から投身自殺した。

左手に宿る“兄”と俺。奇妙な2人の逃避行が始まる―ある事故以来、左手から死んだ兄・海斗の声が聞こえるようになった岳士。

売れない小説家・大菅賢は担当編集者を口論の末に殺してしまい、茨城に逃亡する。

押し売り作家、夢の印税生活、書評の世界、ラノベ編集者、文学賞選考会、生涯初版作家の最期…。

あの連続誘拐事件から半年―。 特別班に舞い込んだ新たな殺人事件はノルウェーを恐怖の渦に巻き込んだ。

四日市支局長の藤岡が川で転落死。

『黒面の狐』事件後、海運の要から戦後復興の礎となろうと灯台守になった物理波矢多は、二十年の時をまたぐ怪奇事件に巻き込まれる。

処刑される寸前、脱走に成功した仏像専門の盗人・庄右衛門（しょうえもん）は、ある寺で仏像をさかさにして拝む不思議な光景を目のあたりにする。

雨の中あでやかな傘の群れが舞うと、死体がひとつ――「ひときり傘」が引き起こす連続殺人事件が江戸の町を震撼させる。

訴訟でやってくる者たちが泊まる＜公事宿＞のひしめく日本橋馬喰町。

ITベンチャーの雄・仲井啓介が、自社システムの試験中、予期せぬ誤作動によって爆死した。

高校生の傷害事件に隠された真実とは。 常識破りの警察小説! 都内の私立高校で、傷害事件が発生した。

結婚式を終え、幸せの中、眠りに就くふたり。しかし目覚めると、暗いコンテナの中にいた。

1963年3月21日、翌年の東京オリンピック開催を前に、公式記録映画の監督を務めることになっていた黒澤明が降板した。

入行三年目の銀行員・結城が配属されたのは、日陰部署と囁かれる渉外部。

警視庁「特殺」。猟奇殺人等、通常とは一線を画す「特殊殺人」が集まる、捜査一課来生班の略称だ。

息子のために殺人を犯し、終身刑で服役中のフランクは、火星基地建設プロジェクトへの参加を持ちかけられる。

『いなくなれ、群青』、シリーズ完結編! 2019年9月、実写映画化! [主演:横浜流星、飯豊まりえ] 真辺由宇。

空から彼女が落ちてくる。受け止めようとして――俺は死んだ。

語学の家住准教授から呼び出された阿良々木暦。要件は「我が子を虐待している自分を助けてほしい」という依頼だった。

東京からの訳あり転校生・水里あかね。

アフガニスタン国境付近で秘密任務を執行中、トラウトマン大佐がソ連軍に捕えられた。

1911年の冬――霧深い森にそびえる山荘「レヴン・ロッジ」。

仙台、杜乃宮大学・法医学教室。解剖技官の梨木楓は、上司で准教授の今宮貴継とともに警察から届く死体を日夜、解剖する。

少女が神隠しに遭い、居るはずのない子供たちの笑い声が聞こえる…。

娘はボダ子と呼ばれた。ボーダーだからボダ子。

次元を制する「無限王朝」と戦う忍び「光牙」の任務は亡国の姫と幼君の護衛。

チョーサー、スコット、ロード・バイロン、イエーツ、エイケン、ベネ…これらの名高い詩人たちにはなにか共通するものがあるのだろうか?そう、彼らはみな、犯罪もの、あるいは探偵もの、あるいはサスペンスの短編を書いているのだ。

いま旬の女性ミステリー作家による、「イヤミス」短編を集めたアンソロジー。

娘から電話がかかってきた―。杉並中央署生活安全課「何でも相談室」通称0係に行方不明の女子高生・真紀の母親が訪ねてきた。

医者である英雄と一見、幸せな結婚生活を送る絵里。

鎌倉在住の薬膳研究家、もちろん美女と知り合った柚木草平。

六年前、武内譲は無差別に二家族を惨殺し、動機を明らかにしないまま拘置所で自殺した。

奇妙な文様が刻まれている魔偶――土偶の骨董――は、所有する者に福と禍をもたらすという……。

親子の救済、老人の覚醒、過去の自分との出会い、仲良しロボットとの別れ……淡く美しい希望が灯る。

小説の、最後の最後でおどろきたい方、ぜひどうぞ。 「どんでん返し」をテーマに描いたミステリー5編。

いつの時代も「家族」は、やさしく、あたたかく、いびつで、おそろしい。

北海道の過疎地域にあるバトラー病院は深刻な困難に直面していた。

埼玉県のローカルな田舎町・みどり町。この町には怪人が出ると噂されている。

日々増加し進化する犯罪。その凶悪化、複雑化に対応するべく、ある警察幹部から元公安の橋本に密命が下った。

江戸時代から続く福岡の探偵事務所の15代目・渡良瀬良平が、学校で起こるさまざまな事件を鮮やかに解決! 通夜のため実家に帰った八尋竜一は親戚の少女・久遠に「おじさんの思い出を教えて」と請われた。

機関銃の咆哮がダンスフロアを一瞬で血の海に変えた。

銘和乳業勤務のわたし(川村晶子)とピーアール会社の契約社員・児島くん。

「二十三年前、私は妖狐と取引し、妻を殺してもらったのだよ」 妖怪と人間の調停役として怪異事件を解決してきた岩永琴子は、大富豪の老人に告白される。

その嘶きは、不吉な予告―― 関東近県で、乗馬クラブや観光牧場のオーナーの死が相次ぐ。

泥棒一家に生まれた「ルパンの娘」三雲華。

「特ダネ ゴーダニュース」の社長・郷田とバイトの智己は災害現場へ突撃取材するが、なぜかいつも災害の陰に怪しい事件が! ブラックなギャグとダークな欲望が軽快に展開し、意表を突くトリックと鋭い推理もたっぷりの傑作ミステリ。

銃を持って押し入ってきた男は、なぜ人質に「憎み合う三人の男たち」の物語を話すのか? 意外な真相が光る「二人の男、一挺の銃」をはじめ、腕利きの殺し屋に次々と降りかかる予測不可能な出来事を描く「残酷」、常連が殺されたコーヒーショップで、ツケをチャラにするため犯

悪魔のウイルスの名は「サリエル」。

雪の夜、ベルリン。13歳のルチアとその弟が何者かに誘拐された。

豪華執筆陣による警察小説アンソロジー。

幼い頃の事故で感情を失った監察官・小田垣観月。

八戸で水産加工場を営む佐藤幸造のもとに、突然「女衒(ぜげん)」を自称する男が現れ、偽装結婚を持ちかけてきた。

「SRO」「生活安全課0(ゼロ)係」シリーズの著者による最新警察書下ろし小説第3弾! 「スカーフェイス」と呼ばれる女性刑事、淵神律子が所属するのは警視庁特別捜査第三係。

イヴの異称を名前に持つ女、上田絵羽。絵羽はある野望をもち、日本国内の超進学校に潜り込む。

祖父が死んだ――疎遠だった和典は、葬儀当日も通学し参列しなかった。

『三匹の子豚』が朝ドラで大ヒットした斉川亜樹。鳴かず飛ばずの時代からようやく抜け出し、忙しくも穏やかな生活を送っていた。

1カ月後にプロポーズを計画していたぼくの前から、愛するレイラは忽然と消えた―。

女子高生探偵のアイと助手のユウは、ひょんなことから遺産相続でモメる一族の館へ。

北海道大沼で雪の中から、平田の射殺体が発見された。

かつて新聞社編集委員の残間が追いかけた、商社の違法武器輸出。

「この国に、真の諜報組織をつくれ!」警視庁公安部長の密命を受けた、国際派の若きキャリア公安マン片野坂彰。

ホームズ探偵譚の異色作「白面の兵士」と「ライオンのたてがみ」。

最愛の人の死には三億円の価値がある――。壮絶で切ない最後の夏が始まる。