私のイサベル



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    初公開日(参考)2019年03月
    分類

    長編小説

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    私のイサベル (ハヤカワ・ミステリ)

    2019年03月06日 私のイサベル (ハヤカワ・ミステリ)

    1994年夏、海辺のリゾート地で1歳の女の子が行方不明になった。母親のステラは悲しみを乗り越え、心理カウンセラーとして忙しく働いていた。そんな彼女の日常は、ある人物がクリニックを訪ねてきたことで崩壊する。イサベルと名乗るその大学生を一目見て、20年前に行方不明になった娘であると確信したのだ。夫や友人は誰も、娘が生きていたというステラの主張を信じようとしない。イサベルの正体を探るため、過去を調べはじめるステラ。やがて彼女は恐ろしい真相に出会う…母娘の絆をめぐる戦慄のサスペンス!(「BOOK」データベースより)




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    私のイサベルの総合評価:7.00/10点レビュー 4件。Dランク


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    No.4:
    (2pt)

    少女漫画

    そんなお話
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    No.3:
    (4pt)

    最も恐ろしいのは自分の正気が信じられないこと

    スリルとサスペンス、逃亡劇も描かれますが、そういうものより、自分自身が正気なのか信じられなくなってくる下りが最も恐ろしかったです。
    「私の」イサベルを巡るふたりの「母親」の物語、一体、どちらが本当なのか、最後の方まで分かりません。

    種あかしが分かってからは、ひたすらサイコパスが恐ろしかったです。ハリウッド的なカタルシスがなく重い物語。
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    No.2:
    (3pt)

    もっと違うストーリーを期待してました。

    20年も前に行方不明になった赤ちゃんを忘れられずにいる母親の前に、その子と思われる大学生イサベルに出会ったことから、事件が始まる。今はカウンセラーとして社会的な地位もあり、赤ちゃんアリスの父親とも別れ、再婚した夫との間に男の子もでき、恵まれた生活を送っていた日常が大きく揺れ始める。どういう方向に展開するのかと思ったら、こうきましたね!読み終わってしまうと、昔からよくあるパターンだと、変に納得。母親のあり方を考えさせられた1冊でした。
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    No.1:
    (5pt)

    世界レベルの心理サスペンス

    不在とは、存在を否定するものではない。血の繋がる親子であれば、なおのこと。互いがそこに不在であろうと、それぞれの心の中にそれぞれが常に存在を続ける。

     20年前、当時一歳の娘アリスが、ビーチで行方不明となった。母親のステラは、それからの人生を、娘から眼を話したことへの悔いと罪悪感を心に負って生きることになった。その時の夫とは離婚し、新しい夫との間に新しい息子を産み、育て、新しい別の人生を送っている。仕事は心理カウンセラー。ある日、イサベルと名乗る学生が彼女の勤務するクリニックを訪ねてきた。その瞬間に、ステラはイサベルが自分の娘アリスだと確信する。しかしイサベルには、ダーラナ地方に住むシャスティンという母が存在する。

     そのようなスタートと状況とで、この物語の核心部となる構造は示される。以後、ステラ、イサベル(アリス?)、シャスティンと三人の女性たちの一人称で、物語は語られ、進行してゆく。とりわけ、ステラの確信であるイサベルはアリスであるという構図は、周囲の誰にも認められず、ステラは暴走を始める。自分の心が砕け散り、行動すらが自分をよりネガティブな状況に追いやっていることも自覚できず、生活基盤のバランスは崩壊の一途を辿る。巻き込まれる夫、息子。元夫。患者たち。

     20年前の警察官と過去のアリス事件の捜査。現在、患者からの訴訟に巻き込まれるステラ。そして各所に散りばめられた伏線の数々。徐々にシャスティンの描写も増えてゆく。イサベルの危うい青春と、奇妙な家庭環境、ステラとの不思議な出会い。それらが重層構造になって三人の物語は発火してゆく。そして思いもかけぬクライマックスへと疾走する。

     まさに疾走。ラストシーンへと、怒涛のように雪崩込でゆく手に汗握る展開は、アンスリーパブルとしか言いようがない。読み終わるまで、眠れない。静の導入部から動の終幕へ。じっくりじわじわ迫る心理サスペンスから、スリルに満ちた後半部へ。

     きめ細かく練られたストーリー。著者が初めて挑んだ小説作品。二年越しで書かれた作品は、35ヵ国語に翻訳されるという快挙を成し遂げたそうである。ぼくは日本小説より海外小説を手に取ることが多いのは、これがあるからである。サッカーで言えば、Jリーグはもちろん応援するチームを欠かさず観る。しかしワールドカップに出場する世界レベルの選手やその技を見たい。小説も同じである。世界レベルで売れる作品は、やはり素晴らしいものが多い。いや、それが当たり前というステージで勝負をしているのである。第二作執筆中というこの女流作家。女性ならではの母、娘の視点での作品を、今後も楽しみにしたい一人である。
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