幻の女
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独特の雰囲気が好き | ||||
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まず文体。講談調というか紙芝居調、活劇調とでもいうのか、金田一ものよりずいぶんとウェットな書きっぷりなのが大変意外で面白い。「ああなんと天才的な…」のような自分が笑っちゃってる落語家。媒体によって書き換えていたのかもしれませんが、書き手として横溝正史にもこういう面があったのを知りました。 タイトル作品の魅力的なメインキャラクターに比べて、由利先生および新聞記者のなんとかという探偵役は、印象が薄いのと時として鼻につくのが残念ですが、様々な仕掛けを凝らしたプロットはさすが横溝正史と思いました。 | ||||
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由利先生&三津木俊助シリーズの短中編で、「カルメンの死」は由利先生のみ、「猿と死美人」は三津木俊助のみで解決。 「幻の女」 グランド・ホテルでの恐喝と殺人、K劇場での殺人、三津木俊助の追跡劇、路上での襲撃、劇場での大捕物、海辺の家での対面と、中編程度の作品に盛り沢山の内容が積み込まれ、スリリングな展開が続く。幻の女とは誰なのか、最初に出てくる怪少女と大男は誰なのか、覆面の踊り子は誰なのかといった人物の謎がいくつも出てくる。 複数の登場人物の行動による相乗作用によって、複雑で入り組んだ真相となっており、なかなか面白いと感じたが、多少わかりにくく、良く考えると無理があると感じる箇所がいくつかあった。 有名なジャズ歌手の顔が知られていないというのは不自然。犯人が、浴室に「まぼろしの女」と書かれていたことを知っているのはおかしいのでは。子爵に当てた手紙で、犯人が「まぼろしの女」と名乗っているのは、犯人がやろうとしていたことを考えればおかしいのでは。アカは三津木がタクシーを止めていたがどうしてわかったのだろうか。K劇場での殺人の際に、子爵が劇場に居合わせたのは都合良すぎるのでは。最後のヨットでの出来事は演出に過ぎず、もっと簡単に犯人を捕まえることができたのでは、など。 最後に思いがけない秘密が明らかになり、血の宿命を感じさせるラストになっている。 「カルメンの死」 結婚式場に送られてきた木箱から見つかったウェディングドレス姿の女の死体。死体の登場の仕方が印象的。読者が謎解きをするような話ではないが、花嫁の不審な行動を説明する真相はなかなか面白い。女の執念と裏切りが引き起こした悲劇。 「猿と死美人」 季節外れの深夜の花火、隅田川を流れてきた檻の中の半死の美女と猿、猿屋敷で見つかった老猿の剥製の足もとに置かれた他殺死体。手紙の隠し場所である「老いたる僧侶」の謎が焦点。 | ||||
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「全米を震撼させた殺人鬼「幻の女」が日本へ上陸」という映画の惹句みたいな煽り。 これがよくわかない、謎の作品。「幻の女」といえばアインリッシュですが、それに近い味わいのあるのは氏の作品では「女が見ていた」です。 「幻の女」とは新型インフルエンザか、シンゴジラみたいな何かなのかと期待が膨らむ割には徐々に話がスケールダウンしてしまい、「古い作品だから仕方がないか」という感想に終わってしまって残念。 尚、おまけの短編がありますが、後で「金田一耕助の冒険」と読み比べてみると楽しいかもしれません。 | ||||
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