(短編集)
憑かれた女
- 名探偵 (559)
- 由利麟太郎&三津木俊介シリーズ (1)
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横溝正史の中編もの3編を収録。いずれも昭和初期に執筆され、犯行現場の描写や事件性は猟奇じみている。 猟奇性に富んだ悪ふざけがとんでも事件に展開する『憑かれた女』、役人妻のかつての恋人とその妹との哀しき物語『首吊り船』のこの2本が由利麟太郎と三津木俊介コンビもの。『幽霊騎手』はやや少年受けしそうな冒険的活劇の要素が強いくそこそこ面白いがエピローグがやや長く、その部分は退屈だった。いずれの3作品とも面白く及第点ではあろう。 テレビドラマ化に伴い、こういった絶版ものが復刻されるのはファンとして嬉しいものである。 | ||||
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1篇が長くないので説明不足になるのは仕方がありませんが、明らかに「あれ?これは。」と思うようなことが所々ありました。たとえば(これは犯人特定につながらないのでネタバレにはならないと思いますが)「憑かれた女」で警察が容疑者と思われる男を取り押さえた後、その男が警察を振り切って壁伝いにホテルの屋上から地上に降り、彼と一緒にいた女性はエレベーターで下に降りて男に追いつき彼が逃げ去る前に言葉をかける、という場面があるのですが。。その間警察はなにをしていたのか不明です。女性が下に降りる時間はあったのに何故警察が男に追いつけないのでしょうかとか、「幽霊騎手」では特に「それは絶対無理」「時間的にも絶対無理」「いくらなんでもあの人に気づかれないはずはないでしょう」とかつっこみどころ満載です。でも全篇を通して独特の雰囲気がとても良いので、面倒な読み手でなければじゅうぶん楽しめます。再読したいかと聞かれたら、、、微妙。でも表紙が素晴らしく、せっかくの復刊ですから手元に残しておきます。 | ||||
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以下の3編からなる。 「憑かれた女」(昭和8年発表) 「首吊り船」(昭和11年発表) 「幽霊騎手」(昭和8年発表) はじめの2編には、探偵・由利麟太郎と新聞記者・三津木俊助が登場する。 どれも怪奇的な雰囲気で始まる。それなりに面白く、読んでいて安心感がある。 杉本一文氏の表紙の絵は、いつもながらおどろおどろしくて良い。 | ||||
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「憑かれた女」は、昭和8(1933)年に「大衆倶楽部」に掲載された作品だが、この本に収録されているのは、その「大衆倶楽部」版ではない。 この本に収録されているのは、昭和21(1946)年の5月に手を入れられ、由利・三津木シリーズの1作となった改稿版「憑かれた女」である。 一時期は、「毒草」というタイトルであった。 (「桜日記」参照 新版横溝正史全集18「探偵小説昔話」収録)。 この作品は、結局、元のタイトルのまま、昭和23(1948)年に単行本に収録され刊行された。 改稿版が単行本に収録されたため、原型である「大衆倶楽部」版は、長らく陽の目をみなかったが、平成12(2000)年「喘ぎ泣く死美人」(新書判)に収録された。 平成18(2006)年には、角川文庫として刊行され、容易に手にすることができるようになった。 この本では、130ページほどの作品だが、「喘ぎ泣く死美人」では、90ページほどなので、単純計算で1.5倍になっていることになる。 個人的には、原型版のほうが面白いと思うので、まずは、そちらをお読みになることをお薦めする。 | ||||
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「憑かれた女」、「首吊り船」、「幽霊騎手」の3本の中編が収められている。 「憑かれた女」と「首吊り船」は由利・三津木もの。 「憑かれた女」は昭和8年の作。どんでん返しが上手に効いている。プロットが良くできていて、ちょっと思いがけない結末になるのだ。 「首吊り船」は昭和11年の作。これもプロットに工夫がある。しかし、ストーリーとしての語り口に不満が残る。整理されていない感じ。 「幽霊騎手」は昭和8年の作。たわいない話だ。それでも、ちゃんとトリックを盛り込んでいる点はさすが横溝作品。 | ||||
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