真珠郎
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なかなか面白い小説です。短編ですが、繋がっています | ||||
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やっと、他社から、由利先生物とか非金田一物短編集とかハードカバーで入手できる様になりました。 角川文庫でも「金田一耕助ファイル」から漏れた、旧緑帯の「悪魔の降誕祭」「蔵の中・鬼火」「不死蝶」本作が元通りではないにせよ、杉本一文氏の表紙で復刻されるのは嬉しいのですが、これを期に再度、校訂し直しては? あと気になるのが、表紙画の黄ばみ、従前の緑帯の時のカバーの元は破棄してしまって、再度原画を撮影し直して再製したというのは本当なんでしょうか?「金田一耕助ファイル」も新しい解説文を入れて改版して欲しいですね。 真珠郎 (角川文庫 緑 304-16) | ||||
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長編の『真珠郎』(昭和11年~12年発表)と短編の『孔雀屏風』からなる。 『真珠郎』は、抜群に面白い。 戦前に書かれたもので、文章表現や構成で若干つたないような気がする部分もあるが、それでも、大学講師の主人公がおどろおどろしい恐怖に巻き込まれていくスリリングな展開にぐいぐい引き込まれる。 後半になって、探偵の由利麟太郎が関わってくる。 最後になって、それまで受け身だった主人公が大胆な行動をとるのも、読者を楽しませてくれる。 | ||||
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金田一耕助ほど有名ではないですが、戦前に活躍した横溝正史の名探偵、由利先生の物語。草双紙的な郷愁と耽美な雰囲気と、ロジカルな物語の展開が見事に融合を果たした傑作揃いです。 | ||||
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『真珠郞』…主人公・椎名耕助は、知人の誘いのままに隠遁する老医師の邸宅をおとずれ、真夜中の湖畔に絶世の美少年を目撃するが、それが血も凍るような連続猟奇殺人事件の幕開きだった…。 本作が書かれた戦前には、まだそういう表現はなかったろうが、狂気を宿した殺人鬼が巻き起こす惨劇を描いた、まさにサイコスリラーといった内容である。初読から何年たっても鮮明に記憶にのこる、“真珠郎はどこにいる”という印象的な書き出しのセンテンスや、真夜中の湖畔に舞い狂う無数の青白い蛍火のなかに立つ、真珠郞の妖気ただよう神秘な描写が、この作品全体の妖美なイメージを、序章において既に鮮烈に読み手の脳裏に焼きつける。後半、ミステリとしての謎解きや、ホラー的な要素まである本作だが、稀代の殺人美少年・真珠郞という存在だけで、もはや呪術的な酩酊感に捕らわれてしまう。 ある人物のドス黒い悪念によって、邪悪の化身となるよう育成された殺人鬼・真珠郞が、いかにも殺人狂らしい醜悪なビジュアルではなく、まさに真珠の輝きを思わせるほどの美形であることが、独特の肌寒い恐怖感をあたえる。また、戦前のやや古めかしさを感じさせる語り口調などが、日本的な錦絵のタッチで描かれた無残絵をイメージさせる独特の耽美浪漫の小説世界を形成しており、欧米のサイコホラーやサイコスリラーに直接的に感化された作品があふれる現代であればこそ、なおさらそうした作品の個性が際立ってユニークなものに感じられてくる。金田一耕助シリーズの陰に隠れてしまっている感のある由利麟太郎シリーズでも、『蝶々殺人事件』と双璧をなす傑作である本作が、より広く読まれ再評価されて欲しいものだと思う。 『孔雀屏風』…二つに裂かれ、別々に受け継がれてきた古い屏風が出会った時、そこに立ち現れてくる、ミステリ、宝さがし、そして時空を超えた不思議なラブストーリー。オドロオドロしい本格推理だけではない、作風の幅の広さを覗かせるユニークな短編。 | ||||
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