(短編集)
櫛の文字
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以前、父の入院時に文春文庫版を持っていったところ、「面白い」と言って喜んでくれた。その当時は読む気にならなかったが、最近、本を整理しているときに出てきたので、どんなものかと思い読んでみた。 これが面白い。 第一作は昭和6年に書かれたこともあり、今読むと古臭い印象もあった。しかし、読み進むうちにホームズ物をコンパクトにしたような短編で、話の構成もしっかりしており、各話の謎解きも工夫され、だんだん野村ワールドに引き込まれていった。 野村胡堂は昭和32年まで、長短編合わせ平次作品だけでも383編を書いた。皆それぞれ異なる謎解きであるという。 銭形平次は映画でもTVドラマでも、投げ銭と立ち回りが売り物である。だが、小説では平次の冷静な推理や人情話もあり、また江戸時代の風俗も知ることができ、楽しめる内容になっている。多くの事件で平次は犯人を見逃しているそうだ。この点もホームズとの類似点がある。 特に戦前は、毎月の新作を待ちわびるファンは多かっただろう。 小説というより講談話を読んでいるような感もあるが、読みやすく違和感はない。 もっと多くの作品を読みたくなり、本書を購入した。 本格物ではないが、この面白さ、より多くの人に周知されてよい作品だと思う。 | ||||
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TVドラマの印象から人情劇と思い込んでいた「銭形平次」。そのミステリ編というので興味が沸いて購入。第2話にあたる「振袖源太」を読んでしばらく放置していたが、八五郎が登場してから途端に面白くなり、一気読み。平次との掛け合いは勿論、捜査は八・推理は平次という役割分担が見事!こんな古き時代に理想的なホームズ&ワトソンが存在していた事に驚いた。 収録作品は以下の通り。 「振袖源太」 「人肌地蔵」 「人魚の死」 「平次女難」 「花見の仇討」 「がらッ八手柄話」 「女の足跡」 「雪の夜」 「槍の折れ」 「生き葬い」 「櫛の文字」 「小便組貞女」 「罠に落ちた女」 「風呂場の秘密」 「鼬小僧の正体」 「三つの菓子」 「猫の首環」 | ||||
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