(短編集)
血染めの旅籠
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月影兵庫の連作からミステリ風味の作を選択した短編集である。17篇収録。 十年ほど前にも月影兵庫の小説が復刻されたことがある。たぶん一作も重なっていない。 兵庫と言えば、誰もが近衛重四郎主演のTVドラマを思い出すだろう。私もだ。大好きだった。 ドラマのユーモラスで爽快な味わいは欠片もない。品川隆二が演じた焼津の半次も登場しない。 主人公の名前と旅をしている設定以外は、まるで別物である。 南條が「原作の意味がない」とクレームをつけたので、花山大吉という新シリーズに変更されたらしい。 そういう背景があったのか。五十年ぶりに知る裏話だな。 ドラマと違っても面白ければ文句はないのだが、あまりたいしたことないな。 連作から抜粋したので、話が飛んでいる。妻帯したかと思うと、次の話で流産で死んでいる。 ミステリとも呼べない。事件を解明するというよりは、勝手に話が転がって決着がつく。昔の大衆時代劇だなあ。兵庫の「上段霞切り」は一瞬で敵の首をはねる技だそうな。説得力皆無で、安っぽい。 いくつか印象に残る話もある。 『私は誰の子でしょう』神隠しから十年ぶりに戻ってきた子が二人いた。 『乱れた家の乱れた話』夫婦が両方とも浮気している。このシリーズは性愛絡みの事件が多い。 本作は比較的できがいい。 『殺しの方法は色々ある』ひとつの殺人に四人の容疑者がいて、全員が自白する。バカミスもどきである。 原作小説よりTVドラマのほうが上品で高品質だ。こういうのも珍しいな。 | ||||
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夕方の再放送でよく見ていたテレビ時代劇の名作『素浪人月影兵庫』。 1958(昭和33)年から数誌にまたがって連載された内から ミステリとして楽しめる作品をセレクト。 昭和30年代発表のワリに “犯人” “被害者” “容疑者” と、そこかしこに混じる時代物らしからぬ言葉から 現代の風が吹き込んでくる。 『銭形平次』や『人形佐七』はモチロン、 創元推理文庫で同趣向の短編集が編まれている “木枯し紋次郎”“眠狂四郎”とか 時代劇ってTV化されると 必然的にミステリドラマになっちゃうものだよね。 てっきり、品川隆二のコミカルな演技でお馴染みの 焼津の半次をワトソン役に、月影兵庫が名推理を披露するンだろうと思ったけど 全然、出てきません。 後半から、とある事件で知り合った、 元“掏摸”の安と旅先で事件に巻き込まれるコトに。 原作とあまりにもかけ離れたストーリー展開への 作者からのクレームで キャストその他はソノママに『素浪人花山大吉』として 再スタートを切らざるを得なかったのは有名な話。 その後、本家の方が半次を意識したキャラクターを 登場させたとのこと。 『掏摸にもすれないものがある』のラスト、 兵庫と安のやり取りは “カリオストロの城”のラストにおける銭形警部の一言の元ネタ? | ||||
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