(短編集)
半鐘の怪 半七捕物帳ミステリ傑作選
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半鐘の怪 半七捕物帳ミステリ傑作選の総合評価:
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半七老人自身が語る、若かりし岡っ引の頃の探偵物語という枠がすでに新しくて独創的。というより、世界の潮流をいち早く取り入れているというべきでしょうか。本当に海外の探偵小説、推理小説をよく読んでいたのだろうなと思わせます。達意の活き活きした文章が加わり、古さを感じない、時により古びずかえって輝きを増すという傑作の条件が揃いました。手練れの末國氏による、発表時期をまんべんなく網羅した安定の選定も魅力。同時代(大正時代ですね!)の、いわゆる文豪各位の、いわゆるその手の小説がどうにもぎこちないのとは対照的。やはり、作者が楽しんでいないと、読者も楽しめないですね。 | ||||
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ミステリ小説としての面白さに特化した アンソロジー。 コンセプトがコンセプトだけに 過去に出た本との重複はイタシカタないか? 作品はどれを取っても面白いのは刷り込み済み。 ただ、表紙がなぁ。 なんか即物的な感じが強くて 中学・高校生がコンクールに出した 防犯ポスターみたいなセンスがザンネン・・・。 これで★ひとつ減らしました。 | ||||
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『半七捕物帳』の初出は1917年というから、優に百年前の作品。なのに文体も、ましてやストーリーも全く古びていないのは驚くべきことだ。私は、以前に光文社文庫版で全話通読しているが、予想と全然違って吃驚した覚えがある。その少し前、剣豪小説として名高い中里介山『大菩薩峠』を初めて読んで、講談話のような “ですます調” に『半七捕物帳』とは真逆の意味で吃驚したばかりだったので、一際印象に残ったのだろう。 だから、未読の方に本書を薦めるに吝かではないものの、ちょっと引っ掛かる。『半七捕物帳』傑作選ということなら、ほんの数年前(正確には2019年11月)に宮部みゆきを編者にした一冊が新潮文庫nexから既に出ているからだ。収録話数はこちらの方が多いにしても、雰囲気を知りたいなら宮部版で十分だし、何より価格が半値以下。物語世界を堪能したいなら、光文社文庫版で全話読破するもよし。 思えば創元推理文庫も「傑作選」がよくよく好きなようだ。眠狂四郎も木枯し紋次郎も銭形平次も、ちょっと名の知れたシリーズ物なら揃ってる。入門編として有難いときもあるわけだけれども、類書がいつ出ているかくらいは配慮して刊行して欲しい。 | ||||
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