七日じゃ映画は撮れません
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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正月映画の打ち上げの晩に | ||||
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映画は各ポジションの職人が結束して作り上げる総合芸術だということが今さらながら良く判るお話です。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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スラスラ読みやすく方のこらない内容だと思います | ||||
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これだけのアイディアを一冊に惜しげもなく注ぐとは。7,8冊は書けそうな面白さが詰まっている。 ここ最近で最も「小説は面白い」と思わせてくれた作品。 映画は単なるモチーフではなく、実際に終始映画の話である。この一冊を読むだけで、映画通になれるくらい様々な作品の情報が盛り込まれている。 しかし映画情報に富んでいることは、この本の価値とは関係ない。 小説として面白い。それに尽きる。 前半は短編集で、一話ごとに映画技師が主人公となっている。例えば録音技師の回、照明技師の回、衣装の回、というように。 一話ごとに主人公に合わせて構築するためか世界観がそれぞれ異なっていて、まるでアンソロジーを読むような鮮度が続く。 実際の映画製作の現場をよく取材しないと書けないだろうと思える話ばかりで、そのリアリティも魅力的。 後半は前半に登場した人物たちが集合して実際に映画を撮る長編になっている。 あらゆる方面から苦難が押し寄せるが、中でも「映画の低コスト化」「映画人たちのスト」には掴まれた。 短編集+長編というスタイルが新しいが、読むとこの形がベストだったと納得する。 今の映画界についてのメッセージは膝を打つばかり。映画界評としても頼もしい一冊だと思う。 | ||||
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この作者の作風はもともと癖が強く人を選ぶが、キャラクター造形には非常に光るものがありその魅力だけでも読み進められるようなところがあった。 本作にもその特徴は遺憾なく発揮されており「活きた」キャラの魅力にあてられるとグイグイ物語に引き込まれてしまう。 オムニバス調の掌編にはどれも甲乙がつけ難く、きっと読み返す度その時の心理に応じて一番好きな一編が変わっていくだろう。 個人的に非常に心に残ったのは無骨な録音係と孤独な照明技師の話。 読み進めるうちに彼や彼女に対して無意識のうちに愛着が湧いてくるような非常に生き生きとした描写はこの作者の真骨頂だが、荒削りな部分もある。 特に個人的に目に付くのは結末の甘さ・唐突さだ。 もちろんいつもその特徴が現れるわけでも無いし、全体の流れでラストがハッキリしないほうが作品に味が出る場合もある。 氏はオムニバス調の掌編を纏め上げ一つの結末に導く手法をこれまでに何作か採ってきたが、この作品のラストはこれまで読んだ中で最も肩透かしを喰らったように思う。 唐突な時間跳躍、映画製作の曖昧模糊とした終わり方。 魅力的な各キャラクターが出揃い、物語の核心に迫っていくー作品としてはこれ以上無いクライマックスへの舞台を整えながら、ラストでそれを全て台無にしてちゃぶ台返しをしてしまったのは本当に残念でならない。 次作に期待しつつ、キャラクターの魅力を加味した評価を記してここに筆を置く | ||||
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