昭和少女探偵團
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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昭和初期を舞台とした女学校の学園ミステリ。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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耽美な文体にため息が漏れます。ただ、ただ美しい。 大正浪漫な感じの作品(この作品は昭和初期ですが)が好きな人は一読の価値あり。 表紙絵も素敵で、作品によく合っています。 | ||||
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物語は始まったばかり...と言った感じ。 少々の探偵?と言うには微妙な事件を追う少女たち。 茜、潮、環、そして... 時代は世界大戦の足音が聞こえ始めた昭和初期、満州事変の頃。 お嬢様学校に通う三人が、とある事件をきっかけに親しくなり、少女探偵団を結成するに至る。 天真爛漫で可愛らしい茜、かの王朝の血縁でもあるクールビューティー潮、マッドサイエンティスト一歩手前の環。 魅力ある登場人物が昭和の街を駆け巡る。 本当に序盤と言った所。 このまま終わらせるには惜しいキャラ設定。 是非とも続きを読みたい。 折角...本当に折角。 | ||||
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一人の女学生が持て余していた春の退屈が,小さな謎をきっかけににわかに騒ぎ出し, 女学校から町,さらに外へと,少しずつ広がっていく様子は巧い話運びに感じられます. また,金融恐慌や世界大戦など史実をはじめ,過渡期だった服飾文化にも触れられており, 明るいものばかりではありませんが,遠い昭和初期の雰囲気が自然と伝わってくるようです. その一方で視点変更が唐突で戸惑ったり,誰の台詞なのかがわかりづらかったのも確か. また,三人に少女探偵たちも中心がハッキリせず,探偵団の結成を持ち掛けた少女なのか, 頭脳の中心を担う少女なのか,わかりやすいキャラ付けはされていますが抜けた印象はなく, エピローグも「え,彼女?」と,その意図も含めてピンとは来なかったのが正直なところです. あと,新入りさんを含め,彼女たちに覗く一つの『法則』は果たして偶然なのでしょうか? | ||||
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先進的な売れっ子作家の母を持つミッションスクールの女学生、花村茜14歳の青春にちょっとした変化が生まれる物語。三つ編みに断髪に、裁縫に、"お姉さま"。"少女の友"に、高畠華宵に、フランス出身の尼僧、"僕っ娘"な夏我目潮の軍人の"兄"との邂逅……。和洋折衷文化が花開く「昭和6年」と「マツオヒロミ」の表紙画に反応して店頭で買ってしまったが、序盤の内容は期待をグンと高めてくれる。 ・ふとした事件から探偵団が結成される第一話「少女探偵ごきげんよう」は導入編。第二話「ドツペンゲンゲルスタイルブツク」から物語は大きく動き出す。「なんとかするのはわたしでしょう!」(p97)と、放蕩者の父を持つ茜の労苦。そして中原純一を思わせる挿絵画家に対しての探偵団の面々のセリフは「誰だそいつは」「名前だけは認知しているわ」(p99)。いやぁ、おもしろいぞ。そして父親を巻き込んだハートフル・ストーリーも良い。ラストの「チェホフ」(p150)には笑わせてもらいました。 ・もう一人の団員、よく喋り「茶菓子をもりもりと食べ、お茶をずずっと」すする(p182)社長令嬢の工学系女子、丸川環。その友人の子爵家長女の登場する第三話と第四話「満月を撃ち落とした男」前後編はミステリー風味がぐっと増す(まぁ答えは見えているんだけど)。精神病院での一大活劇。『臨機応変』とは無鉄砲(p213)。良いなぁ。……第四話のラストは一気に盛り上がり、実に読み応えがあった。そして、暖かい。満月の「金色の光」(p275)に包まれる二人の件が実に良い。 キャラもストーリーも立っている。戦前昭和の良き時代、1931年の女学校の華やかさが実に良く醸し出されていた。昭和恐慌の話も盛り込まれている。 潮嬢の"兄"の正体は、後半まで伏せておいて欲しかった気もするが、それは良しとするか。 続編にも期待です! | ||||
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