サナキの森



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初公開日(参考)2015年01月
分類

長編小説

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サナキの森 (新潮文庫)

2017年10月28日 サナキの森 (新潮文庫)

祠に隠した鼈甲の帯留めを見つけて欲しい―。それが売れない小説家のおじいちゃんが残した遺言だった。仕事にも恋にも破れて引きこもり生活を送る二十七歳の荊庭紅は、遺言に従って遠野を訪れ、この地の旧家で起こった八十年前の不可解な猟奇殺人事件を知る。それは祖父が書いた淫靡な怪奇小説『サナキの森』の「呪いによる殺人」に酷似していて…。第一回新潮ミステリー大賞受賞作。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

サナキの森の総合評価:5.55/10点レビュー 11件。Cランク


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(7pt)

「サナキの森」の感想

第一回の「新潮ミステリ-大賞」の受賞作と言うことですが、本書を本屋さんでたまたま見かけるまで、こういう賞が新設されていたのを全く知りませんでした。

以前、新潮社が主催した公募の長編ミステリーの新人賞で、1996年から2000年まで全5回実施された「新潮ミステリー倶楽部賞」というのがありましたが、その後継として創設されたのでしょうね。
ちなみに、この「新潮ミステリ-大賞」の選考委員でもある伊坂幸太郎氏は、『オーデュボンの祈り』で、第五回(2000年)の「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞されています。

さて本書ですが、ます冒頭から驚かされました。
旧仮名遣いで書かれたホラー小説ような章(しかも最終章)に、思わず引きつけられてしまいました。
この部分は、戦前から「在庭冷奴(あらばれいど)」のペンネームで、売れない怪奇小説などを書いていた、主人公の荊庭紅(いばらばこう)の祖父・零(れい)が書いた「サナキの森」という小説の一節だと言うことが後ほど判明します。
でも、こういう話が旧仮名遣いで書かれていると、雰囲気があって興味を引きますね。

亡き祖父の本棚から紅に宛てた、「遠野市の佐代村の神社に隠してあるべっ甲の帯留めを探し、自分の墓に供えてほしい」と書かれた手紙が見つかります。
その意をくんで、祖父が書いた小説・「サナキの森」に書かれていたような凄惨な事件があったという遠野の旧家・東条家を訪れ、そこで中学生の泪子(るいこ)と出会います。
二人は、紅の祖父が書いた小説を手がかりに、現実に、泪子の家・東条家の庭にあった納屋で起きた80年前の「密室殺人」の謎を追って行きます。

この密室を構成しているのは、ちょっとした盲点を突くような謎でした。言われてみて、初めて気づかされましたが、読んで居るときには全く気がつきませんでした。
祖父が書いた旧字体の「サナキの森」と、紅の視点で書かれた話が交互に登場しますが、十代の泪子と二十代の紅の掛け合いがなかなか面白くって、この年頃の女性の雰囲気が良く出ています。
また、読後に、旧仮名遣いの部分・「サナキの森」だけ通して読んでみましたが、ホラー小説としても良く出来ているのには感心しました。
二つの異なった文体が登場し、どちらも上手く書かれているのには脱帽です。
ベースになっている話は、悲惨な怪奇小説なのですが、紅が思いを寄せる「陣野せんせー」や十代の泪子との関係も楽しくって、なぜか読後感が爽やかでした。
また、個人的にも、共感できるところが多々あって、楽しく読みました。

余談ですが、私の学生の頃は、戦前のミステリ(例えば「黒死館殺人事件」など)を読むと、ほとんどが旧仮名遣いで書かれていましたので、本書のその部分はさほど苦にはなりませんでしたが、旧仮名遣いに慣れていない読者には大変だったろうと想像します。
でも、だからといって、その作品がダメだって事になってしまうと、ちょっと残念です。

トラ
WFY887SY
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.10:
(3pt)

邪魔にすら感じる彼女の事情

作家だった祖父に託され,孫娘たちが探し物と探偵の真似事を…という物語ですが,
ラノベ風のキャラクタや言い回しは,旧仮名遣いの作中作との対比効果はあるものの,
シリアスなミステリへの期待が強いと,カバー絵を含めて戸惑いを抱くかもしれません.

また,そのノリでたびたび挟まれる彼女の恋愛事情や,卑屈で自虐的な自分語りは,
青春小説にしたいのか,それでも興味は向かず,ダラダラした様子は邪魔ですらあり,
それらを絡める幕引きも,触れたからには…とはいえ,どうしても違和感は拭えません.

一方でミステリについては,過去の事件に流れるも,最後は始まりの物探しへと収束.
事件よりも祖父の思い,そしてその背景にあった古き因習と男女の謎が軸となっており,
こちらは話の組み立てやゾクリとする作中作など,うまくまとまっていた印象を受けます.

ただ,昔も昔だけに推測とされるも,事件のトリックについては『穴』があるようで,
それを導き出した人物にしても,顔が見えず,話に都合のいいだけの存在に映りました.
サナキの森 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:サナキの森 (新潮文庫)より
4101211612
No.9:
(4pt)

冥婚のミステリーと恋物語

岩手の遠野を舞台に、実際に起きた「冥婚」を語る祖父の小説と、現代に生きる孫娘の推理が交互に紡がれる。
なにより注目すべきは、横溝を思わせる怪奇的な雰囲気と密室殺人の謎が、片思いの恋をモチーフとして、27歳ニートの主人公の秘められた
物語と共鳴しあうという設定にある。謎は本格派らしく、フェアな手がかりと共に読者へ差し出されているが、枠組みである主人公の
物語の方が興味深く、その意味で本作は青春小説としても読める。昔の小説の文体と、現代の若者の話し言葉の文体を巧みに使い分けつつ、ふたつの物語をリンクさせる手際は見事。次回作も読んでみたい。
サナキの森 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:サナキの森 (新潮文庫)より
4101211612
No.8:
(4pt)

冥婚をベースにしたところが秀逸!

最初は、ラノベ文体と旧字体に疲れてしまいました。
が、読み進めるうちに、そんなことは気にならなくなるくらい引き込まれました。
冥婚がからんだ動機が新しい。そして切ない。

レビューにあったトリックの庇護、気付きませんでした。修正されているのかな??
サナキの森Amazon書評・レビュー:サナキの森より
410338011X
No.7:
(1pt)

しょうもない駄作

他の人も書いているが、本格密室トリックのはずが、成立していない。重大な間違いがあるのに、選考委員も編集者も、誰も気づかず、直させなかったのは、どういうことか。「金返せ」ものの作品。それでも読みたい人は、アマゾンで1円になるか、ブックオフで100円になるまで待つのが賢明。
サナキの森Amazon書評・レビュー:サナキの森より
410338011X
No.6:
(5pt)

一気に読めました

続きが気になって一気に読みました。
早送が早く本の状態もとてもよかったです。
サナキの森Amazon書評・レビュー:サナキの森より
410338011X



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