星宿る虫
- 日本ミステリー文学大賞新人賞受賞 (16)
- 虫 (4)
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パンデミック・サスペンスと見せ掛けて、実は人間の愛や倫理観を問い掛けた作品。新興宗教団体(実は売春組織)での集団放火自殺をキッカケとして、新しいウイルス(HIVを基に発想したらしい)を起源とする人間の身体を内側から食い潰す「虫」が発見され、以下、そのウイルス及び「虫」の謎を追求して行くという展開。物語の主人公は登場人物の中で唯一「俺」と称される大学生の悟と、その伯母で謎の追求の中心人物となる昆虫学者の玲子("虫めずる姫"を想わせる)。「虫」に関するかなりドギツイ描写もあるので、「虫」嫌いの方は注意しておくのが良いと思う。 作者が(分子)生物学や遺伝子工学について熱心に事前勉強した事は良く伝わって来たが、物語展開の方は非常に心許ない。読んでいて、スリルもサスペンスも全く感じなかった。結末もお粗末で、作者にとって、これ程都合の良いウイルスを創造しても平気なのかという作者自身の倫理観への問い掛けをしたくなった。特に、一般的に感染者が増大するに伴い、感染しない特異体質の者が現れ(本作でも実際に現れる)、その特異体質の者を調べればウイルスの特徴が分かる筈なのに、一向にそこに収斂しない展開にはウンザリした。作者の意匠としては、人間は「虫」ケラよりも生きる価値があるのか否かの警鐘をしたかったのだと思うが、如何せん、読む者には良く伝わって来ない。 その意匠の上で、人間の愛や倫理観の尊さを訴えている点に本作の救いがあると思う。沢山の人物を登場させている割にはキャラ設定の曖昧さ等で活きていないし、上述した通り、物語構成の拙さはあるものの、これらを改善すれば、今後期待出来る作家ではないかという印象を受けた。 | ||||
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虫の正体がわかる後半は引き込まれた。 非常に面白いアイデアだと思う。 エンディングの後味は悪いが、それも構わない。 ただ、それ以外の部分が、なんとも。 部活のくだりや主人公の恋人のくだりは読み飛ばしてしまいました。 | ||||
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日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作という観点から入り込めば、ちょっと違和感を感じます。広義な意味ではミステリーなのでしょうが、あくまでそこに大きく期待して読み進めていくと肩透かしにあいます。パンデミックを扱ったホラー、パニック小説という訳でもないようです。 但し、未知の虫に迫る研究者の考察や検証、及び科学的・医学的な根拠の説明も素晴らしく、突拍子もない話と思えないぐらいリアリティも持たせています。しかし、その詳細過ぎる記述のせいか読まされ感があり、虫による宗教団体の壊滅や虫が引き起こす人の変貌ぶりなどセンセーショナルな事件の割には、エンターテインメントとして今一つ盛り上がりに欠ける気がしました。 一方、主人公の研究者のキャラは確立しています。また割とグロテスクな表現も多く、虫が苦手な方にはおすすめ出来ません。文章が上手いだけに、読めば気持ち悪い情景が思い浮かんでしまうこともあります。 | ||||
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日本ミステリ文学大賞の新人賞作品、という事で購入しましたが、個人的には感情移入出来ませんでした。 ミステリ大賞の新人賞作品なのですから、期待してそれを手にする人が想像するモノとは、カテゴリーが違うような気がします。 求められるのは、プロ作家のようなこなれた文章で80点を目指すものでは無く、事実上は、まだ素人である新人らしい「荒削りでも野心に満ちて100点を目指した」目の覚めるような文体だと思います。 近年は大賞受賞作品の質の低下が見られます。選考する出版社の方も考慮される事を望みます。 | ||||
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日本ミステリ文学大賞の新人賞作品です。 が・・・読み進めていくと、厳密にはミステリーではありません。 SFです。 だからこの作品を気に入るか?という判断は読者の好み次第です。 個人的には微妙です。 出だしが面白かっただけに・・・。 | ||||
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