夏をなくした少年たち
- 新潮ミステリー大賞受賞 (7)
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レビュアーの方々の感想を読んでいると、世の中には、自分と全く違う感想を持つ方がいるのだなあと、当たり前とはわかっていながら、あらためて思いました。他の方もあげてらっしゃいましたが、Tクックが好きな方なんかは楽しめる小説です。馬鹿馬鹿しい謎解き部分が少なく、登場人物たちの心情を追っていくスタイルが、小説を読む楽しさと思える人にはおすすめです。わたしはすごく、このお話好きです。 | ||||
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少年の時の付き合いが、読んでいてとても切ない、それを読めただけでも◎だ。 | ||||
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"スタンド・バイ・ミー"小説と言えば、2018/7月に読んだ「別れ際にじゃあのなんて、悲しいこと言うなや」(黒瀬陽)を思い出します。とても爽やかな物語でした。 今回は"スタンド・バイ・ミー"+パズラー、「夏をなくした少年たち」(生馬直樹 新潮文庫)を読みました。途中、トマス・H・クックの小説を思い浮かべたりもしました。 舞台は、新潟、燕市。彦矢山(実際は、弥彦山)を抱える土地。 第一部は、小学6年生、4人の悲劇的な「痛み」を伴う物語。夏の花火大会の日に或る「殺害事件」が起こります。そしてその第一部が20年後の第二部、東京・阿佐ヶ谷で起きた「殺人事件」へと繋がっていきます。初出ではないようですのでもう少し書いてしまってもいいのかもしれませんが、やめておきます(笑) パズラーとしては、いくつかの「偶然性」と後付けの説明があって少し不満が残りますが、それなくしてフィクションを構築するのも言うほど簡単ではありませんね。伏線は回収されていると思います。ある<方法>についても、おおよそ納得のいく説明がなされていると思います。 物語は、少しパセティック過ぎると感じられましたが、主人公について「タクミは川みたいだね」というある少年の言葉には様々な思いを抱くことになりました。また、「信じられるもの」に出会えるよう生きてこられたのかと私自身に問いかけられたような気さえしました。 「大人たち」が強い自我と欲に塗れることによって引き起こした「機能不全」、その悲劇を幾人かの少年たちが身をもって、たとえ間違った形であったとしても「埋め合わせ」しようとした物語なのかもしれません。 神社で手を合わせる時、慌てて願い事を思い浮かべようとしても何も出てこないように笹舟にのせて流そうとした「願い事」は霧消し、ただ生き続けることだけが大切なことに気づくことになるのでしょう。不出来な人生の中、私も少し考えさせられました。 | ||||
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貴志祐介、伊坂幸太郎、道尾秀介。 この三人の著作を初めて読んだときには、彼らにしか書けない世界観、 ミステリ部分の面白さに非常に唸らされたものです。 その三人が選考委員を務める小説賞の受賞作というから読んでみたら。。。 これ、短編でよくないか?というのが読後最初の印象。 これだけのことに400P近くを費やす意味がわからない。 あと、事件が起こるまでの描写が長過ぎる。何度放り投げようと思ったことか。 文章が非常にうまく、主人公たちの心理描写も卓越しているけれど、 それがなかったら途中で読むのをやめていたと思う(実際一度図書館に返してる)。 事件の真相も、あまりにありがち過ぎて「まさかそんなベタなオチじゃ ないだろう」と思っていたが故に逆に読めなかった。 二時間ドラマよりも薄っぺらい事件と真相。 仮にも「ミステリー大賞」と銘打っているのだから、それに相応しい作品を 選ぶか、もしいい作品がないのなら「該当作なし」にするべきだったのでは。 ミステリ部分を抜かして少年たちの青春譚として読んだとしても、 友人関係を書いた秀作ならほかにいくらでもあるし本作を読む必然性を感じない。 そしてちょっとクサい。 クライマックスの誘拐事件も、取ってつけたようで蛇足に感じた。 ひと言でいえば「地味」な小説だった。 更にひと言付け加えるならば、女はあんな変な映像喜んで見たりしません。 吐き気を催して放り投げるのが普通。 それと、作中に「嘆息をつく」っていう表現が何度か出てくるけど、 「嘆息する」か「溜め息をつく」が正解では? このひとの著作は今後読むことはないかな。 それにしても、同賞の受賞作 「サナキの森」は使い古されたトリックのラノベだったし、 「レプリカたちの夜」は独特の世界観はあるけれどまったくもって ミステリじゃないし単純につまらなかったし、 三人の選考委員が何を考えているのかはっきり言ってわかりません。 色々な意味でがっかりした。 | ||||
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まず良いところから。文章はこなれていないという人がいたけど、まあ良い方。読みやすい。ただ伊坂氏を気取ったような、こなれない比喩がちらほらあるのは鼻につく。キャラもちゃんと書き分けてあるが、四人の少年の立ち位置が「スタンドバイミー」に似すぎている。傍観者の主人公、家庭環境に問題あるリーダー格、奇矯な性格の問題児、おとなしいやつ、とそっくりなので、もう少し工夫すべき。 いちばんの長所は丹念な心理描写。ここは才能が感じられる。合ったジャンルを見つければ、プロでやっていけそうだ。難点は、少年時代のパートが大人の視点で書かれているので、不自然におとなっぽい。全編、回想として書いた方がよかったかな。 反面、ミステリーの才能はない。筋立てがストレートすぎてまったくひねりも驚きもない。だれでも推測できる。 もっとも、この話を無理に謎解きにしなくてもよかったのではとも思う。謎解きにしたのでショボい印象になってしまった。 それと挿入的な誘拐話は蛇足。動機もあまりに説得力がない。 | ||||
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