フィッシュボーン
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不幸な生い立ちで孤立していた3人の少年たちが出会って「しまい」、結局は闇の世界で犯罪に手を染めていくアングラ青春小説。「本当の自分を知るために、弱さも汚さも知りたくない自分もぜんぶひっくるめて」友人から教えてもらった彼らに待ち受けているのは当然ながら「絶望」しか残されていない。 しかし、複数の仕掛けが意外な結末を招くことにもなるがこれは多少蛇足感が。3人の無私の友情物語があまりにも甘美で純粋なのでそこがイチオシの読みどころだと思う。 | ||||
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不遇な家庭環境の3人の幼馴染がヤクザとなって、少年時代の志とは裏腹に破滅の道へと突き進んでしまう物語かと思いきや、実に精緻に構成されたミステリー風のクライム小説でした。 まず第一章の半ば過ぎで起きる事件に予想を裏切られました。その後、3人のヤクザ時代等のパートと、焼死体遺棄事件を捜査する刑事たちの現在のパートとの間に、微妙な齟齬を感じながら読み進めていくと、事件解明となる第三章では二転三転する展開が待ち構えていました。 また、3人がそうならざるを得なかったエピソードも序盤からしっかりと書き込まれていて、力作と感じました。 | ||||
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「フィッシュボーン」(生馬直樹 集英社)を読み終えました。 舞台は、新潟、寺泊。それぞれが"痛み"のある少年期を過ごし、出会い、大人になり、いっぱしのやくざ者として成長する三人の男たち。陸人、航、匡海。居場所は、尽きるところアンダーグラウンド、極道の世界。シノギは、「密漁」。彼らは、ある事が引き起こされたことをきっかけに「誘拐事件」を目論見、仕立て上げます。誘拐される金持ちの娘、莉瀬。追跡する刑事、柳井。果たして、その誘拐事件はいかに変容していくのか? はじめて読む作家、生馬直樹。日本ローカルを舞台にしたクライム・ノヴェルに、機能不全にラップアップされた三人の男たちの「情念」をそれぞれ描き分けながら、巧みなストーリーを作り上げていると思います。スリラーとしても、良き「反転」が二度仕掛けられていて読ませますが、何故かいくつかの不満が残りました。 「パズル」を優先させるあまり、ストーリーに許容範囲を超えた不自然さが見られます。男たちの「オレはオレを殺しつづけてきた」"檻"を描く時、北方謙三の「檻」を想起し、アンビバレントな"情念"については、デニス・ルヘインの「ミスティック・リバー」などを思いますが、もし檻に閉じ込められたままの男たちの情念を描くのであれば、「パズル」などなくともよいとも思えます。 また、その後が気になる二人の或る登場人物についても、紙数の制限からか、描き切れていないと感じました。 | ||||
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