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夏をなくした少年たち
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夏をなくした少年たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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レビュアーの方々の感想を読んでいると、世の中には、自分と全く違う感想を持つ方がいるのだなあと、当たり前とはわかっていながら、あらためて思いました。他の方もあげてらっしゃいましたが、Tクックが好きな方なんかは楽しめる小説です。馬鹿馬鹿しい謎解き部分が少なく、登場人物たちの心情を追っていくスタイルが、小説を読む楽しさと思える人にはおすすめです。わたしはすごく、このお話好きです。 | ||||
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少年の時の付き合いが、読んでいてとても切ない、それを読めただけでも◎だ。 | ||||
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"スタンド・バイ・ミー"小説と言えば、2018/7月に読んだ「別れ際にじゃあのなんて、悲しいこと言うなや」(黒瀬陽)を思い出します。とても爽やかな物語でした。 今回は"スタンド・バイ・ミー"+パズラー、「夏をなくした少年たち」(生馬直樹 新潮文庫)を読みました。途中、トマス・H・クックの小説を思い浮かべたりもしました。 舞台は、新潟、燕市。彦矢山(実際は、弥彦山)を抱える土地。 第一部は、小学6年生、4人の悲劇的な「痛み」を伴う物語。夏の花火大会の日に或る「殺害事件」が起こります。そしてその第一部が20年後の第二部、東京・阿佐ヶ谷で起きた「殺人事件」へと繋がっていきます。初出ではないようですのでもう少し書いてしまってもいいのかもしれませんが、やめておきます(笑) パズラーとしては、いくつかの「偶然性」と後付けの説明があって少し不満が残りますが、それなくしてフィクションを構築するのも言うほど簡単ではありませんね。伏線は回収されていると思います。ある<方法>についても、おおよそ納得のいく説明がなされていると思います。 物語は、少しパセティック過ぎると感じられましたが、主人公について「タクミは川みたいだね」というある少年の言葉には様々な思いを抱くことになりました。また、「信じられるもの」に出会えるよう生きてこられたのかと私自身に問いかけられたような気さえしました。 「大人たち」が強い自我と欲に塗れることによって引き起こした「機能不全」、その悲劇を幾人かの少年たちが身をもって、たとえ間違った形であったとしても「埋め合わせ」しようとした物語なのかもしれません。 神社で手を合わせる時、慌てて願い事を思い浮かべようとしても何も出てこないように笹舟にのせて流そうとした「願い事」は霧消し、ただ生き続けることだけが大切なことに気づくことになるのでしょう。不出来な人生の中、私も少し考えさせられました。 | ||||
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貴志祐介、伊坂幸太郎、道尾秀介。 この三人の著作を初めて読んだときには、彼らにしか書けない世界観、 ミステリ部分の面白さに非常に唸らされたものです。 その三人が選考委員を務める小説賞の受賞作というから読んでみたら。。。 これ、短編でよくないか?というのが読後最初の印象。 これだけのことに400P近くを費やす意味がわからない。 あと、事件が起こるまでの描写が長過ぎる。何度放り投げようと思ったことか。 文章が非常にうまく、主人公たちの心理描写も卓越しているけれど、 それがなかったら途中で読むのをやめていたと思う(実際一度図書館に返してる)。 事件の真相も、あまりにありがち過ぎて「まさかそんなベタなオチじゃ ないだろう」と思っていたが故に逆に読めなかった。 二時間ドラマよりも薄っぺらい事件と真相。 仮にも「ミステリー大賞」と銘打っているのだから、それに相応しい作品を 選ぶか、もしいい作品がないのなら「該当作なし」にするべきだったのでは。 ミステリ部分を抜かして少年たちの青春譚として読んだとしても、 友人関係を書いた秀作ならほかにいくらでもあるし本作を読む必然性を感じない。 そしてちょっとクサい。 クライマックスの誘拐事件も、取ってつけたようで蛇足に感じた。 ひと言でいえば「地味」な小説だった。 更にひと言付け加えるならば、女はあんな変な映像喜んで見たりしません。 吐き気を催して放り投げるのが普通。 それと、作中に「嘆息をつく」っていう表現が何度か出てくるけど、 「嘆息する」か「溜め息をつく」が正解では? このひとの著作は今後読むことはないかな。 それにしても、同賞の受賞作 「サナキの森」は使い古されたトリックのラノベだったし、 「レプリカたちの夜」は独特の世界観はあるけれどまったくもって ミステリじゃないし単純につまらなかったし、 三人の選考委員が何を考えているのかはっきり言ってわかりません。 色々な意味でがっかりした。 | ||||
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まず良いところから。文章はこなれていないという人がいたけど、まあ良い方。読みやすい。ただ伊坂氏を気取ったような、こなれない比喩がちらほらあるのは鼻につく。キャラもちゃんと書き分けてあるが、四人の少年の立ち位置が「スタンドバイミー」に似すぎている。傍観者の主人公、家庭環境に問題あるリーダー格、奇矯な性格の問題児、おとなしいやつ、とそっくりなので、もう少し工夫すべき。 いちばんの長所は丹念な心理描写。ここは才能が感じられる。合ったジャンルを見つければ、プロでやっていけそうだ。難点は、少年時代のパートが大人の視点で書かれているので、不自然におとなっぽい。全編、回想として書いた方がよかったかな。 反面、ミステリーの才能はない。筋立てがストレートすぎてまったくひねりも驚きもない。だれでも推測できる。 もっとも、この話を無理に謎解きにしなくてもよかったのではとも思う。謎解きにしたのでショボい印象になってしまった。 それと挿入的な誘拐話は蛇足。動機もあまりに説得力がない。 | ||||
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なんか胸糞悪かったなぁ。出て来る人物がみな自己中、自己満、無責任、想像力の欠如、ろくな人間がいなかったわ。 子供といえどこれはないわ。 自分的には腹立たしいの一点でした。 | ||||
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期待して読みましたが、残念な出来でした。 ミステリとしても大きな起伏もなく意外性もないし 青春小説としてもこれといった感動はありませんでした。 動機も納得がいかないもので説得力に欠け いまいち入り込めない作品でした。 なぜこれが賞を獲ったのかも不思議です。 | ||||
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4人組の少年たちの少年時代に起こった事件と20年余り経た現在の殺人事件を描いた作品です。 ストーリーの骨格はミステリーなのですが、少年たちや周りの人たちとが織りなす人間模様や心の葛藤がかなり綿密に書かれていますので、全体を通してみれば、ミステリー色は薄い印象です。 私は、本書を読んで、「著者は一所懸命に書いているが、作品は文章が硬く、こなれていない」、「登場人物の少年たちが小学生なのに、こんなに鬱屈した理屈っぽい思考をするのは不自然」と思いました。読んでいて、ややたいくつでした。 また、ミステリーとしては、「これだけの登場人物で、アリバイも考え合わせると、この人物が犯人と考えざるを得ない」という感じです。多くの人が話の途中からストーリーの骨格がわかると思います。 総じて言えば、「これだけのストーリーのために377ページの分量が必要?」と思います。 力作であることは感じ取れますが、「新潮ミステリー大賞受賞作」というのは首をかしげてしまうような出来栄えの本です。 | ||||
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少年時代の話がとても面白かったです。少年時代の子供ならではの悩みや葛藤、友達などの人間関係がよく描かれていたと思います。話自体は面白いのですがミステリーとしてはインパクトが若干弱いように思えます。でもそれが逆に結末を知っていても、もう一度読める本になっているように思えました。青春ものが好きな人にはお勧めです。 | ||||
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ミステリー…かどうかは別にして、人間ドラマに感動しました。登場人物の人物像がしっかりしていて、ついつい感情移入してしまいミステリーの謎より登場人物たちの境遇や心境に共感したり心配したりが忙しく祈るように読み切りました。自分の少年時代とはまるで違う世界観なのに何となく懐かしさを感じる作品で、是非夏の夜にオススメの作品です。 | ||||
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友人にすすめられ、購入。 けっこう泣ける話ですね。 ただ、ミステリーとしての驚きはあまりなかった。 頭の固いオジサンには合わないかも。 青春小説が好きな人におすすめですね。 | ||||
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新潮ミステリー大賞をとったというので購入したが、何度も投げるのを我慢して読了したというほど、ひどい。 読後に気付いたのは、この作者はきっと今までの人生の中でしか創作しなかったのだろうということ。狭い世界観、社会性、想像力の中で子供たちが動かされているからだらだら感が続くし、これがそれほど尾を引く出来事なのかも怪しくなってくる始末だ。 作者の何も得るものがないプロフィールを見て「だろうなあ」と納得してしまった。 単行本化にあたり、筆名や題名を変更し加筆修正を加えたというが、タイトルや筆名にも作家の実力は反映されているのではないか?そこまで変更が必要だった作品を大賞に選んでいたのか…。 新潮文庫の松本清張シリーズを読んだ後だったのでなおさらだが、現代の編集者の質もきっと同じなのでしょうか?いい出版社なのだから誇りを持っていい作品を手掛けてください。 | ||||
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