失われた地平線



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    初公開日(参考)1959年12月
    分類

    長編小説

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    失われた地平線 (新潮文庫)

    1959年12月01日 失われた地平線 (新潮文庫)

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    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt

    失われた地平線の総合評価:8.00/10点レビュー 5件。Dランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (4pt)

    永遠が約束された時、人はどんな選択をする?

    『チップス先生さようなら』で有名なヒルトン。彼の作品は彼のミステリ『学校の殺人』を読んだのみだが、このたび久しぶりに新刊文庫にその名前を見つけたのが本書。
    歴史的傑作冒険小説とまで云われているのに惹かれ、読んでみた。

    本書は作家ラザフォードが学友コンウェイから船上で聞いた話を著した物語という体裁を取っている。
    容姿端麗、学業優秀、おまけに運動神経も抜群で性格も明朗と絵に描いたような好青年でオックスフォードでも名を馳せていたコンウェイをラザフォードは中国の修道院で再会する。その彼の姿はかつての栄光はいずこかと思われるほど、憔悴したものだった。そのコンウェイを介抱し、快復してから日本を経由してサンフランシスコへ向かう汽船上でコンウェイが話した彼が体験した数奇な冒険の内容が本書の物語だ。

    政情不安定な地を飛行機で脱出する際、パイロットが何者かに倒され、見知らぬ者が操縦する飛行機で連れてこられたのがチベットと思しき極寒の山中。近くにあるのは寺院シャングリ・ラ。そこでは誰もが年を取るのを忘れ、自らの欲する物を追求し、極めることの出来る楽園。チベットの山奥という環境ながらあらゆる作物が実る渓谷があり、時折訪れる中国からの運送屋から近代的な物も入ってくる。

    好むと好まざるとに関らず、そんな辺境の地に連れてこられた4人の男女は当初は一刻も早い帰国を望んでいたが、次第にこの楽園を律する中庸という考え方とある程度の不便を我慢すれば、己の欲するところに心を向け、没頭でき、衣食住には困らず、悪人もいないシャングリ・ラに定住しようと心変わりしていく。

    本書の主人公コンウェイは4人の中でもシャングリ・ラの最高位に当たる大ラマにも認められ、次期大ラマへと推挙されるほどになるのだが、同僚のマリンソンに説得され、考えを180度変え、シャングリ・ラを後にする決意をする。

    いち早くシャングリ・ラの環境に適応し、魅了されていくコンウェイと、世俗の考えを捨てきれず、ひたすらにシャングリ・ラからの脱出を願う若きマリンソン。
    本書の読みどころはこの対照的な2人の考え方がぶつかり合うところだと云っていいだろう。

    先に書いたが、そういう意味ではこれは冒険小説ではなく、思想小説の類に近いのではないだろうか。物語の導入部こそハイジャックされるというサスペンスがあるものの、物語の大半は楽園シャングリ・ラで繰り広げられる。
    西洋人の面々が東洋の仏教の考えに直面し、次第に感化されていくさまは、作者ヒルトン自身の趣向が反映されているのかもしれないが、発表当時は斬新だっただろう。

    この不思議な感覚の物語。読後の今、まだ自分の中で纏まらない想いがある。ちょっとしばらく考えてみよう。


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    Tetchy
    WHOKS60S
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    No.4:
    (5pt)

    どこにもなかったので

    購入できてよかった
    この本をベースにした ここから着想を得たであろう作品は世に多いので
    読めてよかった
    長くてもとにおいて 何度か読み返したいです
    失われた地平線 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:失われた地平線 (新潮文庫)より
    4102062025
    No.3:
    (4pt)

    チベット問題のもうひとつの側面を考えさせられます。

    当時の西欧人がチベットに抱く様々な思いを描いた、冒険小説です。愛と冒険と覚醒、スリルとファンタジーにあふれた典型的な大衆小説なので、強烈なタイトルから、ドップリのチベットを期待すると?でも、(果たして中国雲南省の香格里拉県がこの小説の舞台であるかはわかりませんが)いまも情報が少ない、東チベットの雰囲気は濃厚です。チベットを襲った不幸も、その文化が海外に広まったと見ることも出来ます。チベット問題を考えるとき、こうした西欧のまなざしの存在は不可欠でしょう。そうした点でも、チベット好きは読んで見ると面白い本です。
    失われた地平線 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:失われた地平線 (新潮文庫)より
    4102062025
    No.2:
    (5pt)

    手に入れたい「失われた書物」

    永遠の理想郷のお話。冒険談でもあります。噂では知っていたし、映画化されたモノクロ映画も観たのですが、なかなか入手できませんでした。長年探し続けて、近所の古本屋でこの本をついに手にしたときには、狂喜しました。期待通りの傑作・異色作でした。絶版になって久しいですね。是非読んで欲しいと思います。 今思い出したけど、「裏窓」という映画で、グレース・ケリーが、この本のペーパーバック判を読んでいるシーンがあったと思います。間違えてたらごめんなさい。
    失われた地平線 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:失われた地平線 (新潮文庫)より
    4102062025
    No.1:
    (4pt)

    頼まれて購入しました

    ありがとうございました。
    26日に知人に頼まれて27日に探して注文・・30日到着!
    頼んだ知人が驚いてました。本屋さんでも古本屋で探して見つけられなかったのが、あっという間に届いたものだから・・・。
    知人は、相当欲しかったらしく、値段のことは言ってませんでしたが、私は3倍以上の価格に驚きです。 
    星・・ごめんなさい。 ともかく、お礼をと思って・・メールもありがとうございました。
    失われた地平線 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:失われた地平線 (新潮文庫)より
    4102062025



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