接触
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全1件 1~1 1/1ページ
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昔からsfは大の苦手で、楽しめませんでした。 | ||||
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「愛されるとは何か?人が本当に美しい瞬間とはいつか?」というテーマに取り組んだ作品です。 他人に乗り移りながら気儘な人生を謳歌する「ゴースト」。 彼らは常に「美しい顔と体、潤沢な資産を持つ人間になれば、きっと愛される」と信じて、自分ではない誰かになろうとします。 しかし、ゴーストのケプラーは「人が本当に美しいのは、嘘偽りのない自分自身である時」だと知っており、それゆえ人を愛する力を持っています。 愛される事を激しく望みながら、見かけの美しさや名声では必ずしも本当の愛を得られるわけではないという事が理解できないゴーストのガリレオ。 ガリレオと、愛することを知っているケプラーは因縁の対決を迎えます。 作中ではアクションが多く、ずっと敵と追いかけっこしています。 中盤以降に明らかになるケプラーの物語がポイントです! | ||||
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ハリー・オーガストも傑作でしたが、これもまたものすごい話です。 アイデア力、その独創性たるや・・凄まじい才能を感じます。 入れ物を無くした(借りなきゃ存続できない)魂のみの存在であるゴーストの物語。 自分本来の姿ではない借り物の姿を纏いながらも、 誰かを愛してしまう悲しさ。愛されたがっている切なさ。 ビューティ・インサイドという映画で描かれた問いと重なるのだけど、 そのやり切れなさ、悲哀を描き切っているのはこちら。 「その人らしさとは何か」の考察にも脱帽。 予想していたオチからは大きく裏切られた・・。 ハリー・オーガストでも裏切られた感があったのだけど、 なんというか、世界観構築のクオリティの高さに目眩まされ、 予想や期待などどうでもよくなって納得してしまう。 クレア・ノース・ワールドが堪能できました。 三作目を早く読みたい。 | ||||
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久しぶりに、しっかり楽しめました。あ、厳密には楽しめたというより、このまま読み進めたらどうなるかとドキドキしながら読んでました。 名前のとおり、接触することで、他の人に憑依していく人の話。ただ、日本語の憑依ではなく、魂(1回もこの言葉がでませんが)が移っていく物語。書評によってはSFにもなってますが、ふつうに文学かと。訳もよい。 「眠るというよりときおり気絶するようにうとうとし、うとうとしながら自分は眠っているのだと認識し、...」と寝台列車の表現も抜群です。 外国文学は長めですが、本書は充分な長さ。お勧めです。 | ||||
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内容紹介に書いてあるゴーストについて説明を付け足すと、ゴーストとは人間の精神のみの生命体で、普通の人間を宿主として使い,自分の体としてを自由自在に操る。宿主とされた人間はその間の記憶が空白となる。さらには他の人間の素肌に触れると瞬間的にその身体に乗り移ることが可能。宿主が死ぬ前に乗り移ることが出来れば、ゴースト自身は死ぬことはなく永遠に生き続けることが出来る。ただし乗り移った際、宿主の記憶を知ることは出来ず、その人間を知っている他の人から見れば全くの別人に変わったように見える。そのため元から孤独だった人間以外には、ゴーストはあまり長居することは出来ない。 尚、この小説の設定ではゴーストは多数おり完全に謎な存在ではなく、極まれにその存在を知る人がいることになっている。 主人公ケプラーは若く健康な体を好むゴーストで、その条件を満たすなら浮浪者や売春婦をも宿主とする。ケプラーは普段は律儀な性格で宿主候補と交渉し、金銭等を支払いや借り受ける期限を設定して合意の上で乗り移る。性別は不明になっているが、なんとなく女っぽい。 物語はケプラーが宿主として契約していた若い女性(ジョセフィン・ゼブラ 自称19歳)が駅で謎の殺し屋から襲撃される場面から始まる。ゴーストとしてのケプラーを標的とした犯行なのは間違いがないが、殺し屋はケプラーが抜けたと思われる元宿主のジョセフィンにとどめを刺した。なぜケプラーだけではなく、ただの宿主でしかないジョセフィンをも殺害対象をしたのか? 自分を狙うものは何者なのか? 謎を解くためケプラーは次々と体を移り変わり自分を襲撃した男の中に入る。 この先の展開は、殺し屋から別の人間に乗り移り殺し屋を尋問。過去に宿主として契約した人間たちに協力を頼み、殺し屋の男の身元やその背後の組織を調査。自身や他のゴーストの過去のエピソード。 以上。 前作【ハリーオーガスト15回目の人生】よりもずっと文学っぽく、説明少なめで情景描写が多い。セリフは少なめでしかも淡泊。 主人公が頻繁に他の人間に乗り移り、過去にも話が飛ぶため、誰、どこ、いつ、が分かりにくい。 広義ではSFなのかもしれないがサイエンスの要素は全くなく、ミステリー要素も薄い。 590ページの大ボリュームだがストーリーとしては大味でなかなか進まない。 どんな小説かを強いて言えばロマンティックな小説。 私の感性では難しい小説だが、ハード目な翻訳小説を読める人が読めばもっと評価が高いかもしれない。 | ||||
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