ひとり旅立つ少年よ
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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独特の小説世界を築いて人気があるボストン・テランの2018年の作品。19世紀後半、南北戦争前のアメリカを舞台に、12歳の少年がニューヨークからミズリーまで一人で旅し、様々な戦いの中でアイデンティティを確立していく傑作ロードノベルである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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「神は銃弾」以降ようやく落ち着いた感じがします。いい作品でした。 | ||||
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奴隷制度の醜悪さは伝わるも、12歳の思考や行動は時代差もあろうが贖いへの思索は案外深くなく、旅も周囲に助けられ達成。解説子のトンプスン絡めは強引かも。 | ||||
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ボストン・テランの本はどれも好きですが、犬を扱った前作から、弱者への視線が一層優しくなったように思います。少年の、詐欺師であった死んだ父親との対話や出会った人々を通じての成長がよく描かれていると思いました。 | ||||
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この本を読んだのは、産経新聞の読書欄で紹介されていたからである。書評には、「1850年代後半のアメリカ。12歳の少年チャーリーは4千ドルの大金を上着の裏地に縫いこんで、ニューヨークからミズーリに向けて旅立つ。そのお金は奴隷解放運動の資金として奴隷制度廃止運動家に届けるためだった。」と書かれていた。 少年が大人になるまでの成長記録と人種差別廃止運動、と自分の関心事、他にもあるが、の二つまでもが題材となっているので、すぐにiPadに収納した(書籍の購入に不便な国で勤務しているのでこの方法しかない)。作者が英語圏の人の場合は、できるだけ原文で読もうと思っているのだが、体調が悪かったのか脳が疲れていたのか、英文を読んでいてもさっぱり頭に入らなかった、これはいかん、と思い、翻訳本を買い直して読んだところ、嘘のように内容がスイスイと頭に入ってきた。翻訳者の技量に感謝したい。 さてこの本である。主人公のチャーリー少年の父親は希代のペテン師である。しかし、彼は父親の、よく言えば、機転を効かす頭の回転の良さを引き継いだだけでなく、黒人奴隷が目の前でなぶり殺しにされるのを助けることができなかったがために、精神に異常をきたすような心根を持った母親の血も受け継いでいる。その不敵さと正義感が、彼をして困難な旅を続けることを決心させたのだった。 こういう主人公には、彼を助けようとする人々が多く登場する、中にはそのために命を落とした人もいた。少年は多くの無私の行為を厭わない人々に守られて旅をするのだった。そのうちの一人のバトラーという男に作者が言わせる台詞が私には印象的だった。『少年はバトラーに、「あなたはこの上着をぼくから奪って、中のお金をモンゴメリーに持っていくこともできた。それなのにどうしてわざわざぼくに任せたんです?」その問いに答えるバトラーの顔はむしろ物憂げだった。チャーリーにはそう見えた。「男も女もただ生まれるだけじゃない。男も女も生きることで創られるんだよ。そんなふうに創られた男女はそういつもこの世に有り余っているわけじゃない」』、私もそんなふうに創られた男女の内の一人でありたいと思う。 | ||||
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1人の少年を通して当時のアメリカの雰囲気が知る事ができました.アメリカの痛みや強さが少し理解できたような気がします. | ||||
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