(短編集)
白い悲鳴
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どんでん返しというほどではないが、普通に面白い短編が4本収められている。おそらくどれも1960~70年代に書かれたものだと思う。若者世代が「戦後っ子」と表現されたり、ゴーゴー喫茶のような風俗も登場したりする。 それだけに「ザ・男と女のミステリー」という感じで、昭和っぽい古臭さは否めないが、それもまあ一種の味として楽しむことができた。もちろん今の小説でこんな男女関係を描いたら、時代錯誤のそしりを免れないだろう。 『白い悲鳴』は、会社の金が紛失したことで不当解雇された男が、真犯人をあぶり出そうとする話。 『落日に吼える』は、海外から帰国したモテモテの商社マンが、兄の突然死の真相を追う話。 『倦怠の海』は、殺人事件の犯人と思しき男と遭遇した女が、その男とややこしい関係になる話。 『拒絶の影』は、ホテル王と呼ばれる男が、目に入れても痛くない娘の犯罪を隠蔽しようと企む話。 どれも、ひねりの効いた結末が用意されていて、暇つぶしの読書にはもってこいだ。 | ||||
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短編集四篇入り。全部当たりだった。旧版は91年出版だが、書かれたのはもっと前だろう。 表題作は会社の金を盗んだと疑われクビになった男が、本当に窃盗を計画する。 「落日に吼える」いかにも60年代的な海外駐在員が、久しぶりに日本に戻って来た。複雑な過去を持つ女といい仲になるが、悲劇の影がつきまとう。最後の叫びが哀しい。 「倦怠の海」若き未亡人の性のアバンチュールは、思わぬ事件に遭遇する。洒落たコントという感じだ。英米の翻訳短編にありそうな捻りの利いた佳作である。 「拒絶の影」目の前で起こったことに口をつぐむだけで、大金か高い地位を約束する。ワンマン社長の条件に居合わせた社員たちは喜んで同意する。だが、面識のない外部の男は礼金を断る。通報もしないがカネもいらない、俺を無視してくれと。男の正体と真相には驚かされた。クールだ。さいとうたかをのオリジナル短編にありそうだ。 粒選りという表現がぴったりの作品集である。 | ||||
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全258ページ。「白い悲鳴」、「落日に吼える」、「倦怠の海」、「拒絶の影」の4篇収録。どの作品も読みやすく、最後には意表を突くどんでん返しが用意されてあったので面白かったですね。("'∀`)bグッ! 笹沢氏の本は他にも色々と出版されているので今後、読んでみたいと思いました。(≧▽≦) | ||||
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短編集でした。長編かと思っていた。 | ||||
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なんで笹沢のような古い作家が最近再評価されてるんだと思い何冊か買って、そのうち最初に読んだのがこれ。古本屋で100均で充分。移動中に読むなら頭にも来ないだろう。 他の人も書いているが、帯にひっかけられないようにしよう。 内容を言うと、女性描写が下品。昔のエンタメをもとに当時の社会意識を考察する資料にはなる。 4編のうち、はじめの2編を読んだだけだが(時間のムダなので)、タイトルは内容に密接に関わっているわけでも象徴となっているわけでもなく、いずれもラストシーンの一部を切り取っただけの安易なもの。書き終えて最後にタイトルをつけたんだろうね。 2編めはどんでん返しもない。表題作もどんでん返しというより、いかようにも書けるもの。 | ||||
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