他人の心を読むことのできる女性刑事・本田貴子は、その能力ゆえにさまざまな試練に直面し、刑事としての自分の資質を疑ってゆく…。

13歳の八木沢順が、刑事である父の道雄と生活を始めたのは、ウォーターフロントとして注目を集めている、隅田川と荒川にはさまれた東京の下町だった。

死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。

巨額の遺産を相続した若い独身女性の家に侵入してみると、なぜかどの部屋のなかも鏡だらけ。

轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。被害者は森元隆一。

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。

愛、裏切り、友情、報復。人間の真実を衝くサスペンス傑作。

夜な夜な江戸市中に出没する辻斬り「かまいたち」。町医者の娘おようは、夜おそく父を迎えに出て、かまいたちに出会ってしまう。

失恋からコンピュータ犯罪の片棒を担ぐにいたる微妙な女性心理の動きを描く表題作。『火車』の原型ともいえる「裏切らないで」。

嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。

レベル7まで行ったら戻れない―。謎の言葉を残して失踪した女子高生。

念願の新居に引っ越した僕たち家族は、いきなり隣家の犬・ミリーの鳴き声に悩まされることになった。

マンションの屋上からの飛び降り、地下鉄への飛び込み、そしてタクシーへの飛び出し。

高校野球界のスーパースターがガソリンを全身にかけられ焼死するというショッキングな事件が起こった。

「皆さん、お静かに。動かないでください」。

三島屋伊兵衛の姪・おちか一人が聞いては聞き捨てる変わり百物語が始まって一年。

双子の「長靴の戦士」ピノとピピは、かつて魔王の居城があった街アクアテクを舞台に、〈ボツコニアン〉の世界の謎に果敢に挑む。

時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。

痒み止めの新薬「王疹膏」を売り出していた瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。

インターネット上に溢れる情報の中で、法律に抵触するものや犯罪に結びつくものを監視し、調査するサイバー・パトロール会社「クマー」。

佐吉が人を殺めた疑いで捕らえられた。しかも殺した相手は実の母、葵だという。

離婚した杉村三郎は私立探偵事務所を設立。

宮部みゆきさんの書き下ろし短編「人・で・なし」を読んだ辻村深月さんが「ママ・はは」を書き下ろし、その辻村さんの短編を読んだ薬丸岳さんが「わたし・わたし」を書き下ろし…バトンは東山彰良さん、宮内悠介さんへ。

ごめんくださいまし──。宝永七年の初夏、下野北見藩・元作事方組頭の家に声が響いた。

江戸の洒落者たちに人気の袋物屋、神田の三島屋は“お嬢さん”のおちかが一度に一人の語り手を招き入れての変わり百物語も評判だ。

「宮部みゆき流ハードボイルド」杉村三郎シリーズ第5弾。

宮部みゆき、久々の新シリーズ始動! 謎解き×怪異×人情が味わえて、著者が「生涯、書き続けたい」という捕物帖であり、宮部ワールドの要となるシリーズだ。

嘘も真実も善きも悪しきも、すべてが詰まった江戸怪談の新骨頂! 江戸は神田の三島屋で行われている変わり百物語。

江戸で噂の、「持つ者は子宝に恵まれる」という宝船の絵。

１７音の奥に潜む誰も知らない物語。

十五年ぶりに再会した十九歳の息子は、ひきこもりだった。働く意欲のない姿に苛立つ父。

「定年になったら、一緒にこの曲を合奏しよう」妻と交わした約束だった。そのために、ピアノを習った。

関西で発見された劇物入りの目薬の名には「α」の文字が。

山吹早月と加部谷恵美が乗り込んだ中部国際空港行きの高速バスが、ジャックされてしまった。

永遠に死なない子供のキルドレで戦闘機乗りのクサナギは、新しく配属されてきたチームで以前から憧れていた伝説の撃墜王に出会う。

百年の間、外部に様子が伝えられたことのない宮殿より取材許可を得て、伝説の島を訪れたミチルとウォーカロンのロイディ。

西之園萌絵にとって、その夜は特別なものになるはずだった。

鮮やかな赤に塗装された死体が、深夜マンションの駐車場で発見された。死んでいた男は、赤井。

土井超音波研究所の地下に隠された謎の施設。絶対に出入り不可能な地下密室で奇妙な状態の死体が発見された。

エンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣が眠る“メビウスの帯”構造の巨大なオブジェの捩れ屋敷。

閉ざされた研究所 発見される死体 土井超音波研究所、山中深くに位置し橋によってのみ外界と接する、隔絶された場所。

大人になれない僕たちは、空で戦うことしかできないのだ――永遠の生命を持つ子供たち「キルドレ」が戦争を請負う社会。

アクロバット飛行中の二人乗り航空機。高空に浮ぶその完全密室で起こった殺人。

2113年の世界。

20年前に死んだ恋人の夢に怯えていたN放送プロデューサが殺害された。犯行時響いた炸裂音は一つ、だが遺体には二つの弾痕。

蓼科に建つ私設博物館「人形の館」に常設されたステージで衆人環視の中、「乙女文楽」演者が謎の死を遂げた。

とてつもなく大きな橋を支える巨大コンクリートの塊の中に、国家機密とされるシェルタがあった。

一年に一度決まったルールの元で起こる殺人。

T大学大学院生の簑沢杜萌は、夏休みに帰省した実家で仮面の誘拐者に捕らえられた。

「諸君が、一度でも私の名を呼べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」いかなる状況からも奇跡の脱出を果たす天才奇術師・有里匠幻が衆人環視のショーの最中に殺された。

大学のミステリィ研究会が「ミステリィツアー」を企画した。参加者は、屋上で踊る三十人のインディアンを目撃する。

50年前、日本画家・香山風采は息子・林水に家宝「天地の瓢」と「無我の匣」を残して密室の中で謎の死をとげた。

偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。

天才科学者・真賀田四季。彼女は五歳になるまでに語学を、六歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。

十三歳。四季はプリンストン大学でマスタの称号を得、MITで博士号も取得し真の天才と讃えられた。

妃真加島で再び起きた殺人事件。その後、姿を消した四季を人は様々に噂した。

「それでも、人は、類型の中に夢を見ることが可能です」四季はそう言った。

君はもう普通のパイロットではない。

上司のクサナギ大尉やトキノと戦闘機に乗り、空を駆けるクリタ・ジンロウ。

空には言葉がない。

あこがれの同級生、真知花梨の故郷を訪れた郡司と栗城。

失踪した後輩が通っていたお店は、毎回訪れるたびに場所がかわり、違った女性が相伴してくれる、いっぷう変わったレストラン。

自由気侭に生きる探偵・頚城悦夫のもとを訪れた謎に満ちた美女―。

クラスメイトの杉山が死に、僕の名前「FUCHITA」を彫り込んだ金属片と手紙を遺していった。

気力というものを、私は認識できない。

トーマと呼ばれた美しい下級生から、ユーリに届いた1通の手紙。それは、彼からの遺書だった――。

βと名乗る教祖をあおぐ宗教団体の施設・美之里。調査に訪れた探偵・水野は加部谷恵美たちと偶然の再会を果たす。

建築学会が開催される大学に、γの字が刻まれたキウイがひとつ届いた。

西之園萌絵は、叔母を連れて白刀島までやってきた。

犯罪未満の壮大な悪戯を目的とする非営利団体“ZOKU”と、彼らの悪行を阻止せんとする科学技術禁欲研究所“TAI”。

赤目姫とは、いったい誰なのだろうか?森博嗣知的エンターテインメントの傑作。

人は無だ。なにもかもない。

立ち寄った村の庄屋で用心棒を乞われるゼン。気乗りせず、一度は断る彼だったが……。

「勝てない」――旅の途上、森の中でゼンを襲った山賊。その用心棒たる凄腕の侍には、やむにやまれぬ事情があった。

普通の家庭だったけれど、ちょっと変わった両親。

文字を読むことが不得意で、勉強が大嫌いだった僕。

本職・探偵、副業・ライタ。飄々と生きる頚城悦夫。

ウォーカロン。「単独歩行者」と呼ばれる人工細胞で作られた生命体。

彼女は病院にいる。館を離れ、あの家政婦から逃れ。

チベット、ナクチュ。外界から隔離された特別居住区。

あの夏、真賀田研究所でプログラマとして働いていた島田文子は、いくつかの職を経て、香港を拠点とする会社で職に就いていた。

聖地。チベット・ナクチュ特区にある神殿の地下、長い眠りについていた試料の収められた遺跡は、まさに人類の聖地だった。

富の谷。「行ったが最後、誰も戻ってこない」と言われ、警察も立ち入らない閉ざされた場所。

祈りの場。フランス西海岸にある古い修道院で生殖可能な一族とスーパ・コンピュータが発見された。

オーロラ。北極基地に設置され、基地の閉鎖後、忘れさられたスーパ・コンピュータ。

イマン。「人間を殺した最初の人工知能」と呼ばれる軍事用AI。

失踪した博士の実験室には奇妙な小説と、ある名前ーー。

カイロ発ホノルル行き。エア・アフリカンの旅客機が、乗員乗客200名を乗せたまま消息を絶った。

この世は、すべて幻なのです。 現実なんてものはない。

国家反逆罪の被疑者であるキャサリン・クーパ博士と彼女の元を訪れていた検事局の八人が、忽然と姿を消した。

国定自然公園の湖岸で、釣りをしていた男性が襲われ大怪我を負った。

整理・整頓は何故必要なのか? 大学の研究室、芸術家のアトリエ、漫画家の作業場……。

「F」の衝撃、再び 孤島に聳えるオメガ城への招待に応じた六人の天才と一人の雑誌記者。

真っ白い雪の上、胸にナイフを刺され、血を流して横たわる美女。

書下ろし人気エッセィ、ついにシリーズ第12作登場! 「楽園」とはどんな場所なのか?/ ついていないな、と思ったことはないが、運が良いなとは、いつも思う/ その人にとって満足できる金額を所有している人を「お金持ち」という/ AIは答えること

「エリーズ・ギャロワ博士が会いたがっている」人工知能たちがグアトにそんな噂を教えてくれた。

「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」。西条八十の詩集を持った黒人が、ナイフで胸を刺されて殺害された。

復讐してやる―旗本良介は怒りの中から立ち上がった。

博多発東京行のひかり116号で、不動産ブローカーが刺殺された。