愛の挨拶
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自身がチェロを弾いていることもあり、音楽小説として選びました。 話はピアノ教室や演奏だけにとらわれることなく、不倫問題、裁判沙汰、友情関係など、幅のある話題がいっぱいで飽きさせません。ただ、個性的とはいっても、少しばかりどの登場人物の人柄もよすぎる傾向は否めません。 基本、主人公の人は定年間際のおじさんでありながら、ほとんど若者の初恋物語のような展開がいいです。 極めつけは、やはり亡き妻との約束「愛の挨拶」の合奏でしょう。ラストシーンは手放しで大泣きしました。 わたしも遅くからチェロを始めたので、舞台の袖口で自分の順番を待つときの緊張感はよく理解できます。初心者の初舞台は足が地につかないものです。 せっかく告白タイムを設定したのなら、主人公だけでなく、他のクラスメイト(ピアノ教室)のオチも披露しておいて欲しかったです。 | ||||
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馴染みのない作者、タイトルの響き、装丁のデザイン、オビの文句から、自分には湿っぽいオトナの恋愛をイメージさせ、山崎努氏の書評がなかったら購入することはなかったでしょう。 良い出会いを取り持ってくれた氏に感謝します。 掘り出し物にめぐりあった喜びとともに、ただただ美しいラストシーンを多くの人々に味わって欲しいと思っています。 | ||||
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主人公の妻が何故かオランダのマーストリヒトに一人旅。そこのホテルで脳溢血で死んだとオランダ人ピアニストから国際電話が入った。突然のことでしかも外国からの訃報に戸惑う。夫は妻の旅行目的や不貞を疑う。しかしその後は夫のピアノ教室や、不法滞在の子供の話が続き、私は読んでいてやや厭きてきた。ところが終盤に妻に関する全ての謎や理由が解明され、特に最後は感動の場面に泣けてしょうがなかった。よって読後感は大変良かった。 主人公の仁科透、興栄証券勤務の50代後半の本店営業監理室次長。証券会社の営業からすれば完全に窓際閑職で、早期退職優遇制度の挙手待ちポストだ。準定年で、妻とは旅行かピアノを習い一緒に演奏をと考えていた。妻の布由子は3歳下のバイオリンを弾く音大卒。娘が一人、西武新宿線花小金井に住む。夫は妻の不貞を勘繰り、ずっと疑いを持ち続ける。その間にクワノ楽器の高田馬場教室で、青柳美佐先生と植草・立花・真部の生徒3人との交流があり、彼らは入国管理局の施設収容の不法残留外国人一家3人の支援をする。夫の透は妻について、或る日友人から真実を聞くことが出来た。それは夫の想像とは全く違うものだった。謎は全て解けた。かつ夫には4本のテープが残されていた。そしてそれを基にピアノ教室の発表会に、妻との約束のE.エルガーが婚約者の為に作った3分間の小曲「愛の挨拶」を演奏するという一大決心をする。初心者には非常に難しい曲で、結婚記念日の9月18日まで準備に4カ月しかない。ここから先、また結末は・・・素晴らしい。後半になり、この物語の流れにとにかく引き込まれた。読みどころは、妻は何故にこの時機に一人でオランダに旅だったか、何故に妻は夫に4本のテープを残したか、そして最高潮はクワノ楽器高田馬場教室の発表会での夫と妻の合奏の3分間だ。 | ||||
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夫婦の愛の物語である。だがそれは過去へさかのぼり、夫が独りで妻への、そして 妻からの愛を確認してゆく物語だ。 オランダへ旅行中の妻が突然死した。現実も未来も主人公・仁科を置いて 遠ざかっていく。定年後に二人で合奏しようと約束していた「愛の挨拶」。妻が ヴァイオリン、仁科がピアノを弾いて楽しむはずだったのに……。 そのために通い始めた大人のピアノ教室が、はからずも仁科をかろうじて 支える役割を担う。 積極的にとまではいかないまでも、レッスンに通ううちに、こじんまりとした クラスの人たちとの淡い交流が始まる。皆、それなりのわけがあっての教室通いだ。 そして、そのわけの裏には屈託がある。それぞれが煩雑な現実を生きる大人なのだ。 そして、ビルマ人の少女ザベーとの偶然の出会いとその後の関わりによって、 仁科はもちろんのこと、クラスの仲間が少しずつ変わり始める。 ビルマからの難民の現状を知るにいたって、自らを振り返らずにはいられなく なるのだ。 それでもぐずぐずと、妻の死の状況に、どうしても拭いきれない感情をかぶせてしまい、 独りになると荒れる仁科が物語に翳りをつけ、さすが本岡類さんらしいひっぱりかたを する。 わきあがる妻への思いに、読む私もふと心を揺さぶられていることに気づく。 愛の証はちゃんと残されていた。ラストシーンは美しい。 | ||||
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週刊文春の「読書日記」で俳優の山崎努さんが、えらく褒めていたので読んでみました。 結論は「なるほど、なるほど」 ただし、本の帯に書いてあったとおりの大人の純愛小説だと思って読むと、肩すかしされた感があるかも。 大人のピアノ教室が舞台で登場人物も多彩ですが、中でも「植草さん」がいかにもオッサンぽくって僕は好きです。 小説としてちょっとクササはありますが、とても良い話です。 僕も大人の音楽教室に通いたくなったなあ。 | ||||
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