セピアに色褪せた写真のセーラー服の2人の少女。義姉・和子宛に届いた封筒にあるのはその一葉と謎めいた脅迫の言葉。

銀河帝国の支配者として地位を固め始めたラインハルトのもとに、ある計画が持ち込まれた。

戦国の世を勝ち残った群雄たちの野望が錯綜する関ヶ原前夜。

老人病棟で老女が飛び降り自殺した。売れない役者・戸張美里の今回の「仕事」は、この病院に潜入して真相を探ることだ。

伝法探偵のもとに現われ、叔父を殺すと宣言する若者。ガラス張りの家での密室殺人、不可思議な脱出…。

雨の日に限って、向津刑事が見かける美しい女。

敵はヤクザ、政治家、建設会社、狙うは数十億円の巨大利権、そして相棒は…疫病神!?建設コンサルタント・二宮啓之が巻き込まれた「産業廃棄物処理場」をめぐる熾烈なシノギ合い。

地方都市を牛耳る事業王吉川太平に殺人予告が届く。その陰謀を偶然耳にした青年は容疑者を追うが、逆に襲われ殺されてしまう。

「石には宇宙が刻印されている」レイテで戦友から聞かされた言葉によって、岩石に魅せられた男。

絵に描いたような幼なじみの真理子と利恵を苛酷な運命が待ち受けていた。

諏訪徳雄はコンピュータおたくのさえない40男。

吉野大作はフリーのスポーツ記者。

激しい雨の降る深夜の高速道路で商事会社の社長がガードレールに激突、即死した。その後、社長夫人も病死。

MDB9000。コードネーム“ギガント”。

「ミスターJ」は、放送作家の私が仲間と創りあげた架空のコラムニスト。

日本海沿岸に上陸した重武装軍団が原発を狙う。同時に警視庁、米国大使館が爆破された。

サントリー・ミステリー大賞受賞の著者黒崎緑が、叙述形式の限界に挑戦した安楽椅子探偵ものの新境地。

女たちよ!これはオンナの応援歌ではないが、勇気がわく物語である。めげず挫けず我が道をゆく聖戦(ジハード)という企み。

周囲から隔絶された、死人が甦る館に住む異形の女性たち。その隣り街で起きる連続殺人事件。

宮中に何事か画策する謎の新興宗教。昭和8年。

満洲に暗躍していた教祖の野望とは。

北国の町はずれにある霧ガ城高校の男子寮・女子寮生徒6人で結成した「殺人クラブ」。

皇帝の死を契機に、自らの野望を阻む貴族勢力を一掃しようとするラインハルト。

斬るか斬られるかの厳しい剣の世界で死と隣り合わせに生きる剣客たち。

桜吹雪舞う極道宿に歓喜の大団円!花冷えの春、賞を待つ作家と、肚にいちもつを抱えた老若男女がプリズンホテルへ向かった。

鹿島翔香。高校2年生の平凡な少女。

少年同士の耽美な愛の世界を巡り、一人の美少女が自ら死を選んだ。

離婚して、キラキラ輝く恋物語。1年3ヵ月の夫婦時代。

聖テレサ医大病院は、痴呆老人の治療に玩具の電話を用い、目ざましい効果を上げていた。

過去の辛い思い出に縛られた美希は、四十路の今日まで恋も人生も諦め、高知の山里で和紙を漉く日々を送ってきた。

海に転落した車の中から、大財閥の火枝家の一族・広治と若い女が発見された。

「嫌でなかったら、離婚した波妙と一緒に暮らしてくれ」と、突然、中学、高校時代の親友・能勢に頼まれた二見は、理由も聞かず、彼の別れた妻を預かる。

「軽井沢で不気味な殺人が…」星占いの予言どおり、エリートの集う高級ホテルを舞台に、財閥令嬢の花婿候補の若者たちが次々と殺されていく…。

西麻里子は聴覚障害のある高校三年生。

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。

「私の情夫だから」、これは男にとって女に言われる最上の言葉だが、大概の男は、一生に一度もこの台詞を聞くことは無い。

大物政治家がからんだ事件の捜査から県警でのポストを追われ、田舎町に飛ばされてしまったベテラン警部・入江。

冴子がその奇妙な私立探偵に会ったのは、アルバイト先のクラブだった。元刑事の“眠り猫”こと仁賀丈太。

「証言」「精神安定剤」「法の番人」「必要悪」「無関係」「黒幕」「一枚の木の葉」「ある組織」「敵討ち」「安楽死」と犯罪者の心理、人間考察十話。

明治末期、東京からやって来た旅芸人が静かな越後の山村に嵐を巻き起こした。

長屋の住人の間では孝行息子として知られる重松には出生の秘密があった。

大海原を制覇し、その優雅な姿は“七つの海の白い女王”と嘔われたシリウス号も今は海に浮かぶホテルとして第二の人生を送っていた。

謎の米国人発明家を追え!莫大な利益を生む超先端技術の「特許」をめぐる日米両政府、巨大企業、諜報機関、マフィア、ハッカーらの大争奪戦。

宇宙暦八世紀、人類は二陣営に分かれていた。銀河帝国VS.自由惑星同盟。

夭逝した明治の日本画家・河野珠枝の「朱鷺飛来図」。

地震で津波が発生し、警報が遅れる事故が起こった。

笙野之里で企画している推理ゲームのアドバイサーをたのまれ、夢水名(迷)探偵は桜の咲く里をやってきた。

父親は元警視庁幹部、東大・法卒、27歳の超美人&ナイスバディ警視・薬師寺涼子。

由緒ある玩具商ひまわり工芸。

復讐のジグソーパズルが完成した時、わたしを待ち受ける罠―。夫婦合作の多重心理劇。

掃きそうじをするからくり人形が、箒のかわりに脇差で大の男を斬りころした!?(「血しぶき人形」)。

血まみれの女の死体のそばで、立ちすくんだ男は奇妙な事を口ばしった。

「マリーの掌は、山崎の硬直を感じとった。振りほどこうとした。

結婚式を12時間後に控えた杏子は、過去と訣別するために男とベッドにいた。男―佐上は、杏子の胸に爪でSの字を刻んだ。

屍の声―山間に響く私を呼ぶ声。祖母の意識は何処へ。

西山絢子は19歳。新婚たった2週間の若奥様。

アイガー北壁で遭難事件を起こし、スイスに居づらくなった登山家の滝沢はヒマラヤへ向かった。

函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。

天正十年六月二日、明智光秀は本能寺に信長を討つ。果して黒幕は存在したのか、したならばそれは誰なのか。

「犯罪被害者に限定して言えば、事件の加害者となった人間以外はすべて、被害者になってしまうのではないかと、私はそんなふうに考えている。

1841年、本格推理の祖といわれるE・A・ポーの「モルグ街の殺人」が生まれた。

「結婚したら、もう恋をしてはいけないの?」。

「衝撃のたくらみ」加賀刑事執念の捜査。翻弄され尽くす快感と、くらくらするような結末。

この国はいちど滅びるのだ―長文の遺書を残し、陸軍大将・蒲生憲之が自決を遂げたその日、時の扉は開かれた。

鳥取と岡山の県境の村、──かつて戦国の頃、3千両を携えた8人の武者が、この村に落ちのびた。

美貌の資産家が自己所有の高級旅館で謎の首つり死体として発見され、夫が逮捕された…。

山間の豪華なリゾート・ホテル「ホテル金倉」。

杉原爽香、二十三歳の秋。大学を卒業して古美術店に勤めている爽香に、元BFの明男から突然の電話。

天保十年。尾張藩江戸下屋敷で催された正月の祝いで余興を演じた角兵衛獅子、みつと文吉。

旅行中、突然、母が行方不明になった。

嵐の夜、粧子は夫・航平、隣人の愛永、遼太郎夫婦の力を借りて無事、女の子を出産する。新しい生命の誕生を喜ぶ四人。

地下鉄霞ケ関駅で発生した爆弾テロは、死傷者三百名を超す大惨事となった。

享楽的に生きるためだけにだます詐欺師。平凡な幸せを望んだだけの女たち。

江戸中期、彗星の如く現われた巨人が相撲をかえた。

紅一点会員のマリアが提供した“余りに推理研的な”夏休み―旅費稼ぎのバイトに憂き身をやつし、江神部長以下三名、宝捜しパズルに挑むべく赴いた南海の孤島。

偽札造り―それは究極のだましのゲーム。新境地を拓くハイテク犯罪小説、ノンストップ1400枚。

ヤクザ稼業から足を洗い、幼馴染みの玲子と飲み屋を経営する木常のもとに福岡組の徳光が訪れた。

男根の相で持ち主の運命を判断する「鳴呼益羅男」。衆道の法で男が孕む「くノ一紅騎兵」。

槍ヶ岳中腹の山荘前で、人妻・由美が突然消えた!さらに同夜、他の山小屋でも二人の女性が蒸発していた。

大分県国東半島の先に浮かぶ伝説の島・姫島―この島の実力者の息子・属優貴男が惨殺された。

門限はなんと六時!恐怖の厳格教育で育てられた箱入り娘の女子大生、通称ハコちゃんこと浜口美緒がやっと勝ち取ったアメリカ旅行。

製作スタッフすら、その攻略にはまってしまう特異なゲームソフト「蓬莱」。

新宿ゴールデン街の酒場のマスターで事件屋稼業も営む小田健に寄せられた四つの依頼。

新任看護婦の規子が偶然、耳にした言葉は「無脳症児」―。

改めて紹介するけど、ボク(マコト)と飛鳥、ダイ、みずき。さらに新会員のまどかは、「パソコン通信探偵団」の五人組だ。

不良中年私立探偵の親父のもとに内閣調査室副室長が持ち込んできた依頼は17歳の王女様の護衛だった。

魅力的な謎、破天荒なトリック、緻密な論理、奇矯な人物、衒学趣味、毒に満ちたユーモア、意外な解決…。

人っ子ひとりいない荒漠とした早朝の鳥取砂丘の砂の中から美女の絞殺死体が発見された。

金雀枝（えにしだ）の花が満開に咲くころ、1年に1度、かれらがこの館を訪ねる。また、あの季節が巡ってきた……。

突然の大地震で、ファーストフード店にいた6人が逃げ込んだ先は、人格を入れ替える実験施設だった。

大手ホテルの課長が客の女性と同衾中、刺殺された。女性の夫が現行犯とし逮捕されたものの不可解な事実が浮かび上がった。

本書は最初の長編に、短編「不幸な人達」を併収して、浜尾四郎の作風が味わえる。

人間は生まれ持った運命から逃れられないものなのか? 昭和30年、「55年体制」成立の前夜、信州の三郷村で起きた放火殺人事件で両親を亡くした男・平岡道義の"運命"の軌跡…。