カリスマ
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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新堂冬樹さんの作品をよむのは初めてでした。 | ||||
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面白い事は確かですが、 | ||||
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いやー読みごたえがありました。。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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狂った宗教協奏曲でよかったのでは。 最後のどんでん返しは特になんにも感じなかった。ま良いけどね | ||||
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我孫子さんの殺戮にいたる病が好きな人ならハマると思う | ||||
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上下あり、この「上」は助走と思った方が疲れません。昔ちょっと読んで疲れたことを思い出し、本当に長くて面白い本が読みたいと思ったとき、真っ先に浮かびました。カルト宗教がメインテーマですが、現在の世の中の話題とは全く無関係です。そして後半に入って、最後の最後のどんでん返しのすごさまで、読み通す気持ちがなければ挫折するかも、と思い。「おすすめ~~」などと簡単には言えません。 | ||||
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上を読み通して、それから下も読むと、しばらくしてどんどん面白くなってきます、最後はびっくりします。全編を通して「力なき男」の背伸びが、痛々しく、それが隠し味になります。上下読み通すことが全体把握で、面白かったと思える条件かと思います。長さがすごいです。 | ||||
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恐らくオウム真理教の麻原彰晃をモデルにしたと思われるカルト宗教団体の教祖、神郷宝仙を中心にした上下巻合わせて1300ページの長編です。 デカダンス、ブラックユーモア、エロス、男のファンタジー、ドロドロ、と言ったキーワードがふんだんに詰まった作品で、たまにこういうのを読むのも気分転換になります。 新堂冬樹の小説の中でも「無限地獄」と本作「カリスマ」は、その悲惨さとエグさと共に人間の業、原罪を描き出したベストかと思いますが、本作「カリスマ」は「無限地獄」ほど残酷さはありません。 本作のストーリーは、神郷の少年時代、聖母マリアのような美しく優しかった母が、カルト宗教に洗脳され、父親ともども凄惨な死をとげたことに深く傷つき、自分自身が教祖となって社会に復讐してやろうとするとろこから始まります。 数多くの信者がその犠牲となりますが、その中でも中心となるのが富豪の父を持つ城山麗子で、神郷は母に生き写しの麗子を我が手中に収めようとするのがストーリーの主軸です。 新堂冬樹の独特な面白さは、どうしようもなく心の卑しい男の描き方で、主人公の神郷も表面上は万能の絶対神として君臨しているものの一般教徒がアクセスできない鍵のかかる部屋で色欲滅失の行と称して女性信者を肉欲の餌食にする超最低の人間ですが、万能神を演じる確信犯であり、思考能力とデマカセのコミュ力が極めて高く、神郷の意のままになった教徒に対してコンプレックスや性欲のはけ口にしたり、殺人までやらせてしまう恐ろしい人間です。でも、幼少期の優しかった母の思い出が忘れられず、城山麗子の腕に抱かれて子供がえりするような側面もあって、新堂冬樹のキャラ作りはなかなか用意周到です。 神郷に妻の城山麗子を奪われる旅行会社店長の城山信康のキャラも強烈で、卑屈、臆病、卑怯、嘘つき、妄想癖に加えて、自分の妻や子供に対しても必死で見栄を張る姿や猿芝居がバカすぎて何度も笑えます。とはいえ、同時に、自分を含めたどんな男にも必ず存在するサラリーマンの矮小な感情をえぐり出されるような感覚を呼び起こされ、共感する自分に卑屈になります。 本作を読んでいて、そのエロさ、エグさが、マルキ・ド・サドの「ソドム120日」を想起させました。おぞましきグロさについては、サドの小説には及ばないものの、姑息でエゴに塗れた内面の心理的表現や、どうしようもなく俗でイヤらしい比喩表現などは、サドの上を行ってると思います。 また、神郷の宗教団体の修行の様子など、あながち荒唐無稽とも言えないものがあり、例えば、色欲滅失として女性信者の肉体をもてあそんでいたのも現実に近い話であり、実際、麻原彰晃はダーキニーという選ばれた女性信者を周りにおいてハーレムのようにしていたそうです。 優しく美しく、夫や子供想いの城山麗子が、教団の合宿として閉鎖空間の中で、寝る間もなく徹底的にダメ出しをされ、人格を破壊し支配するテクニックについても、オウム真理教のやり口をよく研究されているように思えました。 また、神郷の教団の敵として教徒の頭に刷り込まれる「円卓評議会」は恐らくフリーメーソンをモデルにしていますが、フリーメーソンによる人類支配の陰謀を信じている人も世界に数多くいるようです。 最後100ページの怒涛の展開と終結は、かなり強引ではありますが、それまで読んできた1200ページの積み上げが一挙に赤く炸裂し、コメディタッチは消え失せ、新堂冬樹独特の阿鼻叫喚の地獄絵が繰り広げられます。 | ||||
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