浅木晴也は、奨学金とアルバイトで学費を払いながら大学に通う貧乏青年。

御年88歳のメンフィス署の元殺人課刑事のバック・シャッツは、歩行器を手放せなくなっていた。

ニューヨーク・ブルックリンの書店を大叔母から相続した、三十代半ばのダーラ。その書店にはマスコットの黒猫がいた。

ミステリ史に残る最強探偵コンビ、バーニーと相棒犬チェット。

女の子は座席で眠っていた。途中駅での停車時間にホームに降りた母親を置いて、列車は出発してしまう。

科学知識を駆使したミステリを描いた、日本SFの先駆者・海野十三。

雇い主の車で初めての南仏を目指した女が巻き込まれた事件。

一月四日の夕刻、ジェームズ・アンズウェルは結婚の許しを乞うため恋人メアリの父親エイヴォリー・ヒュームを訪ね、書斎に通された。

娘とゲストハウスを開業しようと買った築百年のお屋敷には、なんと前のオーナーの無愛想な女性と気弱な男の私立探偵の幽霊が憑りついていて……。

外海に流されようとしていた死体は地元出身の若い新聞記者だった。

１８４６年の真冬。ニューヨーク市警の警官ティムは兄の家で見つかった女性の死体を隠し、真犯人を追って捜査を開始する。

親王誕生の祝宴に影を落とす、盗賊と呪符の謎。

とある屋敷で暮らす美しい姉妹のもとにやってきた「わたくし」が見たのは、対照的な性格の二人の間に起きた数々の陰湿で邪悪な事件。

転入生はロボット――。アシモフ・アプリケーションがインストールされているロボットは殺人事件に関与しているのか。

ウェールズ地方の牧歌的な農園で勃発した、奇怪な事件。二転三転する謎に挑む、チャッキー警部。

修行の旅を続ける毛利玄達だが、剣豪たちの遺した名所旧跡を訪れる度に、なんの腐れ縁か柳生十兵衛と出くわすことに。

眠るようにベッドに横たわる母と二人の幼い子ども。だが喉の傷と大量の血が、彼らが殺されたことを物語っていた。

世紀末ウィーンに生まれた貴族の血を引く双生児。

兵士として戦場へ赴くユリアンとその親友ツヴェンゲル。著名な映画監督となりながらも、ハリウッドを追われたゲオルク。

海外出張中の夫マックスの留守を預かるセーラのもとに、因縁深き美術館でまたも人死にが起きたとの報がはいる。

元プロゴルファーの殺害を震源に、複数の死者や行方不明者が周辺にいると判明して事件は多層化、松谷警部らを翻弄する。

飛び降り自殺に偽装された女性の死。その背後にはさまざまな事件と、二重三重に塗りかためられた嘘があった。

売春婦殺害の疑いがある男に拉致監禁されてしまったコニー。

江戸川乱歩の造語である“奇妙な味”は、ミステリにもSFにも怪奇小説にも分類不能の、異様な読後感を残す小説を指す。

平凡なサラリーマンの「ぼく」こと海老野が勤める会社の近所に、突如できた小さな美術館。

女子高生失踪事件をめぐる、探偵バーニーと最高の助手犬チェットのハードな日々。

雨交じりの風が吹く、十月のレイキャヴィク。北の湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。

メッツのクラブハウスボーイ（通称・クラビー）となった二人の青年が、チームのトラブルを解決する、人情味溢れる青春ミステリ。

満座のオークション会場でワインによる毒殺事件が発生。

殺人現場にぽつんと遺されていたぬいぐるみ。

ロボズ・ノッドの町で凄惨な殺人事件が発生。

無類の善人だが捜査能力は皆無の警官である主人を助けるべく、家政婦ジェフリーズ夫人以下屋敷の使用人一同が秘かに探偵団を結成!?　ヴィクトリア朝痛快ミステリ新シリーズ。

幾重もの推理が読者を彼岸へと誘うアンチ・ミステリ「ノヴァーリスの引用」と、極限状態における少年たちの心理を緻密に描く「滝」。

「…殺してしまった」という父の呟き。疑いもしなかった、母の人生。

探偵にできるのは、謎を解決し先に進むことだけだ。独特の探偵術を駆使し、困難で不愉快な調査でも決して諦めない。

【本屋大賞翻訳小説部門第1位】弁護士の著者が現実の事件に材を得て、異様な罪を犯した人間たちの哀しさ、愛おしさを描いた連作短篇集。

大自然の中で過ごすセラピーキャンプ。島に渡ったのは主催者二人を含めた七人の女。

僕の住む国では、いろんなことが起きた。戦争が終わったんだ――猫は摩訶不思議な物語を語り始める。

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。

放課後の旧体育館で、放送部部長が何者かに刺殺された。

ついに一人前のスパイになったマギー・ホープ、ドイツへ空から潜入! 『チャーチル閣下の秘書』『エリザベス王女の家庭教師』に続くシリーズ、大展開に次ぐ大転換の第3弾。

下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルのスタッフは4人。

アメリカ随一の女流本格作家マクロイによる、趣向と技巧を凝らす短篇集が文庫化。

なぜか心惹かれる「青蛇」と呼ばれる男を巡る、5つの事件の顛末を描いた、芦原すなお渾身の女性私立探偵ミステリ。

誕生日祝いにカフェで盛り上がる女性新聞記者ディクテと親友たち。その横を流れる川になんと赤ん坊が流れてきた……。

貸切バスでメキシコ旅行へ出発した、アンジェラとキャレドニアをはじめとする〈海の上のカムデン〉有志。

連続殺人の手がかりは村に伝わる〈鴉谷〉の不吉な伝説。

共同下宿の古アパートで起きた、ミニコミ誌制作サークルのメンバーを狙った連続殺人の真相は? 青年探偵・森江春策初登場作にして本格ファン必読の第1回鮎川哲也賞受賞作。

やっと酉乃の本心を受け止める事ができたと思ったクリスマスのあの日。

殺人の罪をきせられ逮捕されてしまった看護婦のヘスター。絞首刑から救うには法廷で真実を明らかにするしかない。

ヘスターの命運は裁判の行方に委ねられた。緊迫の法廷劇を経て明らかになる殺人事件の真相とは。

共同経営者ハクストンの死は、他殺だった。

かつてセバスチャンが捕えた連続殺人犯の手口に酷似した事件が発生。犯人は服役中のはず。

4件の殺人事件の被害者全員が、過去にセバスチャンと関係をもっていた。

退廃と背徳の都パラディス。この地において男女の別に、いかなる意味があろうか?詩人が手に入れたスカラベの指輪の秘密。

ここ蝦蟇倉(がまくら)市では、不可能犯罪ばかりが起こる。事件を通じて人々が経験する、出会いと別れ。

不可能犯罪ばかりが起こる街、蝦蟇倉市。

生まれついての聴き屋体質の大学生・柏木君が遭遇した四つの難事件。

高級住宅街で殺人事件が。被害者は海運会社の社長と妻子、身元不明の男。

粗野で狡賢い、冷血漢の兄・チャーリー。ふだんは心優しいけれど、切れると大変なことになる弟・イーライ。

雪の舞う大晦日。

雲をつかむような少女失踪事件を、刑事たちが地道な聞き込みと推理、尋問で解き明かしていく。

「価値のないもの、もしくは誰も盗もうとしないもの」だけを依頼されて盗む異色の怪盗ニック・ヴェルヴェット。

エリナ・ダリーは縁あって裕福な実業家イニス・セントエーメと婚約し、車を駆ってハネムーンに出発した。

映画『赤い影』の原作となった表題作をはじめ、日常を歪める不条理あり、意外な結末あり、天性の語り手である著者の才能を遺憾なく発揮した作品五編を収める粒選りの短編集。

撲殺された美術品ディーラーの持ち物だった黄金製の箱に残されていたのは、パガニーニ宛の古い手紙だった。

テニスの最高峰・ウィンブルドン決勝。

家財の出張鑑定をした屋敷で、主の老富豪が殺された。オークションハウスを営むジョシーは、身の潔白を証明すべく行動を起こす。

ひとりの少年が姿を消した。母親は半狂乱で行方を捜すが……。

クリスティ、セイヤーズらと並び、四大女流ミステリ作家のひとりに数えられるアリンガム。

気がつくとあたしは演劇部の部室の床でのびていた。そのうえ八年間の記憶が失われ、現在あたしは母校で教師になっているらしい。

パラディスは狂える者の都。それとも、パラディスそのものが狂っているのか……。

ヨークシャーの館で親密な休暇を過ごしていた三組の家族、だったが、ある明るい一日、中心的な女性と男性二人、そして子供が死体となって発見された。

ヨークシャーの館で親密な休暇を過ごしていた三組の家族、だったが、ある明るい一日、中心的な女性と男性二人、そして子供が死体となって発見された。

作家や関係者が集まるミステリ大会に参加したジェーンとシェリイ。

銃撃戦で相棒を失い自らも重傷を負った刑事スコット。心の傷を抱えた彼が出会った新たな相棒はシェパードのマギー。

全身をグレイ一色につつんだ異色の名探偵・幽霊紳士が事件関係者の前に現われた時、謎は解き明かされる―どんでん返しの趣向に満ちた全12話で構成される『幽霊紳士』。

英国中西部の炭鉱の村で、夫婦と幼児が突如失踪した。

退屈に苦しむ名探偵ホームズのもとに持ちこまれた、怪奇な雰囲気が横溢する事件「“ウィステリア荘”」。

不穏な空気をはらんだ夏の午後、医師シャーロットの診療所にやって来た若い女。

目撃者の前で、少年が開けた荒野から忽然と消えた人間消失事件と、密室殺人――スコットランドを舞台に、名探偵ウィリング博士が不可能犯罪に挑む謎解きの傑作。

最高に格好いい87歳、伝説の元刑事。

生者の、半生者の、蘇生者の、死なざる者の、そして死者の都パラディス。退廃と背徳の都の墓地に眠る死者の物語8編を収録。

ボスと共にボストンに行ったルーシー。目の前で新聞業界の大立て者ルーサー・リードが晩餐会中に急死。

ギリシャ人美術商の豪邸で起きた小箱の消失に端を発する難事件は、若き日の名探偵エラリーを極限まで追いこむ強固な謎をはらんでいた。

ニューヨーク・ギャングの殺し屋と目される危険人物の来訪が、悪党たちが跋扈する巨大都市ベルリンに一大騒動を巻き起こす……。

危険人物の来訪で、巨大都市ベルリンに突如として発生した一大騒動は、やがて壮大なクライマックスへ。

雨上がりのテニスコート、中央付近で仰向けになった絞殺死体。

天安門事件で死んだはずの中国人画家の「新作」が市場に出た……? リディアとビルは、ニューヨークで現代アート業界がからんだ謎を追う。

無理心中と思われた三鷹のスポーツライター殺害事件から浮かび上がった、河口湖とカーリングに絡む不可解な事実。

追い出したはずの元ルームメイトが殺された、しかもこともあろうに姉の店に雇われた途端! 読書家の聖地ストーナムで起こる事件を描く、ライトミステリ。

第4回ミステリーズ! 新人賞受賞作の「夜の床屋」をはじめ、四季折々の「日常の謎」に予想外の結末が待ち受ける、新鋭による不可思議でチャーミングな連作短編集全7編。

被害者も証人もそして捜査陣も、みなそれぞれの秘密をかかえるなか、セバスチャン自身も実はある事情を隠して捜査に加わっていた。

心臓をえぐり取られた少年。事件を担当する国家刑事警察の殺人捜査特別班に、かつてのトップのプロファイラーが加わる。

結婚式場へ向かうエレベータ内で、指名手配犯を監視していたふたりの刑事。

第二次大戦中ニュージーランドの捕虜収容所と、全寮制の女子校で相次いで起きた密室殺人。

ミツバチによる道路の占拠! サメが凶器の殺人事件! ラスベガスで起きるもめごとは、きょうも規格外のものばかり。

“強き者の島”の王ブランには三人の弟と一人の妹がいた。

産休明け、警部に昇進したマリアが、かつての恋人が不審死を遂げた島で起きた島の所有者一族をめぐる事件調査に奔走。

殺人の動機は伝説のストラディヴァリウス? 高級ヴァイオリン売買の知られざる内情、贋作、緊迫のオークション。