わたしのリミット
- 連作短編集 (229)
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「早くに母と死別し、父親とふたり暮らしの高校二年生、坂崎莉実。ある朝、目を覚ますと家の中に父の姿が見えず、代わりに置き手紙と、中学生くらいの見知らぬ少女がいた。父の手紙には一ヶ月ほど留守にすることと、莉実の保険証を使ってこの少女を病院に入院させるようにという指示が書かれてあったのみ。少女は本名を名乗らず、莉実の名前をもじってリミットと呼ぶことになる。ところがこのリミットに莉実が出会った不思議な出来事の数々を話して聞かせると、見事にその謎を解いてしまうのだ。彼女はいったい何者なのか?」というのが本書のアウトラインになっていて、謎が二重になっているのが特徴です。「不思議な出来事の真相は?」「リミットの正体?」なかなか興味がそそられる本です。 しかし、真相の確定はあえて避けています。あえて言わないことで、読者自身が手がかりをもとに考え、なんとなく見当をつけて、その真相に行き着くところがこの本の鍵であり特徴でもあります。肝心なところを読者に丸投げされたような気がします。 よって、全てが闇の中にある感じで、読後は真相が明らかになっていない分、すっきりしないもやもやした不快感が残ります。最も肝心な真相の解明を読者に委ねるのではなく、作者自ら担うべきではないのでしょうか。そして、作者が描いたその真相の良し悪しを読者が評価するのが、大道のように思います。 | ||||
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2013年に出た単行本の文庫化。 ファンタジーとミステリを合わせたような味わいの作品だ。 大きな謎がどっかりとあって、それはいかにも松尾作品らしい不思議さにあふれた結末を迎えるのだが、物語のなかに入れこまれた小さな謎もいくつかあり、そちらは苦かったり曖昧だったりふんわりしてたり。 ファンにはたまらない一冊だろう。 | ||||
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詳しく書くとネタバレになってしまうのですが、思いのほか上手に融合されていると思いました。 作品自体ジュブナイルとして書かれていると思われるので、早い段階でそのことはわかってしまうのですが、日常の謎解きはそれなりに楽しいものでした。 表紙イラストについては、もう少し違った感じでもよかったのではないかと感じます。意外と子供は鋭いものですから…。 | ||||
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この本はアマゾンから買ったものではないが、この作品の意義にかんがみて、敢えてここに書く。この作品はおそらく1991−1995のあたりに成立したもので、何があったのかは分からないが30年経って世に出たものである。ここで用いられた仕掛けは、この著者なら必ず挑戦するに違いないもので、かつ如何にもこの著者らしく決まっている。そうして最後の切なさは非常なもので、強く推薦。ただ、何故こんなに幼稚なカヴァーをつけて、恥ずかしくて買いにくくしてくれたのか、出版社を恨みたい。でも、とにかく出てくれて本当に良かった。 | ||||
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