雨恋
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叔母が海外赴任になりマンションの留守を預かることになった渉。雨の日だけ現れる幽霊の千波に頼まれ自殺で片付けられた事件の真相を探る。物語の肝は最初は声しか聞こえない幽霊の千波が、渉の調査で納得出来る事があると足元から徐々に姿を現していくところ。膝下、腰、胸元…。千波を愛するようになっていた渉は、千波の顔を見たいが、見る時は別れの時だと分かっていてとても切ない。千波が死に至るミステリ部分も、素人の渉が関係者の話を聞きながら当時の状況と照らし合わせており無理がなく、伏線もキレイに回収されていてスッキリ。 | ||||
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ざっくり言えば、今で言う草食系男子タイプの主人公が、お人好しにも幽霊のヒロインの頼みごとを聞いて探偵のようなことをしていくお話なのですが・・・ となると、まずはそのヒロイン像に好感や共感が持てるかが、一つこの物語に入っていけるかの鍵になると思われます。 ところが、このヒロインの生前の生き様が何とも・・・ 高校生時代に20歳近く離れた叔父と不倫して田舎に居られなくなり、上京して就職したら、これまた40がらみの妻帯者(しかも女グセが悪いと評判の)に片思いして、別に私は奥さんの代わりで良かったの、とか言っちゃうような、いわゆる典型的な不倫体質なんですよね。 自分は男なので、この手の心理は到底理解不能なわけで、こうなってしまうと正直冷めた目線でしか物語を追っていけませんでした。 恋愛小説っていうほど主人公とヒロインの惹かれあっていく過程の心理描写が丁寧にあるわけでもないと思いますし、どちらかというとあっさりテイストのミステリー物って感じがしました。 | ||||
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松尾由美といえば、バルーンタウンを作ってみたり椅子が探偵になってみたりといった奇抜な発想と、流暢な語り口で探偵小説愛好家に知られています。この小説では、死んだ若い女性を成仏させるために、たまたま幽霊マンションに住むことになった男性が探偵役を果たすという趣向が凝らされています。似たようなネタは「キマイラの新しい城」にもありましたが、こちらはお化けになっているのが死亡したての若い女の子なので、随分感じが違います。 この本は恋愛小説として良く書けていて、「幽霊刑事」を思わせます。特に薄倖の女性の造形がいい。それだけではなく、とても風変わりではありますが、一種の「日常の謎」系の探偵小説としても割と良く出来ています。ちょっとした部分に伏線が潜ませてあって、やはり推理畑の作者だけのことはあります。もう一つ、猫好きにもおすすめかな。探偵役の主人公が登場するまでは、猫達が幽霊の友達でしたから。 | ||||
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2000年に出た単行本の文庫化。 引っ越してきた部屋には幽霊が住んでいた。彼女は自分を殺した犯人を見つけて欲しいという。調査が進むなかで2人のあいだには恋心が芽生え…というストーリーである。 こう書くと、著者にしては平凡な話だなあと思うかも知れない。私も途中まではそう感じていた。ところが! いきなり想像もつかないような展開を見せ始めるのである。なんじゃこりゃ、と心の底から驚かされた。 冷静になってみると、いかにも松尾さんらしい切り口である。ファンとしては期待を裏切られない一冊であった。 結末の悲しさと温かさは印象深い。けど、そのあたりは著者にとっては蛇足なのだろう。うーむ。 | ||||
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これほど帯で損している本もそうはないんじゃないか、と。 個人的には泣けるだとか、衝撃をうけるだとかではなく ただ単純に“綺麗だな”と感じました。 帯が持ち上げすぎてはいますが、非常に心洗われるいいお話なのは確かです。 若いうちに読んでおきたい一冊でした。 | ||||
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