バルーン・タウンの殺人
- ハヤカワ・SFコンテスト入選 (1)
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面白かったです。 | ||||
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近未来の東京、妊婦のみが居住を許される特区「バルーンタウン」を舞台に殺人事件やら密室事件やらが巻き起こる、という設定のSFミステリ短編集。 例によって松尾作品は設定が奇抜だ。この作品は松尾の出世作のようなので、どうやらそのオリジンがここにありそうだ。登場人物がほぼ全員妊婦、というなかなか映像を想像しずらそうな設定。さらに「バルーンタウン」自体がかなり閉鎖的な空間であることもあいまって、素人探偵が活躍する、という話になっている。 いくつかの短編では、謎を解く鍵というかいわゆるトリックに、女性の妊娠や出産にかかわる事象をかなりからめているので、男女を問わずそのあたりの経験者であるかどうかによって、物語に入り込めるかどうか、探偵による謎解きに納得感が得られるか、の差が出そうな気がする。話の合間合間にでてくる小ネタも同様であるので、読んでいて面白みが違ってくるかもしれない。 個人的なお気に入りは「亀腹同盟」。これは別のアンソロジにも収録されていたので実は読了済みなのだが、再読してまたまたクスクス笑わせてもらった。ストーリ自体の納得感も良いし、終盤に入ってからの話のテンポも軽快。コナンドイルの某有名作品(複数)のネタばれになってしまっているところは要注意だが。 | ||||
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1994年にハヤカワ文庫JAとして出たものに、新たに「バルーン・タウンの裏窓」を加え、創元推理文庫化したもの。 「バルーン・タウン」シリーズの第一作。 5本の短篇が収められている。 設定は近未来の東京。妊娠・出産には人工子宮を使うのが主流となっており、「妊婦」という存在そのものが珍しくなっている。しかし、そのなかでも昔ながらのやり方(つまり、自分のお腹で赤ちゃんを育てること)を好む人たちがおり、妊婦たちだけが住む「バルーン・タウン」がつくられている。 本書はそのバルーン・タウンを舞台としたもので、ジャンルとしてはSFミステリといったところ。 妊娠、妊婦、出産、育児などにからめたトリックが独創的だ。非常に面白く読ませてもらった。 SF的発想としても秀逸だし、ジェンダー的視点から見ても興味深い。 「赤毛連盟」や『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか』のパロディになっている作品もあり、楽しい一冊であった。 | ||||
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私自身が妊娠・出産するより前に一度読んだことがありましたが、感想は「ふーん・・」という感じでした。謎解きされてもピンとこなかったんですね。でも母となってから読み返してみたら、面白かった!特に4話目の「なぜ、助産婦に頼まなかったのか?」はキーワードがなんと「○○○○」ですから!これはやはり経産婦でないと分からないだろうなぁ。だから、出産の経験がある人はぜひ読んでみる価値ありです。男の人とかには絶対ピンとこないところがピンとくる。ある意味優越感?かも♪ 今は子育てでバタバタしてますが、第一子を妊娠中ののんびりした時期のことを懐かしく思い出しました。 | ||||
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「バルーンタウンの密室」で前代未聞の密室トリックにコメントする気も失せ、「なぜ、助産婦に頼まなかったのか?」ではあまりのバカらしさと巧さに呆然とする(いや、真剣に巧い)。好みは分かれるかも知れないが出産の経験のある人(及びその夫)にはかなり楽しめるハズ。キワモノじゃなくて結構本格的なミステリでもありますよ。 | ||||
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