愛より優しい旅の空 鉄道旅ミステリ2
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愛する人を探す旅 色々な鉄道を旅する楽しみを知っていく主人公 そしてラスト | ||||
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前作『夢より短い旅の果て 鉄道旅ミステリ1』 (角川文庫)の続編。 行方不明になった初恋の「叔父」が、その同好会のメンバーでもあったということで、なぜ失踪したのか‥それを探るために入会した主人公(女性)の「鉄道旅ミステリー」といった趣の小説だった。「失踪の謎」は完全に解明されないままで前作は終わるが、続編の『愛より優しい旅の空』 (角川文庫)にて決着がつく形になっている。 今回の作品では、四十九院香澄さんは、「叔父」を探し求めて、さまざまな鉄道の旅を行ない、そこで新たな人生模様に接していく。人生の悩みや葛藤を鉄道の旅に託しながらの行路。叔父は3・11の前には東北にいたことを突き詰めていく……。本書に出てくる路線は、南阿蘇鉄道高森線は走破していないが、それ以外の多くは一度は乗車しているところがあった。那須電気鉄道跡は知らなかったが……。叔父失踪以外にも、いろんなミステリー的な色彩も盛り込んでいた楽しく読める一冊だった。 | ||||
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柴田よしきの鉄道旅シリーズ第2弾。 前作と同様に、いくつかの鉄道路線をモチーフにしながら、ヒロインの精神的な成長を描く物語である。 ミステリと題してはいるものの、殺人が起きたり何かが消え失せたりするわけではないので、そのあたりはご注意。 いわゆる「日常の謎」の、もうちょっと大きめに構えたタイプというところだろうか。 短編連作の形をとるが、最後の1編を除き、もう何というかある意味で超マニアックな鉄道ネタと、全然鉄道と関係ないヒューマンドラマをまぜこぜにしたアクロバティックなストーリー展開をみせる。ジーメンス製のVVVFインバータを搭載した車両はどの路線に?とか、かつて小海線の蒸機列車登攀の妨げとなっていたあるモノとは?とか、なかなかそのネタで鉄道ものの話を書こうと思わないでしょうというセレクション。第1作を読むまで自分も知らなかったのだが、柴田よしきの鉄道マニアたる面目躍如といったところなのだろう。 さて前作からつながっているヒロインの大目的の話は、本編をもって一応の結論をみるわけだが、それに向かうための三陸方面への小旅行の描写、これはなかなか圧巻。著者もそれなりの量の取材をされたものとみえるし、もともとローカル鉄道観点で当該地域の歴史的背景に造詣が深かったというのもあるだろうが、ふつうのマスコミ記事ではこうは書けないだろうというような厳しい話がどんどん描きこまれてくる。 前作でも同じように思いましたが、鉄道と、日本の(いわゆる)地方に対する、著者の大いなる愛が感じられる、そんな作品です。 | ||||
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