フリーライターの真以が書斎がわりに使う、東京郊外の寂れたファミリーレストラン。

兼業漫画家の立石晴奈がまだ幼かった頃、放火されて実家が全焼し、家の中から誰も知らない女性の写真が出てきた。

正式に探偵社に入社した井上雅也。だが、地味な仕事続きで不満気味。

行方不明の叔父の足跡を追って、ひたむきに列車に乗り続ける香澄だが、さまざまな人々との出会いを通じ、少しずつ変わってゆく。

四十九院香澄は、大学入学と同時に「鉄道旅同好会」の扉を叩いた。

妙な振る舞いをする女の子、噂の幽霊を実地検証した顛末、受付嬢に売り子に奮闘した学園祭、クリスマス・イブの大事件……文章修業を始めた駒子が近況報告のように綴る物語は、謎めいた雰囲気に満ちている。

ご存じだろうか。“魔が差す”という瞬間は、たぶんどんな人にも一度や二度は訪れるものなのだ。

親の夜逃げのため、ひとり「佐々良」という町を訪れた中学生の照代。

ここ“エッグ・スタンド”はカクテルリストの充実した小粋な店。

元イケメン俳優で料理人見習いの海里が働く定食屋「ばんめし屋」に、海里の兄の友人で刑事の涼彦がやってきた。

三度目の刑務所生活で、スリ師戸並健次は思案に暮れた。

弁護士事務所に出向を命じられた探偵社の「私」は勝ち味の薄い難件に直面、低予算と人員不足にあえぎつつ、いるとも思えない証人探しに奔走するが―表題作など九編を収録。

製缶会社の総務部に勤めつつ、余暇にロックバンドで音楽活動をしている茶谷歩くん。ある日、大株主の実業家が来社するという。

大手企業に就職したものの、うだつの上がらない日々に塞ぐ井上雅也。

独特な価値観を持つ近未来の妊婦の町、東京都第七特別区、通称バルーン・タウン。

ぼくの妻は名探偵 伝説の安楽椅子探偵ミステリ 新装版で登場 アラメの煮つけ　目板ガレイの唐揚げ 醤油豆　スルメの天麩羅 オコゼの唐揚げ　さつま　エビテン 香川の郷土料理と、“ぼくの妻”の名推理1 八王子のはずれに住む、作家のぼくの元を旧友が訪ねてきた

ある晩、マンションの居間で彼女は語りだした。「わたしは幽霊です。

大学を休学し、家電配送のアルバイトなどをしながら、自分を見つめ直している佐多くん。

静かな田舎の村にこんこんと湧き出る泉。これに目をつけたのが、新進気鋭のミネラルウォーター会社だった。

女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。

フリーライターの寺坂真以が仕事場代わりにしているファミリーレストランには、名探偵がいた。

事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。

美食と推理の華麗な競演 『嫁洗い池』改題・新装版 塩アンの丸餅　ヒャッカの雪花 干し海老　アラメの炒め煮 ヒャッカのトウ漬け　関東炊き 黄粉の握り飯　ウルメの丸干し 香川の郷土料理と、“ぼくの妻”の名推理2 八王子に暮らす作家のぼくと妻の許には、時折

海外出張中の夫マックスの留守を預かるセーラのもとに、因縁深き美術館でまたも人死にが起きたとの報がはいる。

「入居資格は伝統的家族制度に挑戦する家族であること」友朗が住む地園田団地は、設立者の大富豪の意向で、主夫のいる逆転家族や血縁のない契約家族、同性愛カップルなどが住む実験団地だった。

今日も今日とて、ゆるり営業中の『花月香房』だけど今日は…雪弥さんが、ちょっとおかしい。

小学校5年生の及川衛は、自分の誕生祝いを買いに行く途中で、アンティークショップの店先にあった安楽椅子に心惹かれる。

生涯の伴侶を得て、幸せいっぱいのシャンディ教授をあらたな騒動が襲う。

一般職OL兼名探偵・陶子さんの周りで起こる、不思議な“事件”の数々。月曜から日曜まで、丸の内の一週間は謎だらけ。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの8月。17歳の僕は京都の嵐山にある祖母の家に帰省した。

ちっちゃい赤ん坊だった準子が嫁に行くんだぞ――男手一つで育てた娘を嫁がせる「結婚しようよ」。

農業大学があることくらいが特徴の田舎町バラクラヴァに、今年もクリスマスがやってきた。

目覚めると父親の姿はなく、かわりに可憐な女の子が家に。

シリーズ最大の強敵!?　殉職オヤジ刑事の魂が宿るあみぐるみのクマと、心ならずも探偵業を続ける和子の前に、イケメン占い師が現れ……。

築三十年のアパート・さつき荘には、ひとりの幽霊が住み着いていた。

妊婦探偵・暮林美央が大活躍する、バルーン・タウン・シリーズ第三弾。

勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ…。

ルーム・クリーナー、電話相談、興信所。

ど、どうしてそうなるんだ。シャンディ教授はうめいた。

玩具会社部長の馬割朋浩は、降ってきた隕石に当たり命を落とす。

谷中のレトロな街並みの中で、三代続くカメラ屋「今宮写真機店」。

パパイヤにグアバ、鮮やかな南国フルーツのカクテルと、スパイシーな伝統料理が所狭しと並ぶ贅を尽くしたテーブル。

越してきて間もない街。

夏休みを港町で過ごすことになったカズヤ。月光と不思議な猫に導かれ彼が知った秘密とは？　ユーモラスで爽やかなミステリー。

海に臨むヴィラ・マグノリア。その空き家になった一棟で、死体が発見された。

瓜二つのビーグル犬を連れた林幹夫と私・江添緑は、初対面から惹かれ合った。

春の近づくある日、鳥井真一のもとを二人の老人が訪ねてきた。

秋風だつバラクラヴァ。早朝から床みがきをしていたローマックス夫人は、猫のエドモンドがくわえてきたものを見て仰天した。

前作『六の宮の姫君』で着手した卒業論文を書き上げ、巣立ちの時を迎えたヒロインは、出版社の編集者として社会人生活のスタートを切る。

「子どもか、大人でも子どものような心の持ち主。

絵に描いたような幼なじみの真理子と利恵を苛酷な運命が待ち受けていた。

古内繁は孤独な中年サラリーマン。妻に先立たれ、会社ではとうに出世コースから外れた存在だ。

高校2年の夏休み、わたしこと村尾信乃は、家庭教師のアルバイトのため、優雅な避暑地にやってきた。

ある夏の夜、酔って遅く帰ってきた姉から、失恋の顛末を聞かされる。

昭和初期の帝都を舞台に、令嬢と女性運転手が不思議に挑むベッキーさんシリーズ第二弾。

念願の詩集を出版し順風満帆だった婚約者の突然の自殺に苦しむ相場みのり。