人くい鬼モーリス



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初公開日(参考)2008年05月
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長編小説

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人くい鬼モーリス (ミステリーYA!)

2008年05月31日 人くい鬼モーリス (ミステリーYA!)

高校2年の夏休み、わたしこと村尾信乃は、家庭教師のアルバイトのため、優雅な避暑地にやってきた。手ごわいと聞いていた生徒は、芽理沙という名の超美少女。小生意気だけど、どこか寂しさを漂わせた芽理沙に、わたしは興味をひかれる。だが、すてきな夏になるかも、という期待は、あっさり打ちくだかれた。芽理沙に引き合わされた「人くい鬼」を見た瞬間に。この世のものとも思えない異様な姿をした、この世に存在するなんて信じたくもない、生き物だった。彼女いわく、大人には見えないし、生きている人間に害はあたえないそうだが、はたして、その言葉をうのみにしていいものだろうか?やがて、静かな別荘地を震撼させる、恐ろしい事件がたてつづけに起きる―。人くい鬼の存在を知らない大人たちの推理と、その存在を前提に繰り広げる少女たちの推理。少女たちと人くい鬼の不思議な絆を描く、さわやかでマジカルなミステリー。 (「BOOK」データベースより)




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人くい鬼モーリスの総合評価:9.00/10点レビュー 4件。-ランク


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.4:
(5pt)

これこそが「物語」

本当に素晴らしい小説で、今年読んだ本No.1だ。(去年出た本だけど)。知らないことで損することっていっぱいあるなぁ。知って良かった。読めて良かった。

夏休みの季節に読むと本当にぐっとくる。つまり、読むならまさに今の季節がオススメ。そして、あのセンダックのあの絵本を知ってる人ならイマジネーションがぐっと増すだろう。17歳と10歳の少女の友情も素晴らしい。物語の着地も穏やかで優しくてちょっぴり切ない。そう、こういうのを「物語」と呼ぶんだ!と思った。切なさと穏やかさと、時に激しさが迫ってくる。リアルだと思う。

それにしても、なんでAmazonの書影がないんだろう。これほどまで装丁と中のカットが本文のムードを盛り上げてくれる本はないというのに。一冊の本としての作りがとても美しく、丁寧で、すばらしい。贈り物にもいいんじゃないの!?

ヤングアダルトのジャンルを大きく超えて、全ての人に勧めることが出来る名作。書き出しを読み始めたら、止まらないと思う。
人くい鬼モーリス (ミステリーYA!)Amazon書評・レビュー:人くい鬼モーリス (ミステリーYA!)より
4652086261
No.3:
(5pt)

多倖感を伴う、ファンタジックミステリー

私は、本書を、中断無しで、ぶっ通しで読みましたが、4時間余りを要しました。
モーリスは死体のみを食べますが、けっして人や動物を襲ったりしない、おとなしい鬼です。
モーリスは、別荘の近くにいるのですが、別荘と、その周辺には、多くの人々が滞在しています。
という事は、事件が起こり、その犠牲者の死体が消えてしまうのではないか? という予感がすると思います。

その通りなのですが、多くの現象が、無駄無く、有機的に結びついています。
また、読み進み易い、気取らない文体と、繰り返し説明される、登場人物のプロフィール。
読者の便宜を、これでもかと図ってくれている、練り上げられた内容。
さらに、探偵役まで、用意されています。

モーリスとは、ある条件でしか、対峙出来ません。
そして、作品中には、モーリスと対峙出来る人間の中に、意外な人物もいます。

何とも言えない多倖感が後遺します。
こんな結末は、良いですね。
エピローグも秀逸です。

温かい、ファンタジックミステリーです。
人くい鬼モーリス (ミステリーYA!)Amazon書評・レビュー:人くい鬼モーリス (ミステリーYA!)より
4652086261
No.2:
(4pt)

久々のヒット

高校生と小学生2人の少女が体験する
ひと夏の事件。

二人が過ごす別荘地で人が死んでいく。
そこには『人くい鬼』と呼ばれる異形の者の存在が。
人が死ぬだけでなく、その姿さえも消えてしまう。
その犯人は、人くい鬼なのか・・・。

最後に謎は解けるけれど、
ちょっと肩透かしかな、という印象を受ける。
前半から中盤にかけてものすごい勢いで読ませる展開だっただけに
最後失速したかな、と。
あまりにも取ってつけたようなオチにちょっとがっかりしたのも事実ですが、
ただ、子どもから大人になる、その変化の大きさ、悲しみは
よく表れていたと思う。
人くい鬼モーリス (ミステリーYA!)Amazon書評・レビュー:人くい鬼モーリス (ミステリーYA!)より
4652086261
No.1:
(4pt)

心優しき異形のものと、孤独な美少女の物語

表紙には帽子を被って振り向いた美少女。花や蝶に囲まれた白いワンピース姿が印象的。裏表紙には主人公のお姉さんの姿も・・・。あちこちのカットもそれらしくセンスが良いです。しかし、その美しい装丁に似合わぬ「人くい鬼モーリス」という書名・・・これは曲者です!!

主人公は「村尾信乃」。再婚した母親との間にわだかまりを感じる高校2年生。夏休みのアルバイトに赴いたのは高級別荘地。家庭教師の触れ込みながら、実際は美少女「芽里沙」(10歳?)の遊び相手?採用の条件は・・・大人には見えない「人くい鬼モーリス」が見えること!!

読み始めは普通の女子高生の日常が語られますが、芽里沙が登場すると一変!!美少女ですが、小生意気なガキです!!でも可愛いから許しましょう。(笑)漂うのはセレブな雰囲気・・・そんな彼女の秘密のペット?が怪物「モーリス」・・・・!!??

緑豊かな高原の別荘地。美少女と怪物の交流。その有様に困惑しながらも、家族の愛を知らない芽里沙の孤独を知り、モーリスという不可思議な存在を徐々に 受け入れていく主人公。そんな二人と近所の別荘族の人々との交流を楽しむ日常の中で、突然起こる殺人??と死体消失事件!!??犯人はモーリス??戸惑う 二人の選択は!!??というお話ですね。

中々楽しめます。多数の登場人物がいますし、後半は犯人捜しの話になって展開に少し無理な部分が無くはないですが、その場に居ない芽里沙の母親や祖父の記憶の話も絡んで物語に深みを与えています。心優しき異形のものに心通わす美少女、そしてその心に応えるモーリス・・・。

結末は・・・ちょっと切なく・・・静かな余韻をもって終わります・・・。

わがままそうに見えて純真な美少女と悩み多き女子高生。そんな二人と、人知を超えた切ない存在の交流・・・大人になることの悲しみも描かれています・・・。ミステリー部分の完成度があって星4つとしましたが、それを考えなければ間違いなく5つ星です!!
人くい鬼モーリス (ミステリーYA!)Amazon書評・レビュー:人くい鬼モーリス (ミステリーYA!)より
4652086261



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