柳生十兵衛秘剣考 水月之抄
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
男装の女剣士・毛利玄達と柳生十兵衛が、諸国を回りながら過去の剣豪たちの逸話や秘伝に付いての考察を行うと言う話で、3話の連作短編です。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1冊目がさらっと読めたので、2冊目も購入しました。今回は3編でしたが、この作品では男装の女剣士である毛利玄達と、柳生十兵衛のコンビが、剣豪たちの秘密(秘剣)に関して塾考して推理をしていく、剣とミステリの興味深い組み合わせが楽しめます。 やはり剣術も勝る柳生十兵衛が推理を完成させる展開なだけあって、毛利玄達との掛け合いはふざけた物ながら剣となると、やはり強い。 柳生十兵衛だけでなく、剣豪たちの剣術捌きの場面もありますから、読んでいて感嘆しました。 剣豪伝説の詳しさやそれに絡んだ歴史も分かりますし、日本史をこんな風に楽しむのもありだなと思いました。 1作目からですが、毛利玄達と柳生十兵衛が諸国を巡っていると言うだけあって、その地の景色などの描写も良かったです。 本編とは関係ないですが、表紙も良かったです。 続編が読みたいなぁと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
講談など剣豪や忍者などの一般教養レベルが低いので、こうしたミステリテイストの作品で堀を埋めていこうと思う。十兵衛と玄達の距離感も良いが、ミステリ部分が今作品はやや弱い。表紙とかは、前のほうがよかったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
柳生十兵衛が探偵役。剣豪推理小説第二弾であります。 神子上典膳対善鬼の小金が原の決闘の真相を伊東一刀斎の正体にからめて解き明かす第一話「一刀流“夢想剣”」が、剣豪小説としても推理小説としても本書の白眉といえるクオリティ。 風呂場で暗殺された剣豪岩間小熊のエピソードを、まさかの密室殺人に脚色した第二話「新陰流“水月”」。 第三話「二階堂流“心の一方”」は、秘剣の解明を伝奇小説風解釈で片づけて、ミステリとしての仕掛けはまた別のところに。松山主水の実説(?)のエピソードを知っていると最初のページで見当がついてしまうんですが、はたしてその通りでした(苦笑)。 剣豪小説の変化球モノとして、剣豪ファンには楽しい一冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
柳生十兵衛と女性剣士毛利玄達が諸国をめぐりつつ、よく知られている「剣豪談」の真実を突き止めるといったもの。 1)一刀流”夢想剣” ;伊東一刀斎の「正体」について、その「後継者」である小野次郎右衛門の死をきっかけに十兵衛が考察する。伊東一刀斎の足跡は一般に知られているほど確かなものは少ない、あえていえば皆無である。というのが出発点。 2)新陰流”水月” ;有名な根岸兎角vs岩間小熊の決闘の真実とその後の物語。作者には珍しく密室トリックが使われています。 3)二階堂流”心の一方” ;二階堂流松山主水の秘密。今回は十兵衛が変わった形で参加し、結局は今回に限り玄達が「探偵役」になります。考証も綿密のようですが、どうもミステリーというよりは伝奇小説といったほうがいいかも。なのでここで星ひとつ減。「心の一方」の解釈を除けばストーリーの展開は十分面白いんですが。 三篇とも元ネタというか、常識的に知られている剣豪談を知らないとピンと来ないかもしれません。3はまあまあ知らなくても楽しめるかな。 それにしても柳生十兵衛、このシリーズでは随分と勉強家というか研究熱心(笑)のようで、頭の中に剣豪の資料がぎっしり詰まっていて玄達相手に立て板に水のごと説明しまくってます。 ちなみに十兵衛は玄達を「姫様」と呼んでからかったりしてますが、ロマンスとかツンデレとかの要素は今のところ皆無です。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 4件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|