柳生十兵衛秘剣考 水月之抄



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    初公開日(参考)2015年06月
    分類

    長編小説

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    柳生十兵衛秘剣考 水月之抄 (創元推理文庫)

    2015年06月29日 柳生十兵衛秘剣考 水月之抄 (創元推理文庫)

    修行の旅を続ける毛利玄達だが、剣豪たちの遺した名所旧跡を訪れる度に、なんの腐れ縁か柳生十兵衛と出くわすことに。剣豪にまつわる謎解きも鮮やか、傑作時代ミステリ第二弾。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

    柳生十兵衛秘剣考 水月之抄の総合評価:8.00/10点レビュー 5件。Dランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (6pt)

    「柳生十兵衛秘剣考 水月之抄」の感想

    男装の女剣士・毛利玄達と柳生十兵衛が、諸国を回りながら過去の剣豪たちの逸話や秘伝に付いての考察を行うと言う話で、3話の連作短編です。
    「柳生十兵衛秘剣考」の続編になりますが、今回も玄達と十兵衛の掛け合いも面白く、剣術小説としても興味深い話になっています。

    「一刀流“夢想剣”」
    伊東一刀斎にまつわる逸話に関しての話です。
    玄達と十兵衛が、一刀斎の後を継いだ小野次郎右衛門の墓前で偶然に出会った老人が、一刀流の継承を争った、次郎右衛門と善鬼の決闘に立ち会っていた同門の一人だったことから、一刀斎の経歴に異説が多いのはなぜか・・・と言う事を探っていくという話です。
    この一刀流の継承を争った決闘は、私でも知っている有名な話ですが、その後の一刀斎については、何の話も残って居らず、その後どうなったのかという事も含めて、大胆な仮説を十兵衛が立てるという流れです。
    剣術の流派の世界には、こういうこともあったのだろう・・・と思わせるような興味深い推理でした。

    「新陰流“水月”」
    一羽流の諸岡一羽の元で同門だった、根岸兎角と岩間小熊の「常盤橋の決闘」の話だそうですが、私はこの話は全く知りませんでした。
    岩間小熊が根岸兎角を「常盤橋の決闘」で破ったことから、小熊は兎角が創設した微塵流道場の師範として迎えられますが、ある日、小熊は湯殿の中で血まみれで発見されます。
    中からかんぬきが掛けられていたことから、密室の殺人と言うことになりますが、「実は、微塵流道場の者が、根岸兎角の敵討ちとして、丸腰で裸同然の小熊を殺害した」ということで、その後、微塵流道場の門弟が狙われることになります。
    たまたまそういう現場に出くわした玄達と十兵衛が、その抗争に巻き込まれてしまい、密室殺人の謎を十兵衛が推理しますが、なぜ密室で殺人が起こったのかと言うところが面白い話になっています。

    「二階堂流“心の一方”」
    二階堂平法の松山主水(もんど)の謎にまつわる話です。
    ちなみに、二階堂平法とは、初伝を「一文字」、中伝を「八文字」、奥伝を「十文字」とし、これら「一」「八」「十」の各文字を組み合わせた「平」の字をもって平法と称した・・・と言うことですが、私はこの話を中学生の頃に読んだ、白土三平のマンガ・「真田剣流」と「風魔」で知りました。
    また、タイトルにある「心の一方」とは、瞬間催眠術のような秘術だということらしいです。
    玄達は、「心の一方」の前では、どんな剣豪でもかなわないのではと考えますが、十兵衛は主水の奇怪な行動からある仮説を立てる・・・と言う話です
    後日談ですが、松山主水は「荘林十兵衛」という人物によって、簡単に暗殺されてしまいます。
    このような秘術を持った人物が、なぜ簡単に暗殺されてしまうのかと言う事も納得させられてしまう話になっていますが、この後日談を知らない人にとっては、中途半端な終わり方になっているので、ちょっと不親切な話ではないでしょうか。

    トラ
    WFY887SY
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.4:
    (5pt)

    続編を期待しちゃいますね

    1冊目がさらっと読めたので、2冊目も購入しました。今回は3編でしたが、この作品では男装の女剣士である毛利玄達と、柳生十兵衛のコンビが、剣豪たちの秘密(秘剣)に関して塾考して推理をしていく、剣とミステリの興味深い組み合わせが楽しめます。
    やはり剣術も勝る柳生十兵衛が推理を完成させる展開なだけあって、毛利玄達との掛け合いはふざけた物ながら剣となると、やはり強い。
    柳生十兵衛だけでなく、剣豪たちの剣術捌きの場面もありますから、読んでいて感嘆しました。
    剣豪伝説の詳しさやそれに絡んだ歴史も分かりますし、日本史をこんな風に楽しむのもありだなと思いました。
    1作目からですが、毛利玄達と柳生十兵衛が諸国を巡っていると言うだけあって、その地の景色などの描写も良かったです。
    本編とは関係ないですが、表紙も良かったです。
    続編が読みたいなぁと思います。
    柳生十兵衛秘剣考 水月之抄 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:柳生十兵衛秘剣考 水月之抄 (創元推理文庫)より
    4488412130
    No.3:
    (4pt)

    剣豪小説の入門編としていいかも。

    講談など剣豪や忍者などの一般教養レベルが低いので、こうしたミステリテイストの作品で堀を埋めていこうと思う。十兵衛と玄達の距離感も良いが、ミステリ部分が今作品はやや弱い。表紙とかは、前のほうがよかったと思う。
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    4488412130
    No.2:
    (4pt)

    剣豪ファンには楽しい一冊

    柳生十兵衛が探偵役。剣豪推理小説第二弾であります。
    神子上典膳対善鬼の小金が原の決闘の真相を伊東一刀斎の正体にからめて解き明かす第一話「一刀流“夢想剣”」が、剣豪小説としても推理小説としても本書の白眉といえるクオリティ。
    風呂場で暗殺された剣豪岩間小熊のエピソードを、まさかの密室殺人に脚色した第二話「新陰流“水月”」。
    第三話「二階堂流“心の一方”」は、秘剣の解明を伝奇小説風解釈で片づけて、ミステリとしての仕掛けはまた別のところに。松山主水の実説(?)のエピソードを知っていると最初のページで見当がついてしまうんですが、はたしてその通りでした(苦笑)。
    剣豪小説の変化球モノとして、剣豪ファンには楽しい一冊。
    柳生十兵衛秘剣考 水月之抄 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:柳生十兵衛秘剣考 水月之抄 (創元推理文庫)より
    4488412130
    No.1:
    (4pt)

    剣豪歴史ミステリー第二弾

    柳生十兵衛と女性剣士毛利玄達が諸国をめぐりつつ、よく知られている「剣豪談」の真実を突き止めるといったもの。

     1)一刀流”夢想剣” ;伊東一刀斎の「正体」について、その「後継者」である小野次郎右衛門の死をきっかけに十兵衛が考察する。伊東一刀斎の足跡は一般に知られているほど確かなものは少ない、あえていえば皆無である。というのが出発点。
     2)新陰流”水月” ;有名な根岸兎角vs岩間小熊の決闘の真実とその後の物語。作者には珍しく密室トリックが使われています。
     3)二階堂流”心の一方” ;二階堂流松山主水の秘密。今回は十兵衛が変わった形で参加し、結局は今回に限り玄達が「探偵役」になります。考証も綿密のようですが、どうもミステリーというよりは伝奇小説といったほうがいいかも。なのでここで星ひとつ減。「心の一方」の解釈を除けばストーリーの展開は十分面白いんですが。

     三篇とも元ネタというか、常識的に知られている剣豪談を知らないとピンと来ないかもしれません。3はまあまあ知らなくても楽しめるかな。
     それにしても柳生十兵衛、このシリーズでは随分と勉強家というか研究熱心(笑)のようで、頭の中に剣豪の資料がぎっしり詰まっていて玄達相手に立て板に水のごと説明しまくってます。
     ちなみに十兵衛は玄達を「姫様」と呼んでからかったりしてますが、ロマンスとかツンデレとかの要素は今のところ皆無です。
    柳生十兵衛秘剣考 水月之抄 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:柳生十兵衛秘剣考 水月之抄 (創元推理文庫)より
    4488412130



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