胎児の卵巣には、巨万の富が眠っている―。

尾田和成は二十年以上の刑事生活にピリオドを打ち、“K探偵社”に再就職することになった。

「ハモノハラ」という謎の言葉を残し死んだ映画監督。

しがないSF作家のジェイは、長い眠りについていたワインの封を開けた。少年時代に出会った、不思議な老人ジョーの忘れ形見だ。

神奈川県警の刑事・二村永爾は、殺人事件の重要参考人ビリー・ルウの失踪と関わった嫌疑で捜査一課から外されてしまう。

CIAの極秘チームは、上院議員からの問い合わせにも拘らず、あるセルビア人の所在を入念に秘匿していた。

財界の大物エドモンドは、ボスニアへ向かった孫が消息を絶ったと聞かされる。

「俺たちの仕事は、人を疑うことだ」―拳銃は要らない、同情は敵。

首を切り取られた石膏像が、殺人を予告する―著名な彫刻家・川島伊作が病死した。

事件をすべて腕力で解決する凸凹刑事コンビがいた!!身長一八五センチ、体重百キロ、柔道部出身の大浦・通称「ウラ」。

新宿歌舞伎町でホテルを経営している東浦は、不倫をネタに暴力団に脅され、ついにはホテルを乗っ取られてしまう。

詩集から切り取った1ページと置手紙を残して、女性は消えた…。想いを寄せる男との一夜を過ごした後に。

「条件さえ整えば、地球上のすべての人間がよろこんで悪をなす」悪魔にとりつかれた旅人が、山あいの平和な田舎町ヴィスコスを訪れた。

娘を惨殺され、失意の底に沈むエッセイスト草薙のもとに、かつての担当編集者から連絡が入る。小説を書かないか―。

一九八八年、平凡な人生を送っていたはずのオ・デスは、ある日突然誘拐され、目覚めるとそこは“私設監禁部屋”だった。

吸血鬼最強と怖れられたヨブ。少女・ミカとの約束で自らに血を吸うことを禁じた吸血鬼―。

暗殺者は花城涼。育ての親に、暗殺者として育てられる。

SFの金字塔が瑞々しい新訳で蘇る！ アトムもアイボもアシモも言わばこの作品から生まれたといっても過言ではない。

皇統をめぐる争いに敗れ、呪詛のうちに流刑の地で没した崇徳上皇。

上から読んでも下から読んでも同じ文章になる“回文”愛好者たちのサークル「回文こんぶイカ」。

霧の中、公園でデート中のカップルが、暴漢に襲われた。二人を助けようとした警察官は、逆にナイフで刺殺されてしまう。

内閣情報調査室の磯貝竜一は、視察で沖縄を訪れた。

「アーチャー、刑務所へ」―。二〇〇一年七月十九日、衝撃のニュースが世界中を駆け抜けた。

「人は誰でも、死にたがっている」「世界は絶望と悲惨に塗れている」でも僕は戦おうと思うんだ。

山村で起こった大量殺人事件の三日後、集落唯一の生存者の少女が発見された。

榎本悦子は23歳の新米編集者。入社してすぐにまかされた初仕事が作家・赤川次郎の連載小説担当だった。

街に怪しい男が入り込んできた。街の揉め事を解決する役回りのソルティ(若月)は、怪しい男・高岸の観察をはじめた。

幼少の頃から、息詰まる家庭の中で育ってきた克子。父の怒り、母の悪態、祖母の呪詛。

「わたしにそっくりな女の子がいる」―双葉は医者である恋人・岡崎を家に連れてきた夜、衝撃的な告白を母からされた。

携帯電話を媒介にした気軽な出会いや、合コンで知り合った男の子とのはじめてのデート。

櫛田と清子は、お互い結婚を求めない体だけの大人の関係を続けていた。

山あいの淋しい一軒家で、姉妹の母は死んだ。しかし姉のスミは、なぜか母の死に関する記憶を失っている。

氷山を突き破り、南極観測船を襲う小学校舎。夜光する肌の死美人。

「遺体の首がすげ換えられている」―六本木ヒルズと麻布のマンションで若い女性の遺体がそれぞれ発見されたが、なんと首が交換されていたのだ。

「涼宮ハルヒ?それ誰?」って、国木田よ、そう思いたくなる気持ちは解らんでもないが、そんなに真顔で言うことはないだろう。

「育ててもらわなくてもいい。誰の力を借りなくても、おれは最高のピッチャーになる。

北海道警の組織ぐるみの不正で騒然とする札幌。私立探偵の畝原は、事件調査中血まみれの少女を保護する。

超有名進学校が武装集団に占拠された。

子供を妊娠し浮かれているサエコの家に、夫の姉・実夏子が突然訪れる。

シベリアの凍土から、男女の死体が発見された。それは三万年前に絶滅したとされるネアンデルタール人のようであった。

古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。

ゲーム制作会社で働く汐路は、同僚がビルから転落死する瞬間を目撃する。

「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」西条八十の詩集をタクシーに忘れた黒人が、ナイフで刺され、ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で死亡した。

ごくありふれた浮気調査のはずだった。私立探偵・畝原の許へ現れた女は、夫の浮気現場の撮影を依頼してきた。

峠で発生した殺人事件。被害者は、禿げた小太りの中年男性。

あんな有名詩人との恋?考えられない!雪子は舞い上がっていた。

暗黒の森の中で銃声とともにこだまするうめき声。「来た。

手と首を斬り落とされた女の死体が発見された。捜査一課の蒲生信昭は、所轄の刑事・和泉龍一と組み、捜査を開始する。

何十年に一度、開花するという竹の花。その撮影のために鳶山と猫田は、大隅半島の南端に近い竹茂村を訪れた。

交通事故で頭を打って入院していた僕は、退院した日に恋人のスウに会いに行く。ところが彼女はどこにもいない。

生夫は小学三年生、姉九人・兄一人の十一人きょうだいの末っ子だ。

安田祐二は30歳。砲丸投げの元日本代表選手で、いまは不動産管理会社の経営企画室に勤めるエリート会社員。

警視庁江戸川警察署の合同捜査本部で一人の青年が逮捕された。容疑は大学時代の友人を刃物で殺害したということ。

女子大生の愛奈は、家事をこなし、家族の面倒を見る真面目な学生と思われていた。

日曜の昼下がり、株式上場を目前に、出社を余儀なくされた介護会社の役員たち。

「葬式は人生最後の花道、最後のイベントだ」―そう言って自らの葬式の総合演出・プロデュースに取り組んでいた源田金蔵が急死した。

片山津温泉の旅館で東京のカメラマン、湯浅が射殺体で発見された。

妖かしと異形の世界を通じ、名もないものたちの、愛と孤独と哀しみを描く、恐ろしくも甘美で魅惑的な物語、八篇を収録。

南町奉行所の同心、塩川鹿三郎と大八が行方しれずとなった。

新宿で助けた藤村雅子と、金沢高一はホテルで一夜を過ごしてしまう。

精神科医にして名探偵・弥生原公彦宛てに「宮崎勤事件」についての謎を指摘する資料が届く。

学生時代に欧州を旅した浅見光彦の兄・陽一郎は、大理石の街カッラーラ近郊で一人の日本人青年と出会った。

私たちは、人類の進化の歴史の大きな節目に立っています。科学は四百年にわたり宇宙の進化のプロセスを明らかにしてきました。

C63―それは戦時に設計されるも、幻に終わった蒸気機関車。

「これは棒の手紙です。この手紙をあなたのところで止めると必ず棒が訪れます。

旅客機の墜落事故。乗客全員が死亡と思われた壮絶な事故現場から、諸星隼人は腕一本の状態から蘇った。

古都・京都にまつわる怨念の研究に没頭した民俗学者市ノ瀬恵造は、築五十年の日本家屋で悲惨な病死体として見つかった。

最後に笑うのは誰だ!?虚飾の街・銀座で、さえない僕が巻き込まれた、ノンストップ・マネー・ストーリー。

「むかし、あるところに、マリーアという名の売春婦がいた」マリーアは、ブラジルの田舎町に育った美しい娘。

運命の波に翻弄されながら愛に身を裂き、一途に生きた女性の感動の物語。

由緒ある歴史を誇る相撲部屋・千代楽部屋を訪れたアメリカの青年・マーク。

小笠原でイルカのテティスとともに育った、あまりにも純粋な青年・拓海―。

耐性菌結核の療養のため、家族と離れてサナトリウムに入院していた十六歳の高校生・滝川龍は、スズメバチに襲われて瀕死の重傷を負ってしまう。

JRと道路公団に届いた脅迫状。

「日出ずるところの天子、日没するところの天子に書を致す」―大業三年(六〇七)、遣隋使として隋国皇帝・煬帝に謁見した小野妹子は我が目を疑った。

泰史が本郷のアパート近くにある馴染みの喫茶店で出会った弓恵は、不思議な魅力を持つ女だった。

心ならずも京から江戸の将軍家へ嫁がされた悲劇の皇女和宮。

幾つもの死を見過ぎた眼、いつまでも心を衝く哀しい笑顔。川中良一の最初の印象だ。

盛岡で古書店を営む結城恒一郎の姪・怜の意識の中には、交通事故をきっかけに甦った江戸時代の天才人形師・泉目吉が棲んでいる。

サラリーマンの妻から一転、市長夫人、そしてベストセラー作家になった・彩。

重役秘書をしている恋人・絵梨子のコネで、大企業「マツブ」に入社が決まりかけていた渡瀬克己は、もう一人の恋人・康子に、「妊娠したから、結婚して欲しい」と迫られ、困惑していた。

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会社で、家庭で、学校で。小さな出来事をきっかけにおこる恐怖を描く作品集 昭子は庶務課に勤務するOL。

些細な事件が大騒動に発展していく、パニックコメディの大傑作！ 一億の契約書を待つ生保会社のオフィス。

クレアはNYの探偵事務所で囮捜査のアルバイトをする英国出身の女優の卵。本業は不調だが、囮の腕前はピカ一。

御留守居役を勤める五千石の旗本・坂東の側室綾乃は、坂東に酷い仕打ちを受けていたが、雪の降るある夜、意を決して家を飛び出した。

あの子の姿は、私にしか見えない…… 34歳独身の直子は臨時採用の教師して埼玉の小学校に赴任する。

寝ている間に、わたしが変換（スイッチ）してしまう―― 最初は寝言のような呟き。

心を、身体を弄ばれる女たち。その哀しみが狂気を生む！ ホテルから投げ出された男。

結婚式当日、新郎・中林浩士は逮捕された。そして、十年。

スタイリスト専門学校に通う沙也のところに、中学時代の友人涼子の母親とボーイフレンドから相次いで電話が入った。

日航機事故から十五年、かつて警察官として遺体確認の現場指揮を執った父の突然の死。

十津川警部の友人、原口が雲仙で死体として発見された。生前、何かにひどく怯えた様子だったという。

きみの音楽が独房にいる私の唯一の窓、透きとおった水のような6篇の物語。

五年前に愛を交わしながらも突然姿を消した女、瞭子と偶然の再会を果たした弁護士の栖本誠次は、翌朝、彼女の死を知った。

恨みつらみに妬みに嫉み―。かくも人間は、闇を抱え続けて生きねばならぬのか―。

主人公の快人がこの春合格したばかりの大学で、奇妙な事件が次々と起こる。

ヒマラヤで氷河湖が決壊した。永年閉ざされていた下流のダム湖に浮かび上がったのは古代の「方舟」だった。