もしも過去に跳べることができたら、今は亡き、愛する人を救いにいける。すでに滅びた物を目の当たりにできる。

阿南隼人の従兄・渓輔が、妻と子供二人を道連れに無理心中をはかった。彼は事件の数ヶ月前から悪夢に魘されていたらしい。

阿南隼人の従兄・渓輔が、妻と子供二人を道連れに無理心中をはかった。彼は事件の数ヶ月前から悪夢に魘されていたらしい。

ニューメキシコ州南部に口を開ける世界最大の洞窟群カールズバッド。

「おおっ、これは不可能犯罪だ!」歓喜の雄叫びを挙げ、小躍りする熱狂的マニア・黒星光警部。

見本の詰まった鞄を提げて、商人宿を渡り歩く外交員が、得意先で知り合った男と、銀行強盗を働いた。

昭和四十四年、京都。

遺産相続で弟妹ともめていた女が失踪した。残されたのは、「北川」と書かれた便箋と、伊豆半島と思われる走り書きの地図。

東京の浪人生・橋本真人の部屋で同級生の撲殺死体が見つかった。

―自らの土地を教会に寄進することで楽隠居を考えた荘園主が、食事中に悶死する。

大正十四年夏。演奏会の夜、帝劇に覆面の怪人が出現した!二メートル近い長身、けものじみた臭気…。

越後、新発田の剣客・神谷弥十郎の道場で下女として働いていたお福は、主人が暗殺されたため、下男の五平と一緒に江戸へ出る。

一部のトリックやアイデアを「寿命帳」ほかの諸篇に使っただけでなく、その骨格とも言うべき重要な部分を『黒死館殺人事件』の中に流用した作品。

13歳の皇国民「自分の意思で殺した。後悔はしていない」ミステリー史上、稀にみるその殺害動機。

高時給バイトの募集を見て、明け方の銀座にやってきた孝介。

キャバクラのボーイ、タクトは新人キャストの花梨が不思議な力を持つのを知り、気にかける。

生徒はたったの6名で、実習の中味は犯人当て。アメリカ南部とおぼしき荒野のただ中にある謎の“学校”。

性に関わる世界で活躍する“愛すべき輩たち”18人の生き様に迫る。

男の身体に女の心―トランスセクシャルのボーは殴られても蹴られても幸せ。それが愛する男ジョニーから受ける仕打ちだから。

連続殺人鬼ボーン・コレクターは被害者の周辺に、次の犯行現場と殺害手口を暗示する手掛かりを残しながら次々と凶悪な殺人を重ねてゆく。

ケネディ国際空港からタクシーに乗った出張帰りの男女が忽然と消えた。

宝くじが当たった!?運良く分け前にありついた片山は、その賞金で夕食会を催そうと計画する。

『ミミズクとオリーブ』に引き続き、作家とその妻、そして同郷の刑事が繰り広げる掛け合いの妙が、何とも言えない直木賞作家による安楽椅子探偵ものの第二弾。

肥満漢の弁護士が持ち込む仕事は「わたし」の生命線だから、蹴るわけにはいかない。

25歳の新進作家・芥川龍之介は、友人の原田宗助から相談を持ちかけられる。

まどろむような京都の邸宅街で富豪の家族をおそった殺人事件。

孤島で独り、漂着物を収集する女性。

43歳、初秋。職業・芸能マネージャー。

第二次世界大戦下、イタリアの第一二七捕虜収容所でもくろまれた大脱走劇。

イングランド南部の丘陵地に宏壮な屋敷を構える名門テンプラー家を突如襲った黒い影。

男の名は、ニック・ヴェルヴェット。職業、盗賊。

政治家は何もせず企業は無責任、若者は無気力。

企業ヤクザの顧問を務める弁護士・小早川の事務所に、あらたな事務員として紀籐ひろこが採用される。

「おい小泉!究極の構造改革は刑務所の民営化だっ!!囚人の皆さんは、更正するより金稼げっ!!」ダーティー戸梶が放つ、超ハードノベル決定版!

偶然か故意か?次々に不慮の死をとげる米国の名門一家。

降りしきる雪。冬の日本海。

母を失ったジョンに遺された一冊の手帳。そこには彼女の結婚を巡る顛末、人目を忍んで暮らさねばならぬ理由などが綴られていた。

なぜ、私なの?―賭博師シェルの奸計により、少女娼婦バロットの叫びは爆炎のなかに消えた。

「廃用身」とは、脳梗塞などの麻痺で動かなくなり、しかも回復の見込みのない手足のことをいう医学用語である。

ネオナチ政党幹部の命を受け、隠された名画を回収し、老ナチを葬るデッカーは筋金入りの悪党だった。

第二次大戦から半世紀後、老境に達したドイツ系移民が次々と惨殺された。被害者をつなぐ糸はナチスが略奪した大量の名画。

イングランド南部の丘陵地に宏壮な屋敷を構える名門テンプラー家を突如襲った黒い影。

維新の立役者たちを巻き込んで、飛騨忍法が炸裂する大歴史ロマンが蘇る!その影に、忍者が抱いた美しい女への一途な愛があった。

元警視庁刑事の橋本豊は恋人の三回忌をお遍路で供養しようと四国へ。現地で出会った夫婦と一緒に巡礼するが、その二人が溺死。

夢の先端技術、ナノテクノロジーに潜む恐怖。

失業中のコンピュータ・プログラマーのジャック・フォアマンは、ナノテク(超微細技術)開発に携わるハイテク企業、ザイモス社に勤める妻ジュリアの様子がおかしいことに気づく。

国際的巨大ヘッジファンドの元幹部・仁科の息子が誘拐された。犯人の要求は「一億円を持ってブリュッセルへ飛べ」。

「この先、何が起ころうと、それはわっちが決めたこと、後悔はしませんのさ」―誤解とすれ違いを乗り越えて、伊三次と縒りを戻した深川芸者のお文。

連続放火事件の現場に残された謎のグラフィティアート。

売れない作家の袴田勇二は、同居していた母の民子が死んで以来、急に暴力的になった息子の浩に翻弄され続けていた。

走った。ひたすらに走りつづけた。

伊豆海岸に転落した車から、男性の死体と、東京で現金輸送車から強奪された紙幣の一部が発見された。

四十八歳の男三人が相次いで姿を消す事件が発生。失踪か誘拐か判然としないまま騒然とする田舎町で、密室殺人事件は起きた。

「母さん、帰らぬ、さびしいな。金魚を一匹突き殺す…」。

ウィッチフォード事件を見事解決に導き、名探偵の盛名あがるロジャー・シェリンガムは、「クーリア」紙の編集長から、ラドマス湾で起きた転落死事件の取材を依頼され、特派員として現地へ向かった。

押して不義(強姦)されて身篭った女、夫の隠居を期に離縁をほのめかす老妻、火事の夜に突然十四郎の前に現れた夫の暗い過去に気づいてしまった女、大身旗本の慰み者にされかけた女―。

アフリカ大陸西岸の赤道直下ガボン共和国。欧米からの投資が盛んな産油国である。

五月…ニューヨークでは、狂暴な暴力の発作を伴う新麻薬が蔓延していた。

モネは怪しげな“珍奇博覧会”なる見世物小屋にひんぱんに出入りしている。ジャックは、その見世物小屋に潜入した。

同じゼミの白井未央に、双子の姉・崎川真央とその夫を殺したと告白された江東烏有。

用心棒の里村半九郎は、秋葉屋という商家の押しこみを撃退し、許嫁の奈津と穏やかな時間を過ごしたのもつかの間、再び秋葉屋本人の警護についていた。

支配人が三千万円を持ち逃げ!?長野県警豊科署の道原伝吉刑事がひいきにしている信州安曇野のそば屋「波奈家」の女将・梅村尚子が豊科署を訪れた。

鮎川哲也が最後に描いた名探偵、氏名年齢不詳のバーテンの名推理。三番館シリーズ最終巻。

伊井直弼のはかりごとにより、51人の津和野藩士と姫・美雪が脱出不可能な山頂に幽閉された。男たちは誇りをかけて立ち上がる。

呪いを解かねば無残なことが起きる―京都・一条戻橋で安倍晴明の生まれ変わりを名乗る行者が残した謎の言葉。

刑事だった高梨は、娘の陽奈子との諍いから退職し、妻とも別居。市が管轄する公園管理課の巡回班長として採用された。

呉の孫権は孔明の説諭に動かされ、蜀の劉備との連合軍を結成した。一方、荊州を席巻した魏の曹操は勢いを得て、南征を発令する。

成田発ニューヨーク行の旅客機が、飛行中に突然炎上した。二カ月後、次々と殺人事件が起こる。

大晦日、都内ホテルで男性が変死。身体に毒蛇の噛み痕。

ストーカー行為に悩まされていた女性記者ジウォンは、携帯番号を新しく6644に変えた。

『ハリー・ポッター』のつぎはコレ！　とアメリカでいま人気上昇中のYA小説。

「みんなの顔が“のっぺらぼう”に見えるっていうの。誰が誰なのかもわからなくなったって…」兄さんに、会わなきゃ。

環境庁の外郭団体に出向させられた元マル暴の刑事・相馬春彦は、仕事の情熱を失った日々を送っていた。

二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。

嵌められた男の出所から、新たなる惨劇が幕を開ける―。二十一年前の事件の加害者たちが、何者かによって次々と惨殺された。

罠に嵌り、弱みを握られた悪党刑事・百面鬼は、脅迫者からVIPの狙撃代行を命ぜられ、窮地に陥った。

故郷とは、人に何をもたらす場所なのか?「読む者をリングに立たせる」と言われた迫力満点のボクシング小説でありながら、人と風土との関わりを深く見つめた傑作―故・江藤淳氏が選後評で「いつの間にか引き込まれていた」と語った、第25回文芸賞受賞作『汝ふたたび故郷へ帰

あらゆるものが退行し朽ち果てていく。

あなたの悪夢退治します！16歳のシェンと師匠のマエストロ二人のドリームバスターが、地球とは別の位相に存在する惑星テーラから、地球人の夢の中に潜り込んでいる懸賞金のかかった凶悪犯を退治しにやってきた。

あの頃の私、“永遠”という響きにめっぽう弱かった。青々とした10代。

中学時代から十年来の仲間である歌義、陽介、綾、まり恵の四人は、今は作家として京都郊外の山奥に独居する恩師・浅間寺のログハウスに招待され、その途中の山道で一組の男女と出会う。

一読、脱帽せざるを得ない。最盛期を迎えつつある宋の時代を舞台に、秘密捜査官の大活躍。

暴力、ドラッグ、幼女売春…。ジャズバーのバーテンの顔をもちながら、闇の世界に生きる夏彦。

『白衣の女』『月長石』で名高いウィルキー・コリンズはまた，数多くの魅力的な短篇をのこしている．どの作品も，ミステリの萌芽というべき謎めいた筋立てと卓越した描写力で，コリンズのストーリーテラーぶりが遺憾なく発揮されたものばかりだ．表題作のほか

M女子学園に転校したての芝奈々子は、知らぬ間に生徒会長に立候補させられていた。すべては学園の女王、矢神貴子の罠と圧力。

昭和五年七月、豪華客船・箱根丸は横浜港を出港、倫敦へ向かった。

――シュルーズベリは混乱の極みにあった。

――12世紀、イングランドはシュロップシャ、シュルーズベリ大修道院の修道士達は、副院長・ロバートを先頭にウェールズに向かった。

北アルプス西穂高岳で警察官が、連続して転落死した。単独行ではあったが、山に関しては二人ともベテランだった。

歯が弱い家系なのか、二人の兄は既に総入れ歯である。

19歳の姫子が恋した美しい青年・翼。翼を追うアーバン・リサーチの探偵・佐竹。

倒産寸前の零細代理店・ユニバーサル広告社に大仕事が舞いこんだ。

大学生らが集い吹雪の山荘で行った“探偵ゲーム”。余興のつもりが、翌朝現実の刺殺死体が発見されて事態は一変した。

三十一歳のOL・亜紀子は、ある日、見知らぬ女性の訪問を受ける。