鎌倉・ユガ洞 まぼろしの誘拐
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1996年にカッパ・ノベルスとして出た『鎌倉・ユガ洞 まぼろしの誘拐』の改題・文庫化。 篝俊輔シリーズの一冊。 ユガ洞とは、大船駅の近くにある「瑜伽洞」のことである。別名、「田谷の洞窟」とも呼ばれる仏教遺跡である。定泉寺(横浜市栄区)境内にあり、鎌倉から江戸にかけて僧侶が掘りつづけ、全長は1キロ以上にもなる。洞内には四国八十八箇所、両界曼陀羅、羅漢などの彫刻で満ちており、一種異様な空間となっている。観光名所であり、参拝者は蝋燭を持って入洞することでも有名。 本書は、そのユガ洞を舞台とした誘拐の話。しかし、実際にはユガ洞はちょっと出てくるだけ。重要な舞台となるわけでもない。ガッカリであった。 正確には、神奈川県内にある、変わった石を祀った神社や寺を巡る誘拐物語というべきだろう。小田原の山王神社や箱根の金時神社などが出てくる。そこに不可解な誘拐事件がからんできて、なかなか魅力的な物語となっている。 誘拐をテーマとするミステリには、難しいハードルがある。警察の介入を自然に排除し、身内の非協力的な態度に読者がイライラしないように気をつけなければならないのである。本書は前者については上手く処理しており、後者についても、逆に読者の意表を突くようなアイデアを盛り込んでいる。錯綜したプロットも無理なく収まっているし、良くできた作品と思う。 しかし、読んでいてイライラする。ひとつには、最初から真相が半分くらいは分かってしまっているから。確かに結末は意外なのだが、そこに行くまでで、フラストレーションがたまってしまう。 | ||||
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