嫌われ松子の一生



※タグの編集はログイン後行えます

【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

10.00pt (10max) / 1件

7.71pt (10max) / 7件

Amazon平均点

3.74pt ( 5max) / 218件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
1pt
サイト内ランク []B
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

0.00pt

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2002年12月
分類

長編小説

閲覧回数4,157回
お気に入りにされた回数1
読書済みに登録された回数17

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

嫌われ松子の一生

2002年12月31日 嫌われ松子の一生

三十年前、松子二十四歳。教職を追われ、故郷から失踪した夏。その時から最期まで転落し続けた彼女が求めたものとは?一人の女性の生涯を通して炙り出される愛と人生の光と影。気鋭作家が書き下ろす、感動ミステリ巨編。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点10.00pt

嫌われ松子の一生の総合評価:7.50/10点レビュー 219件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(10pt)

何をしても裏目に出る人生

親切でやったのに、これが正解と思ってやったのに「なんでこんなことやったんだ」とか
「余計なことしないで」と言われる。悪気はないのに人から恨まれる。
この主人公の松子は自分なりにがんばり、希望を見出し、幸せになろうと生きたのに結局は
裏切られ、悲観し、忙殺され、自分を見失い、腫れモノにされ、殺されて終わった。

なんでイヤな事は二重にも三重にもなって襲うのだろう。バランス良く来ればまだいいが
悲しいことは打ち合わせしたようにその一時を狙って集まってくる。
今日本人は1億人いる。幸運に恵まれた人生を送るものもいれば、不幸にだけ寄り添った人生も
あるだろう。

松子のことを「嫌われ者」とは言いたくない。自分とよく似ている気がする。
がんばったけど受け入れてはもらえなかった、そんな人生を生きた人を他人事とは思えない。


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

なんきち
TDMR5VAD
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.218:
(3pt)

松子はあなたの街にもいる

松子はあなたの街にもいる

地元警察ホームページの身元不明遺体一覧や
事故物件サイトの中高年女性の自死などみると、それぞれみんな人生があって、
それぞれ松子のような人生があるんだろうなと感じられる。
結婚や男や子供や友人に恵まれず、コツコツと頑張ってみたけれど
空回りしたり、自分の人生立て直そうと努力してきたけどうまくいかなかった人たち。

風俗や薬物に関係する人は限られていても、コツコツやってもうまくいかなかった人は多数存在する。

そんなことに気付かせてもらえる小説。
時代設定的には30-40年前以上前の気がするのでその時代を踏まえて読めばそれほど突飛な言動とも思われない、が若い人には
難しいかも。昭和映画ドラマ好きなら分かるかな。

何をもって幸せとするか
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.217:
(3pt)

「松子」スピンオフ、以上

内容的にはこれ単体ではありふれた内容。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.216:
(5pt)

主人公に突っ込みどころ満載だけど、読み物としてとても面白い

先に映画を観ていて大体のストーリーを知っていたにも関わらず、とても面白くて一気に読みました。
言ってしまえば、主人公の不幸は自業自得です。
生徒よりも自己の保身を優先してしまったところから、主人公の転落が始まります。
行く先々で目の前の男に流されたり、自己陶酔が激しかったり、すぐにカッとして犯罪を犯したり、お世話になった人を簡単に裏切ってしまったりと、色々とやらかしまくります。
実家の家族に散々迷惑を掛けてお金まで借りた上に、罪もない弟のお嫁さんを引っぱたいたシーンでは、「この主人公、嫌い」と思ってしまったくらいです。(笑)
自分を心配してくれたり愛してくれる人がいるのに、それに気づけずに間違った方向にばかり行ってしまう、愚かな人です。
正直言って、私は主人公よりも家族や周囲の人に同情しました。
でも、読み物としては、とても面白かったです。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.215:
(3pt)

昭和を生きた女性の悲哀を追体験

昭和という時代を生きた一人の女性。
その悲哀に満ちた生涯を描いた作品。

読み始める前は、女性の華やかなサクセスストーリーをイメージしていたが、全くそうではない。
物語は、主人公松子の視点と、その甥である笙の視点とが交差しながら展開していく。

松子を翻弄するエピソードや登場人物は、どれもよくある話であり、どこにでも居そうな人達という印象。
フィクションだからと言われればそれまでだが、
首を傾げたくなるようなご都合主義やリアリティの欠如がそこかしこに見られる。
とはいえ、哀れで、愚かで、惨めで、不愉快なそれらが醸す雰囲気は、妙に生々しい。
また、情景描写はやたら細緻で、割と飽きずに読み進めることができる。

甥の笙は、松子の人生を肯定するこの物語の救いであり、その成長は頼もしくも微笑ましくもある。
一方恋人の明日香の存在はやや消化不良でもったいない。
物語後半の「生まれて来たからには…」のくだりは、松子の人生と対比させる演出だろうと思うが、
明日香というキャラクターの輪郭がぼんやりしていて、その効果がいまいち発揮されていない。
エピソードの必然性よりも蛇足感の方が勝っていると感じられたのは残念。

それと、松子の幼少期の記述がどうにもボリューム不足に思えて、これももったいない。
側からは順風満帆な才色兼備の淑女に見えるものの、実は自分を押し殺し、周囲の期待に応えていただけ。
狭い地域での世間体に怯え、父親からの愛情を渇望し、妹への嫉妬に苦しみながら…。
こういった松子の性格形成過程をもっと詳述していれば、それが成年期の躓きと転落へのフリとなり、
その後の松子の選択や判断をよりドラマチックにしたのではないか。

全体としては、今の自分と全く異なる他人の人生の追体験だと思えばなかなかにスリリングな作品。
自らの価値観を色々と再確認できる。

☆は正確には3.4。
人生を達観してる人、したい人、世間のネガティブなものに耐性がある人はエンタメとして楽しめる。
嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)より
4344405625
No.214:
(4pt)

松子さんに会いたくなった

ドラマと映画を先に観ていました。
私は本が一番気に入りました。
優しすぎる所や、人に好かれているのに人を信用しすぎて騙されやすい所が自分に似ている。
涙が止まらなかった。
読み返せば幸せに成るんじゃないかと、何度も繰り返し読みました。
松子さん大好きです。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857



その他、Amazon書評・レビューが 218件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク