本書には初期の事件簿8篇を収める。さらに単行本未収録の犯人当て「横丁の名探偵」を巻末に特別収録。

初登場時には女学生だった仁木悦子も、結婚して浅田悦子と名前が変わり、今では二児の母親となっている。

フランス国籍を持つパリ在住の私立探偵・鈴切信吾。

「代理母については、どの程度のことを知っている?ほら、他人のために子供を産む女性のことだ」私立探偵のジョン・タナーは、知り合いの弁護士から内々の仕事を持ちかけられた。

ロスの私立探偵エルヴィス・コールは清楚な美人から婚約者の調査を依頼された。

ハイテクを駆使した現代の美少女誘拐ともう一つの警視庁を揺るがした連続殺人。

ベッドフォードシャーの工場町ルートンに住むジョー・シックススミスは、そろそろ四十に手が届こうかという中年男。

都内の一流ホテルで、不動産ブローカーを営む男が殺された。だが、現場に手がかりはなく、はやくも捜査は難航していた。

誰もが大空に憧れ航空ブームに沸いた昭和9年。探偵的矢健太郎は、不時着した飛行機の操縦士を助ける。

泥棒稼業の隠れ蓑のつもので始めた古本屋がすっかり軌道に乗り、今では本屋の主人としてまっとうな暮らしを送っているバーニイ。

トム・シュルツ刑事との新婚生活は順風満帆、欲を言えば新妻ゴルディのケータリング業のほうも、といきたいところ。

農業と花売りが本職の素人探偵・一尺屋遙の友人で小説家の八追純平は、山口県の仙崎を訪ねた。

星影龍三は丸の内にオフィスを構える貿易商だが、推理力・洞察力に優れ、素人探偵として幾つもの事件を解決してきた。

大分県国東半島の先に浮かぶ伝説の島・姫島―この島の実力者の息子・属優貴男が惨殺された。

新大阪着14時17分の臨時新幹線ひかり317号で、胸にナイフのつき刺さった男の死体が発見された。

著名な銀行家ベルターの依頼は切実だった。

改めて紹介するけど、ボク(マコト)と飛鳥、ダイ、みずき。さらに新会員のまどかは、「パソコン通信探偵団」の五人組だ。

不良中年私立探偵の親父のもとに内閣調査室副室長が持ち込んできた依頼は17歳の王女様の護衛だった。

涸沢に常駐している北アルプス山岳救助隊員・紫門一鬼のもとに、登山者から奇妙な通報が入った。

「あなたが私の息子を殺したのよ!」山倉史郎は狂乱する冨沢路子の前に絶句した。それは悲劇的な誤認誘拐だった。

昭和6年、エロ・グロ・ナンセンスの帝都を舞台に、探偵・的矢健太郎が事件を追う。

長野県下の湖畔の町、射水で両大関といわれる名家の玉造家と矢部家とは先祖代々に亘る仇敵の間柄であった。

本書は、70年代のもっともすばらしい私立探偵小説といわれる『さらば甘き口づけ』の続篇にあたり、国際推理作家協会が主催するハメット賞を受賞するなど高い評価を得た作品である。

町はずれにあるネコネ家で、門や彫刻、インテリアに使われている一角ナマズが、つぎつぎといたずらされる奇怪な出来事がおこった。

友達のために仕事はしない―はずだったのに、親友チャリティの頼みを引き受け、あたしはラスヴェガスに飛んだ。

「探偵倶楽部とは、政財界のVIPのみを会員とする調査機関。

釣師と画家の楽園たるスコットランドの長閑な田舎町で、嫌われ者の画家の死体が発見された。

帰宅早々、予期せぬ伯父の来訪をきかされたソーンバラ医師は、洗面室に入った伯父に声をかけたが返事はなかった。

事故で息子を失い、すさんだ生活を送っていた私立探偵ハーデスティ。

一冊の本を抱えて旅へ出た記憶喪失の女性の死は、妹の事故死と関係があるのか。調査に乗り出した青年の名は浅見光彦。

名探偵・浅見光彦、伊勢湾台風被災の地へ向かう。

名探偵法月が登場しない初の短編集。

“消えた枕絵師を探して”怪しげな美女の依頼に猟奇の予感が走る。1930年代、頽廃の雰囲気ただよう帝都・東京。

スティーヴとサンドラ、ヘイルとヴィヴィアンの二組の夫婦は、かたい絆で結ばれた親友同士だった。

娼婦ライラのベッドで、ブリーム神父が腹上死した。

花園学園高校二年の名物三人組・由利子、旭子、香子の夏休みは大忙し。

名探偵も、童話に登場するしゃべるウサギのようなものかもしれない。

時は一八八八年、霧深いロンドンの街に跳梁する謎の殺人鬼「切り裂きジャック」の正体を追う日本人の美青年探偵、鷹原惟光と、医学生、柏木薫。

昭和30年代初め、東京S町遊廓「恋ぐるま」の女主人車戸旗江が殺害されて死体をバラバラに切断されるという事件が起きた。

作品や文献につぶさにあたって浮き彫りにしていく、戦前に活躍した個性的な探偵作家18人の創作活動。

ミステリ通たちを驚喜させた傑作書下し長篇。探偵小説を超えた探偵小説。

依頼人がそこにいるからだ。理由など要るものか。

電話が鳴る。

海野十三の名は今日、“日本SF小説の父”として記憶されているに違いない。

宴の興も醒めやらぬ夏の宵、陸軍少将邸に時ならぬ銃声が轟く。

石神探偵事務所の野上英太郎のもとに、またしても奇妙な依頼―名門修己学院高校理事長の母親・森名スエが、孫の保一の先祖を敬う気持ちが本物なのかどうかを調べてほしい。

美帆の父の白川探偵事務所に、浦辺という母娘から調査依頼があった。父親が密室の浴室で死亡、娘にも危険が迫っているという。

美味しい料理と名推理。台所探偵の会心作誕生。

「J・Mを殺したのは誰か」―そんな一文で終わる原稿を、私はもてあましていた。

名探偵・浅見光彦、伊勢湾台風被災の地へ向かう。

浅見家では正月にカルタ会が催される。その席で浅見光彦はカルタ界の女王朝倉理絵に辛勝した。

かつてこれほど孤独な探偵がいただろうか。新本格ハードボイルド。

まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。

夏の深夜、探偵・竹花は男に襲われていたその娘、ボディ・ピアスの少女を助けた。翌朝少女は消えた。

あの親友シェリイが、今度ばかりは気もそぞろだった。

これ以上、厄介事を増やすつもりはなかった。

コネティカットのランディー・ケンブリッジという十九歳の若者からバークに仕事の依頼が入った。

私立探偵マニオンのもとへ、報道番組「クライム・バスターズ」の制作者から奇妙な依頼が舞い込んだ。

近未来のサンフランシスコ。

大学紛争後の荒廃したキャンパスで、英文学科教授ケイト・ファンスラーと地方検事補リード・アマーストの婚約披露パーティーが開かれた。

ミステリ黎明期の作品ではあるが、張り巡らされた伏線、アリバイ証明や真実に辿り着くための論理的推理など、様々な要素が鏤められていて、ミステリの完成形と言っても差し支えがないくらい。

薬物中毒者の相互更正補助施設「セイル・オフ」に、あらゆる感情が「死んで」いる男が入所してきた。

「私は人形に殺される」謎の言葉を残し、新進人形作家の沖村嶺がパリで首吊り自殺した。

灼熱の太陽に喘ぐパリが漸く黄昏れた頃、不意にカケルを見舞った兇弾―その銃声に封印を解かれたかの如くヨハネ黙示録の四騎士が彷徨い始める。

北海道の温泉町に現れた、奇妙な美女と老人。

“見知らぬ男が、見知らぬ家で自殺する”―名古屋は中川区の一角で、どえりゃー事件が発生した。

愡れた女の数だけ無理難題を背負い込む男・柚木草平は、時に探偵の依頼もこなす元刑事のルポライター。

サム元警視のもとを訪ねてきたのは、色眼鏡をかけ髭をまだらに染めた異様な風体の男だった。

サム・レイナー、二十八歳。海軍航空基地所属の一等兵曹。

大阪の富豪に殺人予告が届いた。差出人は蠅男。

密室トリック、首なし死体、消えた凶器…快刀乱麻の名探偵・天下一が挑む難事件。

ニューイングランドの片田舎で死者が相次いで甦った。この怪現象の中、霊園経営者一族の上に殺人者の魔手が伸びる。

ヘイドンのもとに青年時代の父を描いた絵の写真が屈いた。緑の瞳の美女の写真が続き、不審な写真が次々に送られてきた。

尾田和成は二十年以上の刑事生活にピリオドを打ち、“K探偵社”に再就職することになった。

一冊の本を抱えて旅へ出た記憶喪失の女性の死は、妹の事故死と関係があるのか。調査に乗り出した青年の名は浅見光彦。

失踪した少女を追い、探偵は狂気の庭に足を踏み入れる。

元警視庁の辣腕刑事・室生一喜が営む貧乏探偵事務所に、勝山華子という老婦人がやってきた。

1961年のロサンゼルス。

怪談映画の巨匠・故大高誠二監督の墓が散歩した。だがそれは奇妙キテレツな連続怪事件のほんの発端に過ぎなかった。

翼から鬼火のような青白い光を放ち、夏の夜空に舞う無気味な金色のコウモリが出現すると、必ずどくろの仮面をつけた怪人・金コウモリによる殺人事件が起きた。

翼から鬼火のような青白い光を放ち、夏の夜空に舞う無気味な金色のコウモリが出現すると、必ずどくろの仮面をつけた怪人・金コウモリによる殺人事件が起きた。

1948年、ロサンゼルス。

フランス国籍を持ち、パリに住む邦人探偵・鈴切信吾。

精神医学の未開の領域に挑んで、久作一流のドグマをほしいままに駆使しながら、遺伝と夢中遊行病、唯物化学と精神科学の対峙、ライバル学者の闘争、千年前の伝承など、あまりにもりだくさんの趣向で、かえって読者を五里霧中に導いてしまう。

探偵小僧・御子柴進は部屋の隅に異様な物体を見つけてギョッとなった。

ジェーンはためいきをついた。

スペンサーのよき理解者で、二十年来の友人でもある、ボストン市警察殺人課のフランク・ベルソン部長刑事。

公正な裁判をめざし、弁護士のデボラ・ノットは地方裁判所の判事に立候補した。

かつて十津川の部下だった私立探偵・橋本は奇妙な依頼を受けた。祖谷のホテルで、女性に現金五百万円を手渡せというのだ。

離婚後、ひとり息子をかかえ、ケータリング業に奮闘中のゴルディについに幸せの時が。今日はシェルツ刑事との結婚式なのだ。

名探偵・法月綸太郎に挑戦するかのように起こる数々の難事件。

琵琶湖に近い別荘の浴室で、京都の不動産会社社長が溺死体となって発見された。

死体の額には鋭い角で突かれたような痕があった。衆人環視のなか行なわれた謎の殺人。

熊本県水潟市に発生した恐るべき「水潟病」。

中2の克彦は台風の日、姿を消した。イジメ地獄から逃れるための家出か自殺か。

内田家の墓前に供えられた心当りのない花。不審に思うセンセだが、浅見は隣の財田家から移しかえられたものと推理した。

『日本探偵小説全集2江戸川乱歩集』『D坂の殺人事件』につづく乱歩の短編集成。

本書は、謎の犯罪者・恐怖王と探偵作家の大江蘭堂が対決する表題作の外、好物の探偵小説と落語が混じり合った「盗難」、ミニ「パノラマ島奇談」といった趣の「地獄風景」を併収。

東に人の弱みを探してゆすり、西でネタを拾って小説を書き、南に薄倖の少女を救い、北では美女を侍らせての豪遊……やることなすこと図に当たり意気揚々の影男。