黒衣の女
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折原氏の90年代初頭に書かれた作品で、倒錯シリーズ系の叙述トリックを駆使して後半どんでん返しが連続する人を喰ったようなオチで締められるお馴染みの展開の作品群の一作。 今回は作家が主役ではなく、女性が主役というのが最大の特徴。折原一作品としては標準以上の出来だが、この時期の一連の叙述トリック作品としてはややオチが複雑なこともあり、衝撃度はやや落ちる。 | ||||
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「わたしを探してほしい」。探偵社にやってきた女は、そう依頼する。記憶を失った彼女のアドレス帳には、3人の男達の名が記されていた。そして、その男達は次々と殺害される…。 折原一作品の魅力っていうのは、平易で非常に読みやすい文章、サスペンスフルな展開、そして、精巧に練り上げられたトリックの3つであると思っている。初期作品であるこの作品も、その方向性は変わらない。アドレス帳に名前の書かれた人々の「最期」までの描写。記憶を失った「彼女」の描写。そして、その事件現場に現れる「黒い姿の女」の影…と、半ばホラー作品のような様相も持って引きつけていく辺りは流石。 ただ、ちょっとこの作品に関しては、「トリック」の点で気になる点が。凝りに凝った形で、着地してもややわかりにくい、という部分は目を瞑るにしても、この手の「トリック」としては極めてアンフェアな形。この手のトリックは、読み終わった時にパズルが完成したような爽快感があるのだが、この作品は、「そりゃないだろ」という風に感じてしまった。ちょっと、頂けないかな…これは。 | ||||
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叙述トリックだとわかっていても見破れるはずもなく、考えるだけ無駄なので何も考えずに読んだほうが得です。あらゆる可能性を検討してみたつもりでも、真相を自然と排除してしまっているのですから。先読み不可能な結末と、二転三転する複雑なプロットは、"職人"折原一の面目躍如といったところでしょうか。若干、複雑にしすぎて真相が分かりにくい感があり、動機も完全に納得できるとは言いがたいのが残念です。 | ||||
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折原作品はたくさん読んでますが、こんな複雑なパズルのような話を考えられる折原さんの頭の中ってどんな風になってるのか、見てみたいといつも思うんですが、これは特にその気持ちが強くなった作品でした。作者にだまされないようによーく考えて読んでみてください。 | ||||
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