ミス・ブランディッシの蘭
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エロティシズムとバイオレンス的な歌い文句が最初に来るから、海外版の西村寿行みたいなもんか?と思ったけど、全然違っていた。 逆にそういう惹句が邪魔になるくらい、小説としてすこぶる面白い作品だから、先入観なしに読んだ方がいい。 話は前半からジェットコースター的に進んで、次々と死体の山が築かれ、進行役の登場人物も入れ替わってゆく。 無駄なダレ場はほとんどないが、フェナーが登場して以降の方が俄然面白くなる。 ちなみに手元にある本は89年頃に買ったのだが、1959年初版の29刷で85年の印刷。これだけ版を重ねるくらい売れた作品が面白くないはずがないのだが、さすがに初版が古すぎて活字も読みにくいし、井上一夫の翻訳したギャングやあばずれの台詞は古臭いの一言に尽きる(逆にこれが50年代当時の空気感かと思えば味わい深いのだが)。 新訳&新しい活字で再販したら、今の読者にも結構受け入れられるんじゃないだろうか? | ||||
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主人公が全く不死身の典型のハードボイルド。西村京太郎好きならお薦めです。ストレスなくあっさりと読み流せるのは気分転換にもなります。処女作がベストセラーという事で多少は期待したのですが、初版本の展開の方が傑作になり得た様に思います。タイトルは元々"ミスブランデッシには蘭はない"ですが、この方がずっと説得力あります。彼女には蘭は相応しくない。三下の変態殺し屋の方がずっとお似合いのようだ。ただ、この小説には4人の美女が登場する。皆似たり寄ったりで殆ど個性らしきものがないのは少し物足りないです。スクエア過ぎると言えなくもないが、それも彼の魅力でしょう。 | ||||
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途中でやめられなくなりました。 面白いです。 ミステリーでもありますので、内容については申し上げられませんが。 バイオレンスとミステリーを併せ持ったハードボイルド小説とでも言いましょうか。 此方の憶測を裏切ったり、期待を持たせたり。 1938年の作品と書かれています。 かなりの影響を残した小説ではないかと思います。 と言いますのはTVや映画で良く似た物語を何度か見た経験があります。 古さは全く感じません。 冒頭ステーキハウスの場面から始まりますが、思わず生唾を飲み込んでしまうほど美味しそうです。 そのせいか、全編ステーキの匂いが漂っているようでした。 お勧めです。 | ||||
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身代金目当てに富豪令嬢を誘拐したギャングと、横取りしようとする別のギャング、さらには警察・探偵も加わり、目まぐるしい抗争が繰り広げられるハードボイルド作品。 ギャング同士の抗争に、タフな探偵が介入する図式は、ハメットの「血の収穫」に通ずる。 書き方次第では、亜流になりかねないところ、チェイスは性と倒錯という発表時(1938年)に最も文化的なタブーを盛り込み、独自性を築くのに成功した。 しかし、現代となっては、もっとエグイ内容の作品が多いため、現代の我々が読むと物足りない感じが否めない。 なかなかチェイスの作品が再版されない理由の1つなのかもしれない。 | ||||
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ダシール・ハメットの「血の収穫」を髣髴とさせる感情表現を剥ぎ取ったシンプルな文章が紡ぎだす、欲望に踊らされる人々の物語。 「血の収穫」ほど完成された文章ではないかもしれませんし、二番煎じのように思える感もありますが、登場人物たちの欲望の中心のミス・ブランディッシュを据え、その感情の内面を一切描写しないことが、ラストの一行がもたらす余韻を深いものにする効果を最大限に引き出しています。 | ||||
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