世界をおれのポケットに



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    初公開日(参考)1965年01月
    分類

    長編小説

    閲覧回数235回
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    世界をおれのポケットに (創元推理文庫)

    1965年01月01日 世界をおれのポケットに (創元推理文庫)

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    世界をおれのポケットにの総合評価:8.67/10点レビュー 3件。-ランク


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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.3:
    (3pt)

    現金強奪事件のサスペンスが見事だがミステリとしては今一つか

    チンピラギャング4人組が若い娘ジニーを加えて現金強奪を企てるサスペンス。全編に渡る緊迫感の中で軽快な会話とスピーディなアクションで最後まで一気に読めた。登場人物も現実感があり各個性がわかりやすく描き分けられていて読みやすい。ただ人物造形が一面的で人間ドラマとしては深みに欠けると思われる。

    モデルのような美しさを持つジニーは素人ながらギャング顔負けの度胸と行動力を見せてくれるが、本作の魅力はこのジニーの個性に負うところが大である。事件そのものだけを考えた場合ひねりがなく平凡でありミステリという点では評価できる点はほとんどないと思われる。ジニーの人物像も前半は謎に満ちているが後半で明らかになる心情はあまり納得できるものではなかった。

    終盤で登場する少年や警部もドライに描かれておりギャングのジボやキトスンの方が善良である。全体的に救いが無いがこれがこの作者の世界観なのであろうか。

    端役として印象に残った他の人物を挙げておく。

    グローリー・ドースン:ギャングの副頭目エド・ブレックの恋人。「金や容貌ではなく、ブレックそのものを好いてくれた最初の女」(p106)である。わずか数頁の登場であるがグローリの人物像が見事に表現されている。ブレックがジニーと較べて独白するセリフ「そう、あれこそは女だ!グローリーとは大ちがいだ!あの度胸!スマートな服を着れば、どこのお姫様かと思うよう。グローリーなんか、どこからどう見てもパン助じゃないか」(p108)が哀れである。数頁前にジボのセリフ「でもね、この世の中に愛情ってものが、ほんのちょぴりもないとしたら、あんまり情けないじゃありませんかね」(p102)がコントラストとなっており、このあたりに作者の冷めた虚無的な視線が感じられる。

    ハリー・カーター:中古車販売店の店員。新婚夫婦を装ったキトスンとジニーが訪れた店で二人に愛想よく対応する。ジニーを巡って3人のやりとりが生き生きとコミカルに描かれる。キトスンの素直で一本気な性格が見事に表現されている。
    世界をおれのポケットに (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:世界をおれのポケットに (創元推理文庫)より
    4488133088
    No.2:
    (5pt)

    あとがきは最初に読まないように

    あとがきで、断り書きをしている前の個所でもネタバレをしていますので、先に読まないようにしてください。
    男女5人のチームが不可能犯罪に挑むというと、オーシャンズ11のような明るい物語を想像するかもしれませんが、どろどろの犯罪劇です。
    あまり予備知識が無いよう状態で読んだほうが、全編に漂う息詰まるような緊迫感を楽しめると思います。
    世界をおれのポケットに (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:世界をおれのポケットに (創元推理文庫)より
    4488133088
    No.1:
    (5pt)

    真ん中ストレートをホームランに

    チェイスという作家、読んでいて心配になってくることがあります。作品そのものによりもたらされる不安感ではないんです。今度はヘタ踏まないで書きおおせたかな・・・という、何やら出来の悪い子を思う親心のような心境で頁を捲ってしまう時があるんです。しかしながらこの作品で、御大はボロを出さずにやりおおせました。いやボロどころではない。どこに出しても恥ずかしくない、最上の娯楽作品に仕上がっているんです。その成功の理由は何か・・・単純なストーリーでしょう、ハッキリ言ってしまうと。ややこしい話ではない。初めから落としどころまで、そう苦労せずにすんだ。プロットを編んだ時点で勝敗は決していたんでしょうね。だけど、ど真ん中ストレート投げられても、誰でもいつでもホームランに出来るわけじゃない。ばっちりモノにしてしまったというのは作者の実力です。不思議ですよ。これだけ細部を書き込める作家でありながら、大事な部分がボコっと抜ける時がある。いやそれはこの話じゃないですけど。傑作ですよ、これは。有難うチェイス、と言いたい。ラスト・シーンのイメージが鮮やかでした。これは正真正銘の大傑作。
    世界をおれのポケットに (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:世界をおれのポケットに (創元推理文庫)より
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