ゲーセンで死んだ若い女性の遺体が、O医科大学法医学教室に運ばれる途中、警察のワゴン車の中から忽然と消え失せた。

一九三〇年代。創世記の伝説を探るためアララト山を目指した「ノアの方舟探検隊」の飛行船。

しがない探偵・法間謙一は我知らず大事件の渦中にいた!?発端は市議会議員・師山史輔からの依頼だった。

日本SFの元祖・海野十三。

新宿署刑事・鮫島を、犯罪者は、恐れを込めて「新宿鮫」と呼ぶ。

作者は作品において顕現する存在のうちにおのれを埋葬しなければならない…。

明治十二年、今をときめく政商・藤田伝三郎に突然襲いかかった贋札作りの疑惑!時の明治政府を震撼させた藤田組贋札事件の真相とは。

彼女がグラスの日本酒を呷ると、確実なはずのアリバイが崩れ出す。

地中海の真珠、キプロス島を取材で訪れた編集者・響子とカメラマン・桧山。銃声、停戦ライン、軟禁…。

自己破壊衝動に駆られる危うい精神状態の男の物語「落ちる」、万年平行員のささやかな逆襲「ある脅迫」、完全犯罪かと思われた事件の皮肉な露顕「笑う男」―第四十回直木賞を受けた三編のほか、囚われの身となった老人の視点でユーモラスに描く「私は死んでいる」や、青少年期

東京地検の検事、千草泰輔の許を訪ねてきた出版部長の妻の失踪事件に端を発し、連続殺人へと発展する『赤の組曲』。

東京地検の検事、千草泰輔の許を訪ねてきた出版部長の妻の失踪事件に端を発し、連続殺人へと発展する『赤の組曲』。

川下りで知られる京都・保津峡で、男が崖下に突き落とされ殺された。被害者は横浜の会社員・久野真治。

独仏国境の険しい渓谷の上に屹立する双子の古城・人狼城。

田園調布の国近社長邸で二歳半になる坊やが誘拐された!ブラック・リボンと名乗るその犯人は子供のいたずらじみた脅迫状で300万円を要求する!!事件当時たまたま邸を訪れていた仁木悦子は、身代金を出し渋る父親、婦人の恋の醜聞等々、社長一族の不仲ばかりを目、耳にする

「関根パン」の製品を小売店に配達する営業員の岡田は、得意先の女主人・幸江との情事を楽しんでいた。

深夜のコンビニでレジ係の青年が射殺された。犯行の直前、犯人は青年の名前と年齢を尋ねていた。

お腹の子供の父親はあなたではないかもと告げられた航平。夫となる男を愛しきれぬまま結婚式を挙げようとする愛永。

航平と愛永は、郵便局の私書箱を使って手紙のやりとりをはじめた。

不自由な日常から、自由な世界へ。オートバイを愛し、野宿旅を続けている人気作家が、その思想と実践について語る。

パリ警視庁付の精神科医ラセーグが診断した美少女は、万国博覧会に浮かれた華の都で、恐怖に身を震わせていた。

パロディーか自虐か。笑いの仮面の下に毒と皮肉を潜ませて、昨今の出版業界をメッタ斬り。

小笠原諸島・父島―人口二千人の洋上の楽園に、殺人事件は似合わない。

僕はまだ子供で、ときどき、右手が人を殺す。その代わり、誰かの右手が、僕を殺してくれるだろう。

“ナポレオン三歳の時の頭蓋骨”がなくなり、ダイヤモンドの原石も盗まれた。意外な盲点とは―表題作「船上にて」。

“死者”が東京に増殖し、街に自殺者が溢れ始めたのは、CRISISのヴォーカリスト、チェシャが自殺してからのこと。

13世紀、イタリア。

“山の彼方”に辿り着いたマッダレーナと夏桂は司教ベルナルドを訪れ、イコンを差し出した。

男はいつも、女にしてやられる。 裏切られても、傷つけられても、性懲りもなく惹かれあってしまう。

お役目とはいえ、今日も“八州廻り”の桑山十兵衛は関八州を駆け巡る。尽きることのない悪党、難事件…。

「私が殺されたら、犯人は倉田さんよ」そう友人に言い残して死んだ愛美。

いつも誰かに恋しては、トラブルに巻きこまれる姉、まどか。そんな姉をサポートする、しっかり&クールな妹、みゆき。

果たして「処女懐胎」は有り得るのか?ある女性の過去に秘められた謎がスリリングに解明されていく傑作―『斜光』ある人形師の家に嫁いだ女性が、次々と不審な死を遂げる。

桐生紫は女友達の家にあった鋏に触れようとした瞬間、手に電流のようなものを感じた。「この鋏は血を流したことがある」。

革命新政府は「楔が抜けるまでこの状態は続く」と発表。

革命新政府は「楔が抜けるまでこの状態は続く」と発表。

私立探偵・四里川陣と助手の四ツ谷礼子のもとを訪れた依頼人は「息子の殺人容疑を晴らしてほしい」と泣きついた。

異星生命体「影」と「ガ」が太陽系突入。

過去に未解決の殺人事件が存在したかもしれない。あたしたちはその謎を解くヒントを手にしているのかもしれない。

係長に服装や行動に難癖をつけられ、遠井真弓と疋田三枝子は、臨時雇いの会社を辞めてしまった。

蒼が11歳から20歳までに出合った四つの事件―初めてできたガールフレンドが抱える絶対他人に言えない秘密とは。

院長はソファで息絶えていた。テーブルにはブランデーボトルとグラス。

裁判長を苦悩させる誘拐事件!発端は交通事故…「被害者が救われない裁判」に挑む、長編ミステリー。

「あなたの子が出来たの」その台詞はしばしば男を崖っぷちに立たせる。弦間康夫の場合もそうであった。

高校生の朝枝正吉はツーリングに出かけたまま行方不明となった。

深夜の寝台車で起きた人気タレント刺殺事件。犯人はいつ乗車し、どこへ消えたのか。

大好きな史也と結婚する前に、一度だけ「お見合い」というものをしてみたい。

新興量販店を狙った連続爆弾テロが発生した。

「今朝起きたらひどく頭が痛んだ。

昭和14年、上流家庭の人妻と平凡なサラリーマンが恋に落ちた。

二十年前の「事件」を暴く脅迫状を受け取った一カ月後、院長は心室細動を起こし急死した。

銀行強盗が、人質をとってたてこもっている!配属早々の大事件に、春日署の新人刑事・立川君はちょっとパニック。しかし大丈夫。

待望のシリーズ10作目(番外編も入れて)は、5人の電子探偵団を残し、ネロが国際パズル連盟世界大会に出場するべく、香港へ飛んだ!!そこで、ネロの推理力、キャリア=ウーマンのときの素顔、さらに秘めたる恋…が次々と明らかになってゆく。

兄急死の報に帰郷した医学生翔二は、元予備校講師占部の協力で、“事故”の真相を追い始めた。

世界一周中の豪華客船ヒミコ号。

憧れの大手出版社に入った間宮緑(まみやみどり)が研修を終えて受け取った辞令は、“「季刊落語」編集部勤務を命ず。

私にはケイタイがない。友達が、いないから。

謎の集団「ゾディアック」の標的となった竜崎晶を守るため、伊集院大介は苦闘する。

殺人鬼・刀根と共に竜崎晶が失踪した。

ショートショートの先駆者であり、怪奇探偵小説の分野で多くの掌編小説を残した城昌幸。

父を知らず、調教師の祖父に育てられ、新人騎手として修業を積む高志。

細工は完璧のはずだった…。映像や音声を駆使した画期的アリバイ工作の落とし穴。

昭和10年、超特急燕号は、奇妙な事件に巻き込まれた。

弁護士事務所に出向を命じられた探偵社の「私」は勝ち味の薄い難件に直面、低予算と人員不足にあえぎつつ、いるとも思えない証人探しに奔走するが―表題作など九編を収録。

雛祭りの日、十九歳の芸妓、木野茉莉子は幼い頃の自分にそっくりな少女と見知らぬ美しい女性が写っている写真をみつけた―。

「お姉ちゃんが、死んじゃったよ!」亀井刑事の息子健一が電話で悲痛な叫びをあげた。

戸塚由美は角館へ帰った。29歳の今なら新しい人生を始められる、その言葉を信じて。

群馬県の温泉地で、ほぼ同時期に、三人の若い女性が行方不明となった。

釧路湿原にあるタンチョウサンクチュアリに、ボランティアを志願してやってきた白井香織。

警視庁人事二課の環敬吾が率いる影の特殊工作チーム。

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。

不倫でもないのに秘密の匂いがする。愛を信じられない男と女。

京南大学助教授、浜口一郎は、五月の連休にシンガポールへ行くことになった。キャサリンと一緒だ。

大財閥の娘が、片山刑事に恋をした!?何やらアヤしい心中事件を捜査し始めた片山刑事と晴美。

病院で刺殺事件が起きた。被害者は田久保仁。

天城峠付近の崖下で、老人の死体が発見された。

殺害された製薬会社の営業マンが、密かに淡路島の寺に預けていた骨壺。事件後、それを持ち去った謎の女性。

謎の死を遂げ、帝大医学部の解剖台に横たわる銀座の美人女給たち。鬼才が贈る本邦初、法医学歴史ミステリー巨編。

男が囁く新しい戦いの方法とは?「革命小説」シリーズ第一弾。

仙台西署に配属されたばかりの女刑事・呉竹緑は、仙台の奥座敷といわれる秋保温泉での殺人事件に遭遇した。

私立探偵・茜沢は死期迫る老人から、昔生き別れになった息子を探し出すように依頼される。

社内恋愛に破れ憂鬱な毎日を送る秋穂は、宝石店に忘れられた指輪を持ち帰った夜、レイプされてしまう。

女性に人気のホテルに「幽霊が出る」との噂が流れ出した。

自由と、豊かな暮らしにあこがれるベトナムの若いシクロ乗りたちの前に、組織に追いつめられた日本人ヤクザ・タチバナが現れた。

「オール読物」推理小説新人賞受賞作の表題作や記念すべきデビュー作を収録した、文庫オリジナル傑作集。

売れないサラリーマン評論家・河合清重は、コルト45口径という一挺の拳銃を偶然拾得した。

深夜、ある無主の番号に次々とかかった電話が混線状態となり、偶然につながった。

少年期のある体験から、アブノーマルな性的嗜好を持つようになった警視庁防犯部の新開征記は、高級娼婦である恋人・棚川貴代子と、夜毎快楽の極みをむさぼる。

暴力団組長が殺された事件に恋人が関与!?―国際刑事警察機構出向から戻った警察庁・高木史朗は謎めいた女・池上陽子と再会、恋に落ちた。

一九一一年、上海。服役中の刑務所で暗殺者に命を狙われた日本人詐欺師、伊沢修は、同房の中国人、関に助けられる。

ある晩かかってきた一本の奇妙な電話。

秘密を抱え、彼は彼に会いに行く。あの雑木林の向こう、古書店「無窮堂」まで。

首を切り落とされた女の死体が発見された。捜査一課の蒲生巡査部長は、所轄の和泉と組み、捜査を始める。

第21回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作！ ゲーム会社で起こった無理心中事件と四国の田舎町で起こった中学生の射殺事件。

京から鎌倉に舞い戻った白拍子・水鳴だが、後白河院のご落胤との噂がたち、大騒動が起きる!いっぽう、鎌倉幕府を窮地に追い込まんとする朝廷、そして丹後局は、天に不吉な“薄蝕”がでたことを利用し、鬼一法眼を京に呼び出すことに成功する。

逢魔が時の謎めいた光に浮かびあがる血ぬられたスクリーン…芥川賞作家・松浦寿輝がつむぎだす官能の迷宮…形而上学的推理小説。

金がない、仕事もない、うるおいすらない無為の日々を一発逆転する最後の秘策。それはメルヘン執筆。

日本の天才科学者と彼が培養に成功した石油生成バクテリアをめぐって、掠奪・爆破・拉致・殺害の指令が乱れ飛ぶ!やがて戦慄すべきバクテリアの真の姿が明らかに…。